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エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※1月23日更新

2026/01/23 10:00

宮田レポート(短期アップデート) 260123_miyata.pdf

[日経平均]
【当面の想定レンジ】 46,000~55,000円

[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 47,000~50,000ドル
            (S&P500) 6500~7200
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~26,200
                                   (ナスダック総合) 21,500~24,200
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~160.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000


[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
2025年4月安値(30,792.74円)を起点とする、インターミディエイト級第(5)波の完了が近づいています。
引き続き54,500円~55,000円を打診するかもしれませんが、その一方、プライマリー第➃波の調整に既に入り始めた可能性もあります。ひとたび➃波の調整が始まれば、それは[42,426円~30,792円](第➂波中第(4)波領域)を目指すことでしょう。

日柄面からは、いつ高値を付けてもおかしくありません。週次サイクルの間隔(安値~安値)は42週-44週程度ですが、直近高値を付けた1月第3週は、現行サイクルの40週目に当たります。もし54,478円(1/14高値)がピークなら、今後の数週間は急落の展開になり得ます(※)

(※) 例えば23年10月安値からの上昇は通算40週で終わり、その後の4週間で高値から安値までの下落率は一時26%を超えました(令和のブラックマンデー)。

[TOPIX]
1月15日に一時3674へ上昇し、フィボナッチ比率のチャート節目[3678]にほぼ達しました。この時点で日足は25年5月高値と8月高値を通るレジスタンスラインを上回っていました。

21日は急落し、この日は一時3614まで下げました。翌22日には大きく反発しましたが、終値は上記レジスタンスライン(3636)を上回っていません(「スローオーバー」が確認された格好)。

加えて20日以降、RSIは70を下回り、半年にわたる弱気ダイヴァージェンスからの「売り」シグナルが点灯しました。これは、大きな調整に入った可能性を高めています。

[日経平均]
プライマリー級第➂波は、54,487円(1/14高値)で終わった可能性があります。

そうであれば、今はプライマリー級第➃波の初期に当たります。
52,194円(1/21安値)からはマルii波の戻りであり、それは54,487円を上回ることはありません。来週にはマルiii波の下落局面がスタートし、52,194円を大きく下回ることでしょう。

一方、上記見通しと異なり54,487円を上回ると、52,194円からマイナー第5波中マルv波が進行中と読み換えられます。それは54,500円~55,000円で今年の高値を付けるでしょう(ちなみに55,000円は筆者が想定する今年の高値です)。

[予想PER別の日経平均水準]
1月22日の日経平均予想PERは20.07倍、予想EPSは2675円です。過去最高の予想EPSは2694円(25/11/20)です。



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ 日足エリオット波動分析】 
2025年11月安値(45,728ドル)からの上昇は、25年4月以来の上昇第(5)波における最終波・第5波とカウントされます。49,633ドル(1/12高値)は、第1波と第5波が同じ長さになる水準[49,895ドル]に近く、ピークアウトに相応しい水準といえます。

47,849ドル(12/18安値)を下回ると上昇トレンドの変調が示唆されます。

さらに25年11月25日-26日のギャップ[47,182ドル-47,196ドル]を下回ると、それは強気相場終了の合図となります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
6521(11/21安値)から、マイナー級の第5波による上昇が進行しています。第5波はトレンド転換を暗示する、「エンディング・ダイアゴナル」を完成したようにみえます。

もしも転換パターンの終点が6986(1/12高値)であれば、今後S&P500は速やかに6521(ダイアゴナル始点)へ下落するでしょう。

一方、6986はマルiii波天井、直近安値6789はマルiv波安値かもしれません。すると今後はマルv波により最高値を更新しますが、その動きを以て第5波は終了します。

いずれにしても、大きな調整の時期は近いと思われます。


[ダウ輸送株平均] 第3波ピークを探る


[マグニフィセント7] 三尊天井から下放れ開始?



