エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※9月12日更新
2025/09/12 09:16
宮田レポート(短期アップデート) 250912_miyata.pdf
(おしらせ) 次回号の更新は9月19日(金)の予定です。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 40,000~45,800円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 40,000~46,500ドル
(S&P500) 5000~6550
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 20,500~24,500
(ナスダック総合) 18,500~22,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 130.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
今年4月安値(30,792.74円)からインターミディエイト級第(5)波の上昇にあり、この第(5)波完成を以て、コロナショック底(16,358.19円、20年3月)からのプライマリー第➂波は完成します。
第(5)波目には、➀企業業績や景気などファンダメンタルズは以前より弱め、➁平均出来高は少ない、➂中小型株が選好されやすい、➃先行きへの極端な楽観論、などの特長があります。現在は➀~➂は揃っていますが、到底➃の状況になく、いわば「懐疑の中で育つ強気相場」と呼べそうです。
つまり懐疑論が強い楽観論に置き換わらない限り、第(5)波の強気相場は続くと思われます。
筆者は9~10月に日経平均が4万5000円~4万9000円を付けてもおかしくない、とみています。
「ポスト石破」を選出する自民党の総裁選は、国会議員の投票を10月4日に行うことで決まりました。
次期政権の打ち出す政策期待で、株価はさらなる上振れが期待されます。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
[TOPIX]
フィボナッチ比率からの目標価格➀は[3164]、目標価格➁は[3323]です。
9月9日には一時3162まで上昇し最高値を更新しました。目標価格➀をほぼ達成しましたが、4月からの波動構成をみると上昇パターンはまだ完成していないようです。今後も上値試しの動きが続く可能性が高い、と思われます。
なお7月24日に初の1000兆円大台に乗せた東証プライム時価総額は、9月11日には1071兆円と過去最高水準を更新しました。1100兆台もそう遠くないかもしれません。
[日経平均]
39,850円(8/4安値)以来、マイナー級・第5波の上昇が展開中であり、41,835円(9/1安値)からはマイニュート級・マルiii波の上昇とみられます。この波動カウントが正しければ、マルiii波の上値は4万6000円程度へ伸びる可能性があります。
フィボナッチ比率などから得られる(マイナー級)第5波の目標価格は以下の通りです。
[44,597円][45,230円][48,568円][48,896円][48,964円][49,074円]
9月11日には一時44,396円まで上昇し、上記1番目の目標価格に接近しました。
[予想PER別の日経平均水準]
9月11日の日経平均予想PERは18.03倍・予想EPSは2461円。
PERは23日連続(8/8~9/10)で17倍台で推移した後、ついに18倍台に上昇しました。18倍台を付けるのは2021年5月以来、4年4カ月ぶりです。コロナショック底以来の強気相場でもっとも高いPERとなり、投資家の期待が強まっていることを表しています。
日本株相場が本格的なインフレ相場を迎えるなか、18倍台の定着なるかが注目されます。なおアベノミクス相場がクライマックスを迎えた2015年4月のPERは19.15倍でした。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
22年10月安値(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級の第➄波です。今年4月安値からの上昇はインターミディエイト級第(5)波に当たり、それを以て第➄波は終了します。
第➄波完了後に訪れる弱気相場は、控えめにみても高値から20%安となるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「ランニング・トライアングル」におけるⓑ波とカウントされます。このシナリオでは、近々訪れるであろう下げ局面でも4月安値(36,611ドル)は維持されるでしょう。その後1~2年程度のもみ合いが続いた後に、新たな高値へ向かう展開があるでしょう。
9月11日には一時46,137ドルまで上昇、最高値を更新しました。
44,948ドル(9/2安値)を割ると弱気トリガー。調整局面入りが示唆されます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
7月中旬からの上昇パターンは、強気トレンドの最終局面に出現する「エンディング・ダイアゴナル」とみられます。
9月11日には6592まで上昇し最高値を更新すると共に、ダイアゴナル上辺(6604)にほぼ達しました。なお目先で価格がダイアゴナル上辺を上回る、「スローオーバー(throw-over)」という強い動きがあれば、それはむしろピークアウトの可能性を高めるでしょう。
6343(8/20安値)を割ると弱気トリガー、調整入りが示唆されます。
【S&P500 長期エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(4835) からの上昇は、インターミディエイト級第5波に位置付けられ、それが終わると長期にわたる調整スタートとなります。それは4月安値を大きく下回ることが予想されます。

