リクスバンクとSARBは政策金利の据え置きを決定
2026/01/30 09:15
【ポイント】
・リクスバンクは政策金利を当面据え置く姿勢を改めて表明
・SARBは政策金利を据え置くも、今後利下げも!?
(欧米市場レビュー)
29日、欧米時間の外為市場では円が堅調に推移。一時米ドル/円は152.666円、ユーロ/円は181.991円、英ポンド/円は210.036円、豪ドル/円は106.399円、NZドル/円は92.034円へと下落しました。金や銀、プラチナなど貴金属価格が急落し、米国の主要な株価指数が軟調に推移する中、リスクオフ(リスク回避)が強まったことが、円の支援材料となりました。
その後、貴金属価格や米国株が持ち直すと円は軟化。米ドル/円やユーロ/円などは下げ幅を縮小しました。NY金先物4月物は、前日終値比4.5%余り値下がりして1トロイオンス=5,100ドル台前半へと下落する場面があったものの、その後持ち直して5,354.80ドルで取引を終えました。
リクスバンク(スウェーデン中銀)は政策金利を1.75%に据え置くことを決定。据え置きは3会合連続です。リクスバンクは声明で前回25年12月会合と同じく「政策金利は当面、現行水準(1.75%)にとどまると予想される」と表明。ただし、「インフレと経済活動の見通しをめぐる不確実性が高まっている」とし、「見通しが変化した場合には、金融政策を調整する用意がある」としました。
SARB(南アフリカ中銀)も政策金利を6.75%に据え置くことを決定。SARBが政策金利を据え置いたのは、25年9月以来2会合ぶりです(前回11月会合は0.25%の利下げ)。政策金利の据え置きは4対2で決定され、2人は0.25%利下げすることを主張して反対票を投じました。
SARBが公表した予測モデルでは、政策金利は26年末までに6.31%、27年末までに6.05%へと低下するとの予測が示されました。予測モデルは、現在の金融政策スタンスは緩やかに景気抑制的と解釈し、政策金利は27年に中立(景気を冷やしも過熱もしない)水準に達すると見込んでいるとのこと。
ただし、SARBはこの政策金利の経路はあくまで大まかな指針であり、今後の政策決定は引き続き会合ごとに、見通しや経済指標の結果、そして予測に対するリスクバランスを慎重に検討しながら行っていくとしました。
(本日の相場見通し)
上院民主党関係者によれば、共和党と民主党は歳出法案を前進させることで合意したようです。ただし、短期間のシャットダウン(米政府機能の一部停止)の可能性は引き続き残ります。
***
本日は、米国の25年12月PPI(生産者物価指数)や26年1月シカゴ購買部協会景気指数が発表されます(それぞれ日本時間22:30と23:45)。それらの結果が相場材料になる可能性があります。
市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
・PPI総合(前月比):0.2%(0.2%)
・PPI総合(前年比):2.8%(3.0%)
・PPIコア(前月比):0.2%(0.0%)
・PPIコア(前年比):2.9%(3.0%)
・シカゴ購買部協会景気指数:43.5(43.5)
CMEのFedWatchツールに基づくと、29日時点で市場が織り込むFRB(米連邦準備制度理事会)による追加利下げ確率は、次回3月17-18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で約14%、次々回4月28-29日までで約3割、その次の6月16-17日までで約6割です。
PPIなどが市場予想を下回る結果になれば、FRBの追加利下げ観測が高まる可能性があります。その場合、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルは軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは堅調に推移しそうです。
***
カナダの25年11月GDP(国内総生産)が本日発表されます(日本時間22:30)。その結果にカナダドルが反応しそうです。
GDPの市場予想は前月比0.1%、前年比0.7%です。前月比ではプラスに転じ(10月はマイナス0.3%でした)。前年比では成長率が高まる(同プラス0.4%)とみられています。
GDPが市場予想を上回る結果になれば、カナダ景気をめぐる懸念が後退するとともに、カナダドルにとってのプラス材料になりそうです。
***
日米の当局者から為替に関して新たに発言が出てくれば、相場材料になりそうです。例えば片山財務相が足もとの“円安”を改めてけん制した場合、米ドル/円の上値を抑える要因になると考えられます。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
