BOEはハト派的据え置き、ノルゲはサプライズ利下げ
2025/06/20 07:29
【ポイント】
・英中銀は6対3で据え置き決定。3カ月に1度の利下げペースが続きそう
・ノルウェー中銀は0.25%利下げを実施。市場の利下げ確率はわずかに4%
・スイス中銀は6会合連続で利下げ、トルコ中銀は据え置き
日本時間19日16:30、SNB(スイス中銀)が6会合連続で利下げを実施して、22年9月以来となるゼロ金利を復活させました(厳密には当時はマイナス金利)。通貨高の抑制が主目的でした。17:00にはノルゲバンク(ノルウェー中銀)がサプライズで0.25%利下げを実施。20:00にはBOE(英中銀)が6対3で据え置きを決定。同時刻にTCMB(トルコ中銀)が政策金利を据え置きました(一部で予想された上限金利の引き下げもなし)。
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BOEのMPC(金融政策委員会)での政策金利据え置きは市場予想通り。ただ、票決は6対3で市場予想(7対2)より0.25%利下げの支持が1人多く、市場はハト派的と判断しました。

会合の議事要旨では、「賃金上昇率が年末にかけて大幅に鈍化する見通しで、労働市場からディスインフレ(インフレ鈍化)が強まりそうだ」と指摘されました。フォワードガイダンスは、「(今後の利下げは)段階的かつ慎重に行う」と従来通り。ベイリー総裁も「金利は引き続き緩やかな低下軌道にある」と述べており、これまで通り3カ月(=2会合)に1回の利下げペースが続く可能性が示されました。
19日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、次回8月7日のMPCでの利下げ確率は8割弱。そこから3カ月後の追加利下げの確率は6割強です。
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ノルゲバンクの0.25%利下げは完全なサプライズでした。前日18日時点のOISに基づけば、市場が織り込む今回の利下げ確率は4%でした。利下げ確率が5割を超える、いわゆるメインシナリオでは「利下げは今年9月開始」でした。

声明は、「経済見通しは不確実ながら、我々の見通し通りに展開するならば、政策金利は25年中にさらに引き下げられるだろう」と表明。
金融政策報告では、政策金利は25年末に4%をわずかに下回り、28年末に向けて3%程度に低下するとの予測が示されました。
19日時点のOISに基づけば、次回8月14日の会合での利下げ確率は5割強で、ほぼ五分五分です。
・英中銀は6対3で据え置き決定。3カ月に1度の利下げペースが続きそう
・ノルウェー中銀は0.25%利下げを実施。市場の利下げ確率はわずかに4%
・スイス中銀は6会合連続で利下げ、トルコ中銀は据え置き
日本時間19日16:30、SNB(スイス中銀)が6会合連続で利下げを実施して、22年9月以来となるゼロ金利を復活させました(厳密には当時はマイナス金利)。通貨高の抑制が主目的でした。17:00にはノルゲバンク(ノルウェー中銀)がサプライズで0.25%利下げを実施。20:00にはBOE(英中銀)が6対3で据え置きを決定。同時刻にTCMB(トルコ中銀)が政策金利を据え置きました(一部で予想された上限金利の引き下げもなし)。
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BOEのMPC(金融政策委員会)での政策金利据え置きは市場予想通り。ただ、票決は6対3で市場予想(7対2)より0.25%利下げの支持が1人多く、市場はハト派的と判断しました。

会合の議事要旨では、「賃金上昇率が年末にかけて大幅に鈍化する見通しで、労働市場からディスインフレ(インフレ鈍化)が強まりそうだ」と指摘されました。フォワードガイダンスは、「(今後の利下げは)段階的かつ慎重に行う」と従来通り。ベイリー総裁も「金利は引き続き緩やかな低下軌道にある」と述べており、これまで通り3カ月(=2会合)に1回の利下げペースが続く可能性が示されました。
19日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、次回8月7日のMPCでの利下げ確率は8割弱。そこから3カ月後の追加利下げの確率は6割強です。
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ノルゲバンクの0.25%利下げは完全なサプライズでした。前日18日時点のOISに基づけば、市場が織り込む今回の利下げ確率は4%でした。利下げ確率が5割を超える、いわゆるメインシナリオでは「利下げは今年9月開始」でした。

声明は、「経済見通しは不確実ながら、我々の見通し通りに展開するならば、政策金利は25年中にさらに引き下げられるだろう」と表明。
金融政策報告では、政策金利は25年末に4%をわずかに下回り、28年末に向けて3%程度に低下するとの予測が示されました。
19日時点のOISに基づけば、次回8月14日の会合での利下げ確率は5割強で、ほぼ五分五分です。
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