エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※5月20日更新
2025/05/20 11:35
宮田レポート(短期アップデート)250520_miyata.pdf
☆こちらもオススメ
YouTube エリオットView 5月19日 [米国債格下げ トリプル安再燃?]
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,600~39,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,800ドル
(S&P500) 4600~6050
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 17,600~22,000
(ナスダック総合) 15,700~19,900
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~150.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~104.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
日経平均は、重要サポートとしての200週MAを上回って推移しています。同MAを今後も維持する限り、プライマリー上昇➂波は依然継続中とみられます。
日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇を展開中とみられます。
順当にいけば、第(5)波は24年7月高値(42,426.77円)を上抜き史上最高値を更新するでしょう。
第(5)波は、20年3月コロナショック底(16358.19円)からのラリー中「最後の上昇」に相当します。
3月期決算発表が終わりました。ハイテク、自動車、鉄鋼、海運など「トランプ関税」の影響が大きい企業を中心に、業績の頭打ち感・今後の不透明感が強まっています。
遠からず国内景気の後退入りも想定されますが、こういった状況を考慮すると、第(5)波の賞味期限はそれほど長くなさそうです。おそらく数カ月~半年という期間にとどまるでしょう。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
30,792円(4/7安値)から、インターミディエイト級第(5)波による上昇が進行中とみられます。
もっとも200日MA付近では利食い売りに押され、上昇基調は一服しています。
5月19日の日経平均は255円安(-0.68%)でした。一方TOPIXは2ポイント安(-0.08%)にとどまり(日中は前日比プラスになる場面もありました)、相対的な強さが目立ちました。
当面TOPIXは200日MA(2683)をサポートとしながら、次の上昇のきっかけを待つ状態と思われます。年初来高値の更新は、そう遠いことではないでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
30,792円を下抜くと以下の波動カウントに切り替えます。
24年8月からの上昇第(5)波は40,398円(12/27高値)を以て終わり─”truncated fifth”(短縮された5波)─プライマリー級の➃波による調整が進行中とみられます。この場合日経平均は、いずれ2万7000円処(PBR1倍水準)を試す可能性があります。
[予想PER別の日経平均水準]
5月19日の日経平均予想PERは15.34倍・予想EPSは2444円。
過去最高のEPSは2564円(2/13)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
36,611ドル(4/7安値)からは第(2)波によるリバウンドに当たります。
5月19日は一時42,842ドルまで上昇しましたが、これにより第(1)波中レッサー・ディグリー第4波高値[42,821ドル](3/26)に達し、合理的な上値メドを満たしました。
第(2)波は完了したかもしれません。41,777ドル(5/15安値)を下回ると最初の弱気トリガー、第(3)波下落トレンド入りが示唆されます。
一方引き続き上値試しが続くなら、24年高値からの下げに対する76.4%-78.6%戻り[43,076ドル-43,262ドル] を試すことになりそうです。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
(プリファード(優先)・カウント)
4910(4/8安値)からの第(2)波は目先的にも終わり、第(3)波による下落が始まるでしょう。
関税協議で米中が合意したのは5月9日。その前日の8日に一時5720まで上げましたが、それは米中合意サプライズ前に付けた4月以降の戻り最高値です。今後5720を終値で下回る動きは、米中合意の材料による上昇分すべてを打ち消すことを意味し、最初の弱気トリガーが発動します。
来る第(3)波のスケールは、少なくとも第(1)波と同じ(1293ポイント)か、(順当なら)より大きなダイナミックなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
2020年底からの五波構成中、今年1月からは第4波の調整局面です。
第2波(21年末~22年10月)が「ダブル・ジグザグ」だったことから、第4波は「トライアングル」「フラット」など複雑な保ち合い構造になるでしょう(オルタネーション)。
試みに「トライアングル」を想定すると、4月からの上昇はパターン中ⓑ波です。まもなくⓒ波の下げに入りますが、それはⓑ波上昇分の60%~70%を打ち消すでしょう。
これは弱気相場に入る前、最後の上昇第5波の可能性を残すシナリオです。


