エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※12月6日更新
2024/12/06 12:10
宮田レポート.png
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,000~42,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 38,500~45,250ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 18,000~20,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~156.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.071
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わったとみられます(4年サイクル底)。
あるいは、8月安値で第(4)波は終わり、そこから第(5)波の上昇が進行中かもしれません。
どちらの見方によっても、来年の日経平均は42,426円を上抜き、最高値を更新する可能性が高い、と思われます。しかしその動きを以て、コロナショック底以来の強気相場は終わるでしょう。
日経平均予想EPSは、2514円(10/5)で頭打ちとなっています。ただし直近安値2425円(11/14)からは持ち直しており(12月5日は2483円)、今後の動向が注目されます。

【日足 エリオット波動分析】
(プリファード(優先)カウント)
31,156円(8/5安値)からの上昇は、第(4)波中B波によるリバウンドです。それは40,257円(10/15高値)を以て終了した、とみられます。
この見方に基づくと、日経平均はまもなく急落局面に入り、年明けにも35,247円(9/9安値)を下回るでしょう。それは8月の「一番底」に次ぐ「二番底」になるでしょう。
その後は数カ月間のもみ合いとなりますが、その間に日経平均は上昇マグマを蓄え、もみ合いを上放れるでしょう。それは第(5)波による、当面最後の上昇トレンドとなります。
(オルタナティブ(代替)カウント)
31,156円(8/5安値)は第(4)波の終点底であり、そこから第(5)波による上昇が進行しています。
この見方によると日経平均は「二番底」を付けることなく、じり高基調を続けるでしょう。そんな中、25年の前半にも高値更新がありそうです。

【時間足 エリオット波動分析】
当面の日経平均の見通しは以下の二通りです。
[プリファード(優先)カウント] 35,247円を下回り、「二番底」を形成
7月高値以来の第(4)波は[トライアングル(A-B-C-D-E)]を形成中です。
31,156円(8/5安値)からのB波(ⓐ-ⓑ-ⓒ)によるリバウンドは40,257円(10/15高値)で終わり、そこからはC波(ⓐ-ⓑ-ⓒ)による下げが進行中です。
37,651円(10/2安値)を下抜くことで、ネックラインからの下放れが確認されます。そうなるとC波による下落基調が鮮明になるでしょう。最終的にC波は35,247円(9/9安値)を下回り、8月安値に次ぐ「二番底」を付けるでしょう。
「二番底」の水準については、フィボナッチ比率から以下の水準に注目できます。
[34,632円]…B波の上昇に対し61.8%押し水準
[33,304円~33,103円]…同76.4%~78.6%押し水準
[オルタナティブ(代替)カウント] 第(5)波は「エンディング・ダイアゴナル」
31,156円(8/5安値)からは第(5)波による上昇であり、そのパターンは波の重複が目立つ「エンディング・ダイアゴナル」です。
39,884円(40,257円(11/7高値)を上抜くと、9月以降の保ち合い(トライアングル)から上放れ開始となり、42,426円(7/11高値)を試す強気の展開になりそうです。
[予想PER別の日経平均水準]

[NYダウ]

【日足 エリオット波動分析】
22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇(B)波は、[ダブル・ジグザグ(W-X-Y)]により展開しています。そのうち38,499ドル(8/5安値)を起点とする上昇は、Y波(ジグザグ)に相当します。
長期的なチャネルラインをみると、[4万6000ドル]付近に重要なチャート節目が存在しています。実際にそこまで上がるかはわかりませんが、さらなる上昇がある場合の目安として注目です。
現行Y波を完成したのち、NYダウは(C)波による下落に入っていくでしょう。42,938ドル(11/19安値)を下抜くと、トレンド転換が示唆されます。ひとたび(C)波が始まれば、それは先々で22年10月以降で一度もなかった、最大スケールの調整に発展していくでしょう。
ブルベア指数が最高値─投資家の過剰な楽観
コンファレンスボード信頼感指数によると、1年後の株高を見込む個人投資家の割合は10月の51.9から11月は56.4へ跳ね上がり、87年6月統計開始以降の最高値を記録しました。一方、1年後の株安を見込む割合は21.3と、6年ぶりに低い水準でした。
この結果、強気から弱気を引いた「ブルベア指数」は空前の35.1に上昇しました。
経験則では、ブルベア指数20~30でS&P500はピークを迎えることがほとんどです。多くの投資家が相場の先行きを過剰に楽観視していることが伺えます。ちなみに、これまでのブルベア指数の最高値は32.4ですが、それはドットコム・バブル頂点の00年1月に記録しています。


