米PPIや30年物国債入札で米ドルは3年ぶり安値
2025/06/13 08:20
【ポイント】
・5月米PPIは総合・コアとも比較的落ち着いた内容
・30年物国債入札も順調で、長期金利は低下
・米ドル実効レートは約3年ぶりの水準に低下
米国の5月PPI(生産者物価指数)は、前日のCPI(消費者物価指数)に続いて市場予想よりやや弱めで、インフレの落ち着きを示しました。その後に実施された30年物国債の入札も順調に終わり、長期金利(ここでは10年物や30年物)は一段と低下しました。米ドル(Bloomberg実効レート)は約3年ぶりの安値を付けました。

12日時点のOIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場が織り込む0.25%利下げの確率は来週のFOMCでほぼゼロ、7月までで2割ちょっと、9月までで約9割です。トランプ大統領は12日、パウエルFRB議長を解任しないと明言する一方で引き続き利下げを強く要求しました。来週のFOMCでの据え置きを前提とすると、パウエル議長が記者会見でどのように説明するか興味深いところです。
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5月PPI(生産者物価指数)は最終需要が前年比2.6%、同コア(食料・エネルギーを除く)が同3.0%。前月比ではいずれも0.1%と、市場予想(0.2%と0.3%)を下回りました。関税の影響がまだ明確に反映されていないか、あるいは輸入業者が関税分を負担しているのかもしれません。ただ、関税自体の先行きが不透明なこともあって、現時点での判断は時期尚早でしょう。

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30年物国債の入札は比較的順調でした。応札倍率は2.43倍と前回5月の2.31倍を上回りました。30年物国債の利回りは12日のスタート時点で4.9%程度でしたが、入札後に4.839%まで低下しました。
・5月米PPIは総合・コアとも比較的落ち着いた内容
・30年物国債入札も順調で、長期金利は低下
・米ドル実効レートは約3年ぶりの水準に低下
米国の5月PPI(生産者物価指数)は、前日のCPI(消費者物価指数)に続いて市場予想よりやや弱めで、インフレの落ち着きを示しました。その後に実施された30年物国債の入札も順調に終わり、長期金利(ここでは10年物や30年物)は一段と低下しました。米ドル(Bloomberg実効レート)は約3年ぶりの安値を付けました。

12日時点のOIS(翌日物金利スワップ)によれば、市場が織り込む0.25%利下げの確率は来週のFOMCでほぼゼロ、7月までで2割ちょっと、9月までで約9割です。トランプ大統領は12日、パウエルFRB議長を解任しないと明言する一方で引き続き利下げを強く要求しました。来週のFOMCでの据え置きを前提とすると、パウエル議長が記者会見でどのように説明するか興味深いところです。
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5月PPI(生産者物価指数)は最終需要が前年比2.6%、同コア(食料・エネルギーを除く)が同3.0%。前月比ではいずれも0.1%と、市場予想(0.2%と0.3%)を下回りました。関税の影響がまだ明確に反映されていないか、あるいは輸入業者が関税分を負担しているのかもしれません。ただ、関税自体の先行きが不透明なこともあって、現時点での判断は時期尚早でしょう。

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30年物国債の入札は比較的順調でした。応札倍率は2.43倍と前回5月の2.31倍を上回りました。30年物国債の利回りは12日のスタート時点で4.9%程度でしたが、入札後に4.839%まで低下しました。

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