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メキシコペソ:メキシコCPIに反応しそう

2025/11/24 09:17

【ポイント】
NY連銀総裁の発言でFRBによる追加利下げ観測が高まる
・メキシコCPIを受けて市場のメキシコ中銀の追加利下げ観測が変化するか

(欧米市場レビュー)

21日、欧米時間の外為市場ではが堅調に推移。一時米ドル/円は156.148円、ユーロ/円は179.750円、英ポンド/円は204.279円、豪ドル/円は100.317円へと下落しました。片山財務相が為替介入に言及したことや日銀の増審議委員の追加利上げに前向きな発言が、円の支援材料となりました。

片山財務相は東京時間に足もとの円安について「非常に一方的で急激であると憂慮している」、「投機的な動向も含め、為替市場における過度な変動や無秩序な動きについては、必要に応じて適切な対応をとっていく」と述べ、報道陣から適切な対応には為替介入も含まれるのかと問われると「当然考えられる」と答えました。

増日銀審議委員は日本経済新聞とのインタビューで「経済や物価の情勢をみると、利上げをしていい環境は整ってきている」、「実質金利が大きなマイナスになっているのはよくない」などと述べました。日銀の次回金融政策決定会合は12月18-19日、その次は26年1月22-23日に開かれます。

米ドルは軟調。一時米ドル/シンガポールドルは1.30540シンガポールドルへと下落し、英ポンド/米ドルは1.31049ドル、豪ドル/米ドルは0.64557米ドル、NZドル/米ドルは0.56099米ドルへと上昇しました。ウィリアムズNY連銀総裁の発言が米ドルの重石となりました。

(本日の相場見通し)

ウィリアムズNY連銀総裁は21日の講演でFRBの政策金利について「短期的にさらに調整する(引き下げる)余地がある」と述べました。NY連銀総裁はFOMC(米連邦公開市場委員会)において常に投票権を持っていることから、ウィリアムズ総裁の発言を受けて市場ではFRBによる追加利下げ観測が高まりました。CMEのFedWatchツールによれば、21日時点で市場が織り込む次回12月9-10日のFOMCでの利下げ確率は約7割。20日時点の利下げ確率は4割程度でした。

本日は、米国の経済指標の発表やFOMC参加者による講演などの予定はありません。ウィリアムズ総裁の発言が市場で引き続き意識される可能性があります。その場合、米ドル/カナダドルや米ドル/シンガポールドルは上値が重い展開に、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは底堅い展開になりそうです。

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メキシコの11月前半CPI(消費者物価指数)が本日発表されます(日本時間21:00)。その結果にメキシコペソが反応する可能性があります。

CPIの市場予想は、総合が前年比3.56%、食品・エネルギー・農畜産物などを除いたコアが同4.33%。上昇率は、総合が10月前半の3.63%から鈍化するものの、コアは10月前半の4.24%から高まるとみられています。BOMのインフレ目標は3%(2~4%が許容レンジ)です。

BOM(メキシコ中銀)は前回11月6日の政策会合で0.25%の利下げを行うことを決定。政策金利を7.50%から7.25%へと引き下げました。その時の声明では、今後について「政策金利の引き下げを検討する」と、さらに利下げする可能性が示されました。

本日発表の11月前半のCPIが市場予想を上回る結果になれば、市場ではBOMによる追加利下げ観測が後退するかもしれません。追加利上げ観測が後退する場合、メキシコペソが堅調に推移すると考えられます。BOMの次回政策会合は12月18日です。

メキシコの月前半CPI


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本日は日本が振替休日のため、外為市場では参加者が減少して流動性が低下します。突発的なニュースや仕掛け的な動きが出てきた場合には値動きが増幅する可能性があり、注意が必要です。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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