(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は、トライアングル中ⓑ波のリバウンドに位置付けられます。
近々ⓒ波の下げがスタートし、それはⓐ波(2月~4月)下げ幅に対し62%~66%の大きさ(813~866ポイント)になるでしょう。このⓒ波によりS&P500は、5400を下回る展開になりそうです。

[ダウ輸送株平均] (直近で最高値更新の)ダウ工業株平均と「未確認」続く

[マグニフィセント7] 4月から5波構成による上昇

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(16,542)からの上昇は、インターミディエイト級第(5)波の上昇に相当します。既に最高値を更新しており、第(5)波はいつ終わってもおかしくありません。遠からず調整局面が始まるとみられ、それは数年間ターム続く、長く大きなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「(ランニング)トライアングル」中ⓑ波に当たります。これはS&P500のオルタナティブ・カウントと同様であり、遠からずⓒ波の下落に入る見通しです。これによると今後の調整規模は、想定されるシナリオではもっとも小さいと想定されます。それでもⓒ波の下げ幅はⓐ波のそれに対し62%~66%となり、ⓑ波の高値からは3500~3750ポイントの下げになるでしょう。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
4月安値16,542からの上昇は、インターミディエイト級第(5)波か、第(4)波「トライアングル」中ⓑ波とみられます。
7月末からの「(ランニング)トライアングル」(第4波)は22,977(9/2安値)で完成し、足元は第5波の上昇とみられます。9月11日には一時24,016まで上昇、最高値を更新しました。
この水準は、フィボナッチ比率からの上値想定レンジ[23,195-24,224]内にあります。ナスダック100はいつピークアウトしてもおかしくありません。
22,977を下回ると最初の弱気トリガーが発動し、当面22,673への下値試しとなるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。
年内については、ドル/円はじり高の展開が想定されます。
しかし、おそらく26年前半には139円処のネックラインを明確に割り込むでしょう。それをきっかけに、「サード・オブ・サード」の強いドル安・円高トレンドが鮮明になるでしょう。

【週足 エリオット波動分析】
今年1月からのドル安・円高は、第3波とカウントされます。これによれば、先々1ドル=120円試しが視野に入ります。第1波と第3波が黄金分割(1:1.618)比率関係になると仮定すれば、 [122.625円]という目標値が得られます。
一方139.877円(4/22)からのマルii波による上昇は継続していると思われます。今後1~3カ月で1ドル=151円処を試す可能性が高い、とみています。
しかし中長期のドル安・円高基調に変わりはなく、ヘッド・アンド・ショルダーズの垂直目標値からは、いずれ1ドル=120円割れの可能性もみえています。

【日足 エリオット波動分析】
139.877円(4/22)からのマルii波によるリバウンドは、まだ続いているとみられます。
マルii波は「トリプル・ジグザグ(w)-(x)-(y)-(x)-(z)」とカウントされます。
149.100円を上抜くことにより、8月からのトライアングル完成が確認されます。そうなれば、[151.586円](1月からの円高の61.8%戻り水準)や[154.353円](同76.4%戻り)などを試すでしょう。
その反面、今後145円処を明確に下抜くと、マルii波が150.869円(8/1)を以て、既に終わった可能性を考慮する必要があるでしょう。
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[139.609円]です。