[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
ナスダック100は25年1月高値(22,222)以来、サイクル級の調整局面にあるとみられます。
ナスダック100・総合指数はほぼ「全値戻り」となっています。これら二つの指数は近いうちに、1月高値と現行の第(2)波を以て「ダブル・トップ」を形成し、そこから第(3)波の下落に入るでしょう。
オルタナティブ・カウントは、4月安値からの上昇は第(5)波というもので─前の波に比べ第(4)波が大きすぎる点に違和感はありますが─ナスダックは高値を更新することが予想されます。それを以て強気相場は終了し、調整局面を迎えることになります。



【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
16,850(4/9安値)からは第(2)波リバウンドが進行中とみられ─第(1)波の下落トレンドにおいて第5波は短縮されました─そのパターンはジグザグ(A-B-C)です。17,592(4/22安値)からの上昇はC波に当たります。
既にA波とC波が1:1.618のフィボナッチ比率になる水準[21,449]を達成しており、目先的にも第(2)波は終わるかもしれません。
第(3)波による下落がスタートする可能性があります。
[20,249](5/8高値)を終値で下回ると、第(3)波入りの最初のトリガーが発動します。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、まずは2011年からの上昇チャネルのセンターライン➀136.680円(5月)がサポートレベルとみられます。
もっとも139円処を下抜くとヘッド・アンド・ショルダーズ型の天井パターンから明確に下放れ始め─上述したセンターラインで底入れせずに─フィボナッチ・サポートの[128.945円]を試す展開もありそうです。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は117.050円(5月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。C波は(先ずは)三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が想定され、158.825円(1/10)からⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
今年1月からのドル安・円高を第3波に位置付けることもできます。このサブシナリオによれば、先々1ドル=120円試しも視野に入ります。
139.877円(4/22)からのリバウンドは終わったか、終わりつつあります。
遠からずヘッド・アンド・ショルダーズのネックラインをブレイクするかもしれません。そうなると円高基調は一段と鮮明になるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】
5月12日に一時148.610円まで上昇しましたが、その後は反落。足元は145円付近へ反落しています。139.877円(4/22)からのドル/円上昇の波形はチョッピー(波の重複が目立つ)であり、これ自体がリバウンド局面の特徴をよく表しています。
マルii波によるリバウンドは、終わったか、終わりつつあるとみられます。
引き続き上値試しの場合は以下がメドになります。
[149.351円]…マルi波の半値戻り
[149.700円処]…200日MA
[151.191円]…マルi波のレッサー・ディグリー(iv)波水準。
[151.586円]…マルi波の61.8%戻り
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[146.108円]です。

投機筋の円買い持ち高が縮小(2025年5月13日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の155.1億ドルから146.0億ドルへ前週に続き縮小しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
ドル指数は4月21日安値(97.921)を以て、フィボナッチ・サポート[97.939](08年からのドル高に対する38.2%戻り水準)をちょうど達成しました。そこからは、C波中マルiv波によるリバウンドとみています。
マルii波がジグザグだったことから、マルiv波は保ち合い相場となりやすいでしょう。保ち合いの後には、C波中マルv波のドル安基調が再開し、4月安値を下回るでしょう。さらには[94.976](A=C)を試す可能性があります。
一方、C波自体が終了している可能性もあります。
この場合、22年からのA-B-Cジグザグは完成し、それに続く(X)波に入ったとみられます。この見方に基づくと、ドル指数は当面52週MAを試し、さらにそれを上抜く可能性があります。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
☆こちらもオススメ
YouTube エリオットView 5月19日 [米国債格下げ トリプル安再燃?]
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,600~39,700円
[NYダウ・S&P500]
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 36,500~42,800ドル
(S&P500) 4600~6050
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 17,600~22,000
(ナスダック総合) 15,700~19,900
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~150.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 95.000~104.000
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
日経平均は、重要サポートとしての200週MAを上回って推移しています。同MAを今後も維持する限り、プライマリー上昇➂波は依然継続中とみられます。
日経平均は、インターミディエイト級第(5)波の上昇を展開中とみられます。
順当にいけば、第(5)波は24年7月高値(42,426.77円)を上抜き史上最高値を更新するでしょう。
第(5)波は、20年3月コロナショック底(16358.19円)からのラリー中「最後の上昇」に相当します。
3月期決算発表が終わりました。ハイテク、自動車、鉄鋼、海運など「トランプ関税」の影響が大きい企業を中心に、業績の頭打ち感・今後の不透明感が強まっています。
遠からず国内景気の後退入りも想定されますが、こういった状況を考慮すると、第(5)波の賞味期限はそれほど長くなさそうです。おそらく数カ月~半年という期間にとどまるでしょう。



