株価動向が材料になるか、関税のニュースに引き続き要注意
2025/04/28 08:34
【ポイント】
・関税や米中協議について新たなニュースが出てくれば市場が反応しそう
・カナダ総選挙、与党優勢か
(欧米市場レビュー)
25日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は143.984円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13162ドル、英ポンド/米ドルは1.32747ドルへと下落しました。「中国は米国からの輸入品に対する125%の関税について、一部製品の適用除外を検討している」と報じられました。これを受けて米中貿易摩擦緩和への期待が市場で高まり、このことが米ドルの支援材料となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、日本・米国・ユーロ圏などの主要な経済指標の発表はなく、主要国の株価動向が材料になりそうです。主要国の株価が堅調に推移すれば、リスクオフ(リスク回避)が後退する可能性があります。リスクオフが後退する場合、円が軟調に推移してユーロ/円や豪ドル/円などのクロス円は上値を試す展開になりそうです。
トランプ政権や中国の関税、米中貿易協議についてのニュースには引き続き要注意です。これらについて新たなニュースが出てくれば、市場が反応しそう。新たなニュースによって米中貿易摩擦が緩和するとの期待が市場で一段と高まる場合、米ドルが堅調に推移すると考えられます。
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カナダでは総選挙が28日に実施されます。世論調査の支持率は与党・自由党が最大野党・保守党をリードしており、CBCポール・トラッカー(26日更新)によると、自由党の支持率は42.5%、保守党は38.9%です。
下院の定数は343議席です。そのうちの約6割(合計200議席)が配分されて大票田のオンタリオ州とケベック州で投票が締め切られるのは、東部時間午後9時30分(日本時間29日午前10時30分)。総選挙の大勢は、早ければ日本時間29日正午前後に判明する可能性があります。
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