投機筋の円買い持ち高は3週ぶり縮小(2025年9月2日時点)
IMM通貨先物市場で投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の71.82億ドルから62.11億ドルへ3週ぶりに縮小しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
年初から半年近く続いたドル安C波は96.377(7/1)で終わった可能性が高い、とみています。
それは、22年高値からのジグザグ(A-B-C)の完成を意味するものです。
少し長い時間軸でみると、Ⓑ波は短くとも2028年頃まで続くでしょう。
この見方通りなら、7月からのドル高は(X)波に位置付けられます。Ⓑ波全体は「ダブル(トリプル)・ジグザグ」を描いていくでしょう。
ドル指数は、8月から11月まで強くなる季節性があります。ここからすると、2~3カ月はドル高傾向が続くとみられ、当面101.977(C波レッサーディグリー・マルiv波頂点)を目指すでしょう。
一方、今後97.109(7/24)を下回ると上記見通しは撤回され、C波中マルv波によるドル安局面入り、と判断されます。この場合は94.976を目指すでしょう。これは、A波とC波が等しく下がる水準のことです。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
(おしらせ) 次回号の更新は9月19日(金)の予定です。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 40,000~45,800円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 40,000~46,500ドル
(S&P500) 5000~6550
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 20,500~24,500
(ナスダック総合) 18,500~22,500
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 130.000~151.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~102.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
今年4月安値(30,792.74円)からインターミディエイト級第(5)波の上昇にあり、この第(5)波完成を以て、コロナショック底(16,358.19円、20年3月)からのプライマリー第➂波は完成します。
第(5)波目には、➀企業業績や景気などファンダメンタルズは以前より弱め、➁平均出来高は少ない、➂中小型株が選好されやすい、➃先行きへの極端な楽観論、などの特長があります。現在は➀~➂は揃っていますが、到底➃の状況になく、いわば「懐疑の中で育つ強気相場」と呼べそうです。
つまり懐疑論が強い楽観論に置き換わらない限り、第(5)波の強気相場は続くと思われます。
筆者は9~10月に日経平均が4万5000円~4万9000円を付けてもおかしくない、とみています。
「ポスト石破」を選出する自民党の総裁選は、国会議員の投票を10月4日に行うことで決まりました。
次期政権の打ち出す政策期待で、株価はさらなる上振れが期待されます。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
[TOPIX]
フィボナッチ比率からの目標価格➀は[3164]、目標価格➁は[3323]です。
9月9日には一時3162まで上昇し最高値を更新しました。目標価格➀をほぼ達成しましたが、4月からの波動構成をみると上昇パターンはまだ完成していないようです。今後も上値試しの動きが続く可能性が高い、と思われます。
なお7月24日に初の1000兆円大台に乗せた東証プライム時価総額は、9月11日には1071兆円と過去最高水準を更新しました。1100兆台もそう遠くないかもしれません。
[日経平均]
39,850円(8/4安値)以来、マイナー級・第5波の上昇が展開中であり、41,835円(9/1安値)からはマイニュート級・マルiii波の上昇とみられます。この波動カウントが正しければ、マルiii波の上値は4万6000円程度へ伸びる可能性があります。
フィボナッチ比率などから得られる(マイナー級)第5波の目標価格は以下の通りです。
[44,597円][45,230円][48,568円][48,896円][48,964円][49,074円]
9月11日には一時44,396円まで上昇し、上記1番目の目標価格に接近しました。
[予想PER別の日経平均水準]
9月11日の日経平均予想PERは18.03倍・予想EPSは2461円。
PERは23日連続(8/8~9/10)で17倍台で推移した後、ついに18倍台に上昇しました。18倍台を付けるのは2021年5月以来、4年4カ月ぶりです。コロナショック底以来の強気相場でもっとも高いPERとなり、投資家の期待が強まっていることを表しています。
日本株相場が本格的なインフレ相場を迎えるなか、18倍台の定着なるかが注目されます。なおアベノミクス相場がクライマックスを迎えた2015年4月のPERは19.15倍でした。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
22年10月安値(28,660ドル)からの上昇は、プライマリー級の第➄波です。今年4月安値からの上昇はインターミディエイト級第(5)波に当たり、それを以て第➄波は終了します。
第➄波完了後に訪れる弱気相場は、控えめにみても高値から20%安となるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「ランニング・トライアングル」におけるⓑ波とカウントされます。このシナリオでは、近々訪れるであろう下げ局面でも4月安値(36,611ドル)は維持されるでしょう。その後1~2年程度のもみ合いが続いた後に、新たな高値へ向かう展開があるでしょう。
9月11日には一時46,137ドルまで上昇、最高値を更新しました。
44,948ドル(9/2安値)を割ると弱気トリガー。調整局面入りが示唆されます。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
7月中旬からの上昇パターンは、強気トレンドの最終局面に出現する「エンディング・ダイアゴナル」とみられます。
9月11日には6592まで上昇し最高値を更新すると共に、ダイアゴナル上辺(6604)にほぼ達しました。なお目先で価格がダイアゴナル上辺を上回る、「スローオーバー(throw-over)」という強い動きがあれば、それはむしろピークアウトの可能性を高めるでしょう。
6343(8/20安値)を割ると弱気トリガー、調整入りが示唆されます。
【S&P500 長期エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(4835) からの上昇は、インターミディエイト級第5波に位置付けられ、それが終わると長期にわたる調整スタートとなります。それは4月安値を大きく下回ることが予想されます。

(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は、トライアングル中ⓑ波のリバウンドに位置付けられます。
近々ⓒ波の下げがスタートし、それはⓐ波(2月~4月)下げ幅に対し62%~66%の大きさ(813~866ポイント)になるでしょう。このⓒ波によりS&P500は、5400を下回る展開になりそうです。