【日足・時間足 エリオット波動分析】
30,792円(4/7安値)から、インターミディエイト級第(5)波による上昇が進行中とみられます。
もっとも200日MA付近では利食い売りに押され、上昇基調は一服しています。
5月19日の日経平均は255円安(-0.68%)でした。一方TOPIXは2ポイント安(-0.08%)にとどまり(日中は前日比プラスになる場面もありました)、相対的な強さが目立ちました。
当面TOPIXは200日MA(2683)をサポートとしながら、次の上昇のきっかけを待つ状態と思われます。年初来高値の更新は、そう遠いことではないでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
30,792円を下抜くと以下の波動カウントに切り替えます。
24年8月からの上昇第(5)波は40,398円(12/27高値)を以て終わり─”truncated fifth”(短縮された5波)─プライマリー級の➃波による調整が進行中とみられます。この場合日経平均は、いずれ2万7000円処(PBR1倍水準)を試す可能性があります。
[予想PER別の日経平均水準]
5月19日の日経平均予想PERは15.34倍・予想EPSは2444円。
過去最高のEPSは2564円(2/13)です。

[NYダウ・S&P500]

【NYダウ日足 エリオット波動分析】
36,611ドル(4/7安値)からは第(2)波によるリバウンドに当たります。
5月19日は一時42,842ドルまで上昇しましたが、これにより第(1)波中レッサー・ディグリー第4波高値[42,821ドル](3/26)に達し、合理的な上値メドを満たしました。
第(2)波は完了したかもしれません。41,777ドル(5/15安値)を下回ると最初の弱気トリガー、第(3)波下落トレンド入りが示唆されます。
一方引き続き上値試しが続くなら、24年高値からの下げに対する76.4%-78.6%戻り[43,076ドル-43,262ドル] を試すことになりそうです。

【S&P500日足 エリオット波動分析】
(プリファード(優先)・カウント)
4910(4/8安値)からの第(2)波は目先的にも終わり、第(3)波による下落が始まるでしょう。
関税協議で米中が合意したのは5月9日。その前日の8日に一時5720まで上げましたが、それは米中合意サプライズ前に付けた4月以降の戻り最高値です。今後5720を終値で下回る動きは、米中合意の材料による上昇分すべてを打ち消すことを意味し、最初の弱気トリガーが発動します。
来る第(3)波のスケールは、少なくとも第(1)波と同じ(1293ポイント)か、(順当なら)より大きなダイナミックなものになるでしょう。
(オルタナティブ・カウント)
2020年底からの五波構成中、今年1月からは第4波の調整局面です。
第2波(21年末~22年10月)が「ダブル・ジグザグ」だったことから、第4波は「トライアングル」「フラット」など複雑な保ち合い構造になるでしょう(オルタネーション)。
試みに「トライアングル」を想定すると、4月からの上昇はパターン中ⓑ波です。まもなくⓒ波の下げに入りますが、それはⓑ波上昇分の60%~70%を打ち消すでしょう。
これは弱気相場に入る前、最後の上昇第5波の可能性を残すシナリオです。


