英中銀は僅差で利下げ、追加利下げは微妙!?
2025/08/08 06:53
【ポイント】
・決定は5対4で0.25%利下げ。4人は据え置きを支持
・ベイリー総裁は先行きの「不確実性」を強調
・2会合ごとの利下げペースも既定路線でなくなった⁉
BOE(英中銀)は7日のMPC(金融政策委員会)で0.25%の利下げを決定し、政策金利を4.00%としました。昨年8月から続く2会合(3カ月)ごとに0.25%利下げのペースを維持しました。
もっとも、決定は5対4の僅差でした。4人が据え置きを支持。1回目の投票では利下げ幅でも割れて過半数がなく、2回目の投票が実施されました。再投票はBOEの独立性が確立された97年以降で初めてのことでした。
ベイリー総裁は今後について「本物の不確実性」があると述べました。また、「市場は追加利下げについて五分五分だとみているようで、自分にとってそれは驚きではない」と続けました。
英国の6月CPI前年比は総合が3.6%、エネルギー・食料・酒・タバコを除くコアが3.7%とBOEの目標2%を大きく上回っています。4月に実施された公共料金引き上げの影響もあるようです。今回公表された金融政策報告によれば、BOEはCPIが9月に4.0%でピークをつけるとみているようです。一方で、月次GDPが4-5月と2カ月連続で前月比マイナスになるなど景気は低迷しており、BOEは難しい判断を迫られています。

MPC後のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は追加利下げの確率を次回9月MPCで1割未満、11月までで5割ちょっと(ほぼ五分五分)、年内で7割強とみています(26年7月までに0.25%×計2.14回の利下げを織り込む)。
・決定は5対4で0.25%利下げ。4人は据え置きを支持
・ベイリー総裁は先行きの「不確実性」を強調
・2会合ごとの利下げペースも既定路線でなくなった⁉
BOE(英中銀)は7日のMPC(金融政策委員会)で0.25%の利下げを決定し、政策金利を4.00%としました。昨年8月から続く2会合(3カ月)ごとに0.25%利下げのペースを維持しました。
もっとも、決定は5対4の僅差でした。4人が据え置きを支持。1回目の投票では利下げ幅でも割れて過半数がなく、2回目の投票が実施されました。再投票はBOEの独立性が確立された97年以降で初めてのことでした。
ベイリー総裁は今後について「本物の不確実性」があると述べました。また、「市場は追加利下げについて五分五分だとみているようで、自分にとってそれは驚きではない」と続けました。
英国の6月CPI前年比は総合が3.6%、エネルギー・食料・酒・タバコを除くコアが3.7%とBOEの目標2%を大きく上回っています。4月に実施された公共料金引き上げの影響もあるようです。今回公表された金融政策報告によれば、BOEはCPIが9月に4.0%でピークをつけるとみているようです。一方で、月次GDPが4-5月と2カ月連続で前月比マイナスになるなど景気は低迷しており、BOEは難しい判断を迫られています。

MPC後のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は追加利下げの確率を次回9月MPCで1割未満、11月までで5割ちょっと(ほぼ五分五分)、年内で7割強とみています(26年7月までに0.25%×計2.14回の利下げを織り込む)。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。