【時間足 エリオット波動分析】
38,499ドル(8/5安値)から43,325ドル(10/18高値)までは(a)波による上昇、そこから41,647ドル(11/4安値)までの下げは(b)波。そして、足元は(c)波による上昇とみられます。
(c)波は(a)波と同じように五波構成(ⅰ波~v波)になるとみています。そのうち、42,938ドル(11/19安値)からの上昇は第ⅲ波に位置付けられます。
当面のチャート節目は[45,244ドル]です。これは22年1月からの(A)波下落と、22年10月からの(B)波上昇が、1:2になる水準です。
42,938ドル割れによりトレンド転換が示唆され、次は米大統領選での結果を受けて生じた11月5日~6日のギャップ(42,258ドル~42,850ドル)が試されるでしょう。
仮にギャップが埋められると「トランプ・トレード」終了が証左され、より大きな調整に─(C)波の調整に─備える必要があるでしょう。
[ナスダック]

【週足 エリオット波動分析】
22年12月安値(10,207)以来、(B)波による上昇が進行中です。この(B)波は[トリプル・ジグザグ(W-X-Y-X-Z)]です。(B)波完成後には(C)波による下落が始まりますが、それは(A)波(21年11月~22年10月、高値から37%調整)と同等か、それ以上のスケールになるでしょう。
12月5日には一時19,790まで上昇し、チャート節目に近づきました。
[19,996]…21年11月~22年10月の(A)波下落幅と、(B)波上昇幅が、1:1.618になる水準
プリファード(優先)カウント➀
15,708(8/5安値)から、三番目のジグザグ(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が進行中です。
波動構成は既にⓒ波まで進み、22年12月以来の(B)波による上昇は終盤とみることができます。
プリファードカウント➁
(B)波のパターンは[ダブル・ジグザグ]+[ダイアゴナル]。15,708からは[ダイアゴナル]によるZ波であり、それは既に終盤戦です。強気相場の終了が近い、とみられます。
オルタナティブ(代替)カウント
22年12月安値からの「五波動」による上昇第➄波は終わったか、終わりつつあります。
これによれば25年以降ナスダックは、優先カウントよりも深く、長い調整局面を迎えるでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
18,598(11/15安値)からⓒ波による上昇が進行中と思われます。
12月5日には一時19,790まで上昇し、8月と11月の高値同士を通る、上値抵抗線に達しました。
12月4日に生じたギャップ(19,486-19,575)が埋められると、短期トレンド転換の第一シグナルが点灯し、そうなると1万9000水準を打診することになりましょう。
もし1万9000(8月安値からのサポートライン水準)を明確に下抜く動きが生じると、トレンド転換の第二シグナルが点灯します。
15,708(8/5安値)からの上昇パターンが[ダイアゴナル]とすれば、18,598(11/15安値)から最終上昇第(v)波であり、それはまもなく終了するでしょう。
今後18,598を下抜くと、ダイアゴナル完成とみることができ、15,708へ向けた急落となるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。なお24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。なお➀のもうひとつのパターンとして[ランニング・フラット]もあげられましょう。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう。
12月中、➀の水準は135.400円に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。12月を通じ、➁の水準は115.520円となっています。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(7/3)からは、C波によるドル安・円高です。C波の長さはA波と同等か、フィボナッチ比率関係を反映します。
[137.197円]…A波の長さ(24.741円)=C波の長さ
[131.358円]…A波の長さ×1.236=C波の長さ(30.579円) (※)この時点でドル/円は月足サポート➀を明確に下回り、以下の水準を目指す可能性が高まります。
[127.745円]…A波の長さ×1.382=C波の長さ(34.192円)
[121.907円]…A波の長さ×1.618=C波の長さ(40.030円)
23年後半からのチャートパターンは、140円処をネックラインとする『ヘッド・アンド・ショルダーズ(三尊天井)』とみられます。今後ネックライン割れをきっかけに、ドル安・円高の流れが強まると想定されます。

【日足 エリオット波動分析】
156.740円(11/15)以来、ⓒ波の下落基調(ドル安円高)が進行中とみられます。当面200日MA(152円)を戻りメドとしながら、ⓒ波による下値模索が続き、25年には139.565円(9/16)を大きく下抜くでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
141.630円(8/5)からの「エクスパンディッド・フラット」によるⓑ波リバウンドは、156.740円(11/15)で終わり、そこからⓒ波によるドル安円高トレンドに入ったと可能性が高い、とみています。
12月3日に一時148.621円までドル/円は下げましたが、下げ渋る動きとなっています。[148.152円](9月以来のドル/円上昇の半値押し)が意識されているのかもしれません。
もっとも例年12月はドル安が進みやすく、年末までに[146.125円](61.8%押し)を打診する展開があってもおかしくないでしょう。

金利差からのドル/円推計値
日米実質金利差からのドル/円推計値は[145.72円]。ドル/円は推計値より大きくかい離していましたが、かい離は是正されつつあります。

投機筋の円売り持ち高は2週連続で縮小(11月26日時点)
IMM通貨先物市場では、投機筋(非商業部門)による円売り持ちは、前週の37.9億ドルから18.9億ドルへ2週連続で減少しました。
ドル/円は26週MA(150.88円)を今や明確に割り込んでいます。投機筋は今後さらにドル売り・円買いを強める可能性があります。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックス(ドル指数)はⒷ波(A-B-C)による下落局面にあります。
23年7月安値(99.578)以来続いてきた、「[フラット](ⓐ-ⓑ-ⓒ)によるB波は、108.071(11/22)を以て完成した可能性が高い、とみています。
例年12月はドル安傾向が強い月として知られ、今年も年末に向けドル安が強まる可能性があります。
C波によるドル安が始まった、とすれば25年には23年安値[99.578]を大きく下回るでしょう。
Ⓑ波は最終的に、[90.930]、[89.209]を試す可能性があります。前者はA波とC波が等しく下がる水準、後者は21年1月に付けた、Ⓐ波のレッサー・ディグリー(4)波安値です。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
[日経平均]
【当面の想定レンジ】 34,000~42,000円
[NYダウ]
【当面の想定レンジ】 38,500~45,250ドル
[ナスダック]
【当面の想定レンジ】 18,000~20,000
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 137.000~156.000円
[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 99.578~108.071
[日経平均]

【週足 エリオット波動分析】
42,426円(7/11高値)以来の第(4)波(インターミディエイト級)中A波は、31,156円(8/5安値)を以て終わったとみられます(4年サイクル底)。
あるいは、8月安値で第(4)波は終わり、そこから第(5)波の上昇が進行中かもしれません。
どちらの見方によっても、来年の日経平均は42,426円を上抜き、最高値を更新する可能性が高い、と思われます。しかしその動きを以て、コロナショック底以来の強気相場は終わるでしょう。
日経平均予想EPSは、2514円(10/5)で頭打ちとなっています。ただし直近安値2425円(11/14)からは持ち直しており(12月5日は2483円)、今後の動向が注目されます。

【日足 エリオット波動分析】
(プリファード(優先)カウント)
31,156円(8/5安値)からの上昇は、第(4)波中B波によるリバウンドです。それは40,257円(10/15高値)を以て終了した、とみられます。
この見方に基づくと、日経平均はまもなく急落局面に入り、年明けにも35,247円(9/9安値)を下回るでしょう。それは8月の「一番底」に次ぐ「二番底」になるでしょう。
その後は数カ月間のもみ合いとなりますが、その間に日経平均は上昇マグマを蓄え、もみ合いを上放れるでしょう。それは第(5)波による、当面最後の上昇トレンドとなります。
(オルタナティブ(代替)カウント)
31,156円(8/5安値)は第(4)波の終点底であり、そこから第(5)波による上昇が進行しています。
この見方によると日経平均は「二番底」を付けることなく、じり高基調を続けるでしょう。そんな中、25年の前半にも高値更新がありそうです。

【時間足 エリオット波動分析】
当面の日経平均の見通しは以下の二通りです。
[プリファード(優先)カウント] 35,247円を下回り、「二番底」を形成
7月高値以来の第(4)波は[トライアングル(A-B-C-D-E)]を形成中です。
31,156円(8/5安値)からのB波(ⓐ-ⓑ-ⓒ)によるリバウンドは40,257円(10/15高値)で終わり、そこからはC波(ⓐ-ⓑ-ⓒ)による下げが進行中です。
37,651円(10/2安値)を下抜くことで、ネックラインからの下放れが確認されます。そうなるとC波による下落基調が鮮明になるでしょう。最終的にC波は35,247円(9/9安値)を下回り、8月安値に次ぐ「二番底」を付けるでしょう。
「二番底」の水準については、フィボナッチ比率から以下の水準に注目できます。
[34,632円]…B波の上昇に対し61.8%押し水準
[33,304円~33,103円]…同76.4%~78.6%押し水準
[オルタナティブ(代替)カウント] 第(5)波は「エンディング・ダイアゴナル」
31,156円(8/5安値)からは第(5)波による上昇であり、そのパターンは波の重複が目立つ「エンディング・ダイアゴナル」です。
39,884円(40,257円(11/7高値)を上抜くと、9月以降の保ち合い(トライアングル)から上放れ開始となり、42,426円(7/11高値)を試す強気の展開になりそうです。
[予想PER別の日経平均水準]

[NYダウ]

【日足 エリオット波動分析】
22年10月安値(28,660ドル)以来の上昇(B)波は、[ダブル・ジグザグ(W-X-Y)]により展開しています。そのうち38,499ドル(8/5安値)を起点とする上昇は、Y波(ジグザグ)に相当します。
長期的なチャネルラインをみると、[4万6000ドル]付近に重要なチャート節目が存在しています。実際にそこまで上がるかはわかりませんが、さらなる上昇がある場合の目安として注目です。
現行Y波を完成したのち、NYダウは(C)波による下落に入っていくでしょう。42,938ドル(11/19安値)を下抜くと、トレンド転換が示唆されます。ひとたび(C)波が始まれば、それは先々で22年10月以降で一度もなかった、最大スケールの調整に発展していくでしょう。
ブルベア指数が最高値─投資家の過剰な楽観
コンファレンスボード信頼感指数によると、1年後の株高を見込む個人投資家の割合は10月の51.9から11月は56.4へ跳ね上がり、87年6月統計開始以降の最高値を記録しました。一方、1年後の株安を見込む割合は21.3と、6年ぶりに低い水準でした。
この結果、強気から弱気を引いた「ブルベア指数」は空前の35.1に上昇しました。
経験則では、ブルベア指数20~30でS&P500はピークを迎えることがほとんどです。多くの投資家が相場の先行きを過剰に楽観視していることが伺えます。ちなみに、これまでのブルベア指数の最高値は32.4ですが、それはドットコム・バブル頂点の00年1月に記録しています。


【時間足 エリオット波動分析】
38,499ドル(8/5安値)から43,325ドル(10/18高値)までは(a)波による上昇、そこから41,647ドル(11/4安値)までの下げは(b)波。そして、足元は(c)波による上昇とみられます。
(c)波は(a)波と同じように五波構成(ⅰ波~v波)になるとみています。そのうち、42,938ドル(11/19安値)からの上昇は第ⅲ波に位置付けられます。
当面のチャート節目は[45,244ドル]です。これは22年1月からの(A)波下落と、22年10月からの(B)波上昇が、1:2になる水準です。
42,938ドル割れによりトレンド転換が示唆され、次は米大統領選での結果を受けて生じた11月5日~6日のギャップ(42,258ドル~42,850ドル)が試されるでしょう。
仮にギャップが埋められると「トランプ・トレード」終了が証左され、より大きな調整に─(C)波の調整に─備える必要があるでしょう。
[ナスダック]

【週足 エリオット波動分析】
22年12月安値(10,207)以来、(B)波による上昇が進行中です。この(B)波は[トリプル・ジグザグ(W-X-Y-X-Z)]です。(B)波完成後には(C)波による下落が始まりますが、それは(A)波(21年11月~22年10月、高値から37%調整)と同等か、それ以上のスケールになるでしょう。
12月5日には一時19,790まで上昇し、チャート節目に近づきました。
[19,996]…21年11月~22年10月の(A)波下落幅と、(B)波上昇幅が、1:1.618になる水準
プリファード(優先)カウント➀
15,708(8/5安値)から、三番目のジグザグ(ⓐ-ⓑ-ⓒ)が進行中です。
波動構成は既にⓒ波まで進み、22年12月以来の(B)波による上昇は終盤とみることができます。
プリファードカウント➁
(B)波のパターンは[ダブル・ジグザグ]+[ダイアゴナル]。15,708からは[ダイアゴナル]によるZ波であり、それは既に終盤戦です。強気相場の終了が近い、とみられます。
オルタナティブ(代替)カウント
22年12月安値からの「五波動」による上昇第➄波は終わったか、終わりつつあります。
これによれば25年以降ナスダックは、優先カウントよりも深く、長い調整局面を迎えるでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
18,598(11/15安値)からⓒ波による上昇が進行中と思われます。
12月5日には一時19,790まで上昇し、8月と11月の高値同士を通る、上値抵抗線に達しました。
12月4日に生じたギャップ(19,486-19,575)が埋められると、短期トレンド転換の第一シグナルが点灯し、そうなると1万9000水準を打診することになりましょう。
もし1万9000(8月安値からのサポートライン水準)を明確に下抜く動きが生じると、トレンド転換の第二シグナルが点灯します。
15,708(8/5安値)からの上昇パターンが[ダイアゴナル]とすれば、18,598(11/15安値)から最終上昇第(v)波であり、それはまもなく終了するでしょう。
今後18,598を下抜くと、ダイアゴナル完成とみることができ、15,708へ向けた急落となるでしょう。
[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】
151.899円(22/10/21)からⓍ波「円高局面」が進行中です。このⓍ波により米ドル/円(ドル/円)は、2028年4月頃までレンジ相場を形成する、というのが基本シナリオ。なお24年7月の161.938円は、15年6月・125.860円から9年目に付けた「8年サイクル高値」とみられます。
22年10月以来のⓍ波が描くパターンとして大きくは、➀[ランニング・トライアングル]、➁[エクスパンディッド・フラット]、これら二通りの可能性があります。なお➀のもうひとつのパターンとして[ランニング・フラット]もあげられましょう。
➀の場合、現行C波はA波安値(127.158円)を下回りません。C波は三波で構成され、2011年からの上昇チャネルのセンターライン(↑➀)が強いサポートになるでしょう。
12月中、➀の水準は135.400円に位置します。
➁の場合は、現行C波(五波構成)はチャネル下限(↑➁)を目指すような、より大きなドル安・円高が見込まれます。12月を通じ、➁の水準は115.520円となっています。

【週足 エリオット波動分析】
161.938円(7/3)からは、C波によるドル安・円高です。C波の長さはA波と同等か、フィボナッチ比率関係を反映します。
[137.197円]…A波の長さ(24.741円)=C波の長さ
[131.358円]…A波の長さ×1.236=C波の長さ(30.579円) (※)この時点でドル/円は月足サポート➀を明確に下回り、以下の水準を目指す可能性が高まります。
[127.745円]…A波の長さ×1.382=C波の長さ(34.192円)
[121.907円]…A波の長さ×1.618=C波の長さ(40.030円)
23年後半からのチャートパターンは、140円処をネックラインとする『ヘッド・アンド・ショルダーズ(三尊天井)』とみられます。今後ネックライン割れをきっかけに、ドル安・円高の流れが強まると想定されます。

【日足 エリオット波動分析】
156.740円(11/15)以来、ⓒ波の下落基調(ドル安円高)が進行中とみられます。当面200日MA(152円)を戻りメドとしながら、ⓒ波による下値模索が続き、25年には139.565円(9/16)を大きく下抜くでしょう。

【時間足 エリオット波動分析】
141.630円(8/5)からの「エクスパンディッド・フラット」によるⓑ波リバウンドは、156.740円(11/15)で終わり、そこからⓒ波によるドル安円高トレンドに入ったと可能性が高い、とみています。
12月3日に一時148.621円までドル/円は下げましたが、下げ渋る動きとなっています。[148.152円](9月以来のドル/円上昇の半値押し)が意識されているのかもしれません。
もっとも例年12月はドル安が進みやすく、年末までに[146.125円](61.8%押し)を打診する展開があってもおかしくないでしょう。

金利差からのドル/円推計値
日米実質金利差からのドル/円推計値は[145.72円]。ドル/円は推計値より大きくかい離していましたが、かい