[ナスダック]

【ナスダック100 週足 エリオット波動分析】
ナスダック100は25年1月高値(22,222)以来、サイクル級の調整局面にあるとみられます。
ナスダック100・総合指数はほぼ「全値戻り」となっています。これら二つの指数は近いうちに、1月高値と現行の第(2)波を以て「ダブル・トップ」を形成し、そこから第(3)波の下落に入るでしょう。
オルタナティブ・カウントは、4月安値からの上昇は第(5)波というもので─前の波に比べ第(4)波が大きすぎる点に違和感はありますが─ナスダックは高値を更新することが予想されます。それを以て強気相場は終了し、調整局面を迎えることになります。



【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
16,850(4/9安値)からは第(2)波リバウンドが進行中とみられ─第(1)波の下落トレンドにおいて第5波は短縮されました─そのパターンはジグザグ(A-B-C)です。17,592(4/22安値)からの上昇はC波に当たります。
既にA波とC波が1:1.618のフィボナッチ比率になる水準[21,449]を達成しており、目先的にも第(2)波は終わるかもしれません。
第(3)波による下落がスタートする可能性があります。
[20,249](5/8高値)を終値で下回ると、第(3)波入りの最初のトリガーが発動します。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、まずは2011年からの上昇チャネルのセンターライン➀136.680円(5月)がサポートレベルとみられます。
もっとも139円処を下抜くとヘッド・アンド・ショルダーズ型の天井パターンから明確に下放れ始め─上述したセンターラインで底入れせずに─フィボナッチ・サポートの[128.945円]を試す展開もありそうです。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。➁の水準は117.050円(5月)です。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(24/7/3)からはC波によるドル安・円高トレンドです。C波は(先ずは)三波構成(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が想定され、158.825円(1/10)からⓒ波によるドル安・円高が進行中とみられます。
今年1月からのドル安・円高を第3波に位置付けることもできます。このサブシナリオによれば、先々1ドル=120円試しも視野に入ります。
139.877円(4/22)からのリバウンドは終わったか、終わりつつあります。
遠からずヘッド・アンド・ショルダーズのネックラインをブレイクするかもしれません。そうなると円高基調は一段と鮮明になるでしょう。

【日足 エリオット波動分析】
5月12日に一時148.610円まで上昇しましたが、その後は反落。足元は145円付近へ反落しています。139.877円(4/22)からのドル/円上昇の波形はチョッピー(波の重複が目立つ)であり、これ自体がリバウンド局面の特徴をよく表しています。
マルii波によるリバウンドは、終わったか、終わりつつあるとみられます。
引き続き上値試しの場合は以下がメドになります。
[149.351円]…マルi波の半値戻り
[149.700円処]…200日MA
[151.191円]…マルi波のレッサー・ディグリー(iv)波水準。
[151.586円]…マルi波の61.8%戻り
金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[146.108円]です。

投機筋の円買い持ち高が縮小(2025年5月13日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の155.1億ドルから146.0億ドルへ前週に続き縮小しました。

[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
ドル指数は4月21日安値(97.921)を以て、フィボナッチ・サポート[97.939](08年からのドル高に対する38.2%戻り水準)をちょうど達成しました。そこからは、C波中マルiv波によるリバウンドとみています。
マルii波がジグザグだったことから、マルiv波は保ち合い相場となりやすいでしょう。保ち合いの後には、C波中マルv波のドル安基調が再開し、4月安値を下回るでしょう。さらには[94.976](A=C)を試す可能性があります。
一方、C波自体が終了している可能性もあります。
この場合、22年からのA-B-Cジグザグは完成し、それに続く(X)波に入ったとみられます。この見方に基づくと、ドル指数は当面52週MAを試し、さらにそれを上抜く可能性があります。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
- 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
- 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
- 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。