ECBやBOE、メキシコ中銀会合開催! それらに市場が反応しそう
2026/02/05 08:43
【ポイント】
・ECBとBOEの会合を受け、市場の金融政策見通しがどのように変化するか
・メキシコ中銀は利下げをいったん停止するか、先行きの金融政策についてどのようなヒントを提供するか
(欧米市場レビュー)
4日、欧米時間の外為市場では円が軟調に推移。一時米ドル/円は156.902円、ユーロ/円は185.213円、英ポンド/円は214.939円、豪ドル/円は110.149円へと上昇し、英ポンド/円は08年7月以来17年7カ月ぶり、豪ドル/円は90年10月以来35年4カ月ぶりの高値をつけました。衆院選で自民党が勝利すれば高市政権は政策を進めやすくなり、積極財政によって本邦の財政状況が悪化するとの懸念が円安圧力となりました。
米ドルは堅調。米ドル/カナダドルは1.36795カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27291シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17819ドル、英ポンド/米ドルは1.36428ドルへと下落しました。米国の1月ISM製造業景況指数が53.8と、市場予想の53.5を上回ったことが、米ドルにとってのプラス材料となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、ECB(欧州中銀)やBOE(英中銀)、BOM(メキシコ中銀)の政策会合が開かれます。それらの結果に市場が反応しそうです。
<ECB>
結果は日本時間22時15分に判明
22時45分からラガルド総裁が会見
ECBは25年6月に利下げした後、7月・9月・10月・12月と4会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は、ECBが最も重視する中銀預金金利が2.00%、残りの2つ、主要リファイナンス金利が2.15%、限界貸出金利が2.40%です。
市場では、ECBは政策金利を少なくとも12月末まで据え置くとの見方が優勢です。ラガルド総裁の会見がその観測を補強する内容になれば、ユーロにとってのプラス材料になりそう。ユーロ/円やユーロ/米ドルは堅調に推移する可能性があります。ユーロ/円は、1月23日高値の186.855円が目先の上値メドです。
<BOE>
結果は日本時間21時に判明
21時30分からベイリー総裁が会見
BOEは前回25年12月の会合で0.25%利下げすることを5対4(※)の僅差で決定。現在の政策金利は3.75%です。
(※)ロンバルデリ副総裁やピル・チーフエコノミスト、グリーン委員、マン委員は政策金利の据え置きを支持し、利下げに反対票を投じました。
今回の会合については、政策金利は据え置かれると市場は予想しています。市場では、BOEは次回3月19日の会合で政策金利を据え置き、その次の4月30日の会合で0.25%の追加下げを行うとの観測があります。ベイリー総裁の会見などを受けてその観測が後退する場合、英ポンドが堅調に推移すると考えられます。
※ECBとBOEの会合の注目点については、本日の『ファンダメ・ポイント』[ECBとBOEの政策会合プレビュー]をご覧ください。
※英ポンド/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[英ポンド/米ドル、下値固め模索の時間帯!BOE会合&総裁会見が相場動意となるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
<BOM(メキシコ中銀)>
結果は日本時間6日午前4時に判明
ロドリゲス総裁の会見予定なし
BOMは前回25年12月まで12会合連続で利下げを実施しており、現在の政策金利は7.00%です。
メキシコの25年12月CPI(消費者物価指数)コアは前年比4.33%と、上昇率は前月の4.43%から鈍化したものの、BOMのインフレ目標(3%)の許容レンジ上限の4%を8カ月連続で上回りました。同国の25年10-12月GDP(国内総生産)速報値は前期比0.8%と、成長率は24年7-9月期以来の高さでした。市場では、BOMは利下げをいったん停止し、今回の会合で政策金利を据え置くとの見方が大勢です。
そのとおりの結果になれば、5人の政策メンバーの投票行動やBOMの声明が相場材料になりそうです。会合で利下げを主張したメンバーが何人いたのか、声明で先行きの金融政策についてどのようなヒントが提供されるのかに注目です。前回会合では「(今後)追加の政策金利調整のタイミングを検討する」と表明されました。
BOMの声明で政策金利は当面据え置かれる可能性が示されれば、メキシコペソが堅調に推移しそうです。
※BOM会合の注目点については、4日収録の『M2TV 資源・新興国マーケットView』[豪中銀利上げで豪ドル上昇! 対円で35年ぶり高値 +メキシコ中銀]にて解説していますので、ご覧ください。
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米国の25年12月JOLTS(労働動態調査)や先週分の新規失業保険申請件数が本日発表されます(それぞれ日本時間24:00と22:30)。JOLTSは当初3日に発表される予定でしたが、シャットダウン(米政府機能の一部停止)の影響によって延期されていました。
市場予想は、JOLTS求人件数が720.0万件、新規失業保険申請件数が21.2万件。それらが市場予想からかい離する結果になれば、相場材料になりそうです。市場予想と比べて強い結果になれば、米ドルが堅調に推移して、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が加わる可能性があります。
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