[ダウ輸送株平均] (直近で最高値更新の)ダウ工業株平均と「未確認」続く

[マグニフィセント7] 4月から5波構成による上昇

[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
(プリファード・カウント)
4月安値(16,542)からの上昇は、インターミディエイト級第(5)波の上昇に相当します。既に最高値を更新しており、第(5)波はいつ終わってもおかしくありません。遠からず調整局面が始まるとみられ、それは数年間ターム続く、長く大きなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
4月からの上昇は「(ランニング)トライアングル」中ⓑ波に当たります。これはS&P500のオルタナティブ・カウントと同様であり、遠からずⓒ波の下落に入る見通しです。これによると今後の調整規模は、想定されるシナリオではもっとも小さいと想定されます。それでもⓒ波の下げ幅はⓐ波のそれに対し62%~66%となり、ⓑ波の高値からは3500~3750ポイントの下げになるでしょう。

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
4月安値16,542からの上昇は、インターミディエイト級第(5)波か、第(4)波「トライアングル」中ⓑ波とみられます。
7月末からの「(ランニング)トライアングル」(第4波)は22,977(9/2安値)で完成し、足元は第5波の上昇とみられます。9月11日には一時24,016まで上昇、最高値を更新しました。
この水準は、フィボナッチ比率からの上値想定レンジ[23,195-24,224]内にあります。ナスダック100はいつピークアウトしてもおかしくありません。
22,977を下回ると最初の弱気トリガーが発動し、当面22,673への下値試しとなるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
16年半サイクルによれば、米ドル/円(ドル/円)は2028年4月頃まで「円高の時間帯」が続きます。この時間帯においてドル/円の上値は抑えられるでしょう。筆者は28年4月頃までのどこかの時点で、1ドル=125円~120円へのドル安・円高になる可能性をみています。
年内については、ドル/円はじり高の展開が想定されます。
しかし、おそらく26年前半には139円処のネックラインを明確に割り込むでしょう。それをきっかけに、「サード・オブ・サード」の強いドル安・円高トレンドが鮮明になるでしょう。

【週足 エリオット波動分析】
今年1月からのドル安・円高は、第3波とカウントされます。これによれば、先々1ドル=120円試しが視野に入ります。第1波と第3波が黄金分割(1:1.618)比率関係になると仮定すれば、 [122.625円]という目標値が得られます。
一方139.877円(4/22)からのマルii波による上昇は継続していると思われます。今後1~3カ月で1ドル=151円処を試す可能性が高い、とみています。
しかし中長期のドル安・円高基調に変わりはなく、ヘッド・アンド・ショルダーズの垂直目標値からは、いずれ1ドル=120円割れの可能性もみえています。

【日足 エリオット波動分析】
139.877円(4/22)からのマルii波によるリバウンドは、まだ続いているとみられます。
マルii波は「トリプル・ジグザグ(w)-(x)-(y)-(x)-(z)」とカウントされます。
149.100円を上抜くことにより、8月からのトライアングル完成が確認されます。そうなれば、[151.586円](1月からの円高の61.8%戻り水準)や[154.353円](同76.4%戻り)などを試すでしょう。
その反面、今後145円処を明確に下抜くと、マルii波が150.869円(8/1)を以て、既に終わった可能性を考慮する必要があるでしょう。
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[139.609円]です。

投機筋の円買い持ち高は3週ぶり縮小(2025年9月2日時点)
IMM通貨先物市場で投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の71.82億ドルから62.11億ドルへ3週ぶりに縮小しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】
年初から半年近く続いたドル安C波は96.377(7/1)で終わった可能性が高い、とみています。
それは、22年高値からのジグザグ(A-B-C)の完成を意味するものです。
少し長い時間軸でみると、Ⓑ波は短くとも2028年頃まで続くでしょう。
この見方通りなら、7月からのドル高は(X)波に位置付けられます。Ⓑ波全体は「ダブル(トリプル)・ジグザグ」を描いていくでしょう。
ドル指数は、8月から11月まで強くなる季節性があります。ここからすると、2~3カ月はドル高傾向が続くとみられ、当面101.977(C波レッサーディグリー・マルiv波頂点)を目指すでしょう。
一方、今後97.109(7/24)を下回ると上記見通しは撤回され、C波中マルv波によるドル安局面入り、と判断されます。この場合は94.976を目指すでしょう。これは、A波とC波が等しく下がる水準のことです。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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