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FOMCの注目ポイント、パウエル議長は何を語る?

2026/01/28 07:10

※27日の欧米市場では「円高」が一段と進行。米ドル/円は一時152円割れを示現しました。もっとも、最後の一押しにはトランプ大統領の発言大きかった模様。トランプ大統領は最近の米ドル安について質問され、「ドルは好調だ。大きく下落したとは考えていない」と述べました。これを受けて、米ドルは円以外の通貨に対しても大きく下落、対トルコリラを除いてほぼ全面安となりました。

【ポイント】
・今回のFOMCでは据え置きがほぼ確実。票決はどうなるか
・景気や物価の判断に変化はあるか。先行きへの示唆は?
・パウエル議長は会見で政策判断以外のことに言及するか

27‐28日に米FOMCが開催されます。FOMCの結果は日本時間29日午前4時に判明、午前4時30分からパウエル議長が記者会見を行います。足もとの景気は底堅く、物価は2%目標に距離があるため、今回のFOMCでは据え置きが確実視されています。先行きの金融政策に関するヒントは出されるでしょうか。

■27日付け「FOMCプレビュー:米景気は底堅く、物価は目標まで距離」

今回の注目ポイントは以下の通り。

冒頭の景気・物価の判断は?
前回(12月9-10日開催)の声明では、「景気は緩やかに拡大している・・・ インフレは年初より伸びが高まっており、依然としてやや高い」でした。1月15日に公表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、「経済活動は過去3回の報告から改善した」とされ、物価については、「関税のコストは徐々に顧客に転嫁されている」と指摘されました。

票決はどうなる?
前回は9対3で0.25%の利下げが決定されました。ミラン理事が0.50%の利下げを主張、グールズビー総裁(シカゴ)とシュミッド総裁(カンザスシティ)が据え置きを主張して、それぞれ反対票を投じました。仮に、据え置きの決定だとすれば、利下げを主張して何人が反対票を投じるでしょうか。ミラン理事は利下げを主張するでしょうが、同じくハト派とみられるボウマン副議長ウォラー理事はそれに同調するでしょうか。逆に、可能性は相当に低いですが、利下げが決定された場合、数人の地区連銀総裁は据え置きを主張して反対票を投じそうです。

なお、1年ごとの輪番制のため、1月から地区連銀総裁の投票メンバー4名が交代します。その影響はあるでしょうか。

記者会見で何が語られる?
パウエル議長は今後の金融政策について「データ次第」を強調しつつも、中立水準に接近した政策金利を一段と引き下げることに慎重な姿勢をみせるでしょうか。

注目すべきは、パウエル議長がトランプ政権の利下げ圧力に対してモノ申すかどうか。パウエル議長は従来、政治から距離を取ってきました。しかし、1月9日に司法省から大陪審への召喚状を受け取ったパウエル議長は11日にビデオで声明を発表。トランプ政権が金融政策に対して影響力を強めようとする威嚇だとし、そうした圧力に負けずに金融政策を運営する強い意志があると表明しました。

もちろん、今回は金融政策についてのみ語るかもしれません。ただ、パウエル議長が、トランプ政権からの圧力クック理事の解任(最高裁で審理中)、議長任期満了後に理事として残るか、などについて触れれば、非常に興味深いものになるかもしれません。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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