[ナスダック]


【ナスダック100 月足・週足 エリオット波動分析】
2002年10月底から進行してきたサイクル級の上昇トレンドは、その全行程を終えたように思われます。2022年10月からのプライマリー級の第➄波による上昇は、25年4月よりインターミディエイト級第(5)波にあり、それは26,182(10/29高値)を以て終わったかもしれません。

米株相場は2026年前半に、大きな調整局面を迎えることになるでしょう。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
昨年10月29日高値26,182を起点に大きな調整局面が始まった可能性があります。
23,854(11/21安値)からはマルii波によるリバウンドに相当し、それも25,873(1/13高値)で終わったように思われます。

そうであれば、今はマルiii波による下落の初期に当たり、それは23,854を早々に下回ることになるでしょう。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。

1月14日には一時159.405円と、24年7月以来のドル高・円安水準を付けました。ドル/円は1年ぶりに長期チャネル上限を超えました(スローオーバー)。併せて足元の水準は、24年の円買い介入ゾーン(157円~161円)内にあります。
片山財務相からは繰り返し「あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」という、もっとも強い表現での円安けん制があり、近々(レートチェックなしに)、円買い介入が行われる可能性に留意すべきでしょう。

日米実質金利差から導かれるドル/円の水準は、現在1ドル=139円程度です。足元の日本円は金利差からみた妥当な水準よりも極端に過小評価されており(円安バブル)、このような歪みは近々修正へ向かう(ドル安・円高方向への)可能性が高いでしょう。

円買い介入が実施された場合、それは過大に積み上がった円キャリー取引(※)の巻き戻し(円買い戻し)を誘発する可能性があります。
(※)BIS(国際決済銀行)によると世界の円キャリー取引規模は40兆円程度とされます。

ドル/円の上昇は既に限界を迎えたか、迎えつつあります。今後はドル安・円高トレンドへの転換が、いつ起きてもおかしくありません。

【週足 エリオット波動分析】 
24年9月安値(139.565円)からの第2波によるリバウンドは「ダブル・スリー」(ⓦ-ⓧ-ⓨ)というパターンです。

25年4月以来のドル高・円安波は、いつ終わってもおかしくなく、まもなく第3波によるドル安・円高が始まる見込みです。ひとたび第3波入りとなれば、それは2~3カ月という期間で140円処へ達する可能性もあるでしょう。

25年が良い例ですが、毎年のように12月~1月はドル/円の転換月となっています。今年1月に円高への転換が起きるかを引き続き注目してみましょう。

【日足 エリオット波動分析】 
昨年11月下旬から形成された「トライアングル」を上放れ、1月14日には1年半ぶりのドル高・円安(159.405円)となりました。

50日MA維持の可否が引き続き注目されます。50日MAは昨年12月中旬以降、強いサポートとして機能しています。同MAが維持される限り、ドル/円上昇基調は続いている、とみてよいでしょう。

一方50日MA(現在156.66円)を終値で下回ると、それは円安終了の合図となるでしょう。


金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[139.824円]です。


投機筋の円買い持ち高は縮小 (2026年1月13日時点)
IMM通貨先物市場における投機筋(非商業部門)の円ポジションは、前週は7.0億ドルの円買い持ちでしたが、一転して35.7億ドルの円売り持ちとなりました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
96.218(9/17)からのリバウンド(X)波は、100.935(11/21)を以て終了した可能性があります(想定していたスケールより一回りは小さいですが)。この見方は、97.814(61.8%押し水準)を終値で下回ると強化されます。

97.749(12/24)からマルii波によるリバウンドとみられ、それは99.492(1/15)で終わった可能性があります。そうであれば、マルiii波によるドル安トレンドがスタートしたことになります。マルiii波は25年9月安値(96.218)を明確に下回ることになりそうです。

なおマルii波が続いている場合は52週MA(100.064)を試し、さらに52週MAを終値で抜けば、リバウンド(X)波は続いているとみられます。それは[101.550]「103.197」などを目指す展開となるでしょう。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

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