マネースクエア マーケット情報

パウエル議長の議会証言、ハト派的??

2025/06/25 07:47

パウエルFRB議長は24日(日本時間午後11時)、米議会の下院金融サービス委員会で半期に一度の証言を行いました。

市場は議会証言の内容をハト派的だと判断し、長期金利(10年物国債利回り)は低下し、米ドル/円も小幅に下落しました。

以下では、Bloombergの解説(FiveTakeaways)を生成AI(Grok)に翻訳してもらいました(一部筆者が修正)。ご参考まで。いやあ、Grokはびっくりするほど的確でしたね。

*******
以下は、パウエルFRB議長が24日に米下院金融サービス委員会で証言した際の5つの主要なポイントです:

利下げの可能性について:パウエル議長は、7月の次回会合での利下げの可能性について具体的なコメントを避けました。関税引き上げがインフレ加速につながるかどうか、さらなる情報が必要だと繰り返しました。2021年に始まった生活費高騰の経験から、FRBは同様の事態の繰り返しを警戒していると述べました。

6月と7月のインフレデータが重要:パウエル議長は、6月と7月のインフレデータが特に重要であり、輸入関税の影響がこの時期に現れるはずだと指摘しました。FOMCは、関税の影響が予想よりも小さい可能性に「完全にオープン」であり、もしそうであれば「我々の政策に影響する」と述べました。

ドルの世界的地位:パウエル議長は、ドルが世界金融システムで主要な役割を維持していると強調しました。4月の米国債市場のボラティリティがドルの地位を損なうことはなかったとし、「ドル衰退の議論は時期尚早でやや誇張されている」と述べました。

税制・移民政策と財政の持続可能性:パウエル議長は税制や移民政策に関する質問をかわしましたが、米国の借入は持続不可能な道を進んでいると繰り返しました。債務負担の限界点は不明だとし、移民政策の変化が労働力の成長を抑制しているが、労働需要も低下していると述べました。住宅に関する質問も多かったが、FRBは供給と需要に長期的な影響を与えないと述べました。

市場の反応:3時間の公聴会中、株式市場は上昇を維持し、金利先物は9月に利下げが再開されるとの市場の期待を反映しました。ドルと米国債利回りは下落。ニューヨーク時間午後1時14分時点で、S&P500指数は1.1%上昇し、2年物米国債利回りは約5ベーシスポイント低下して3.82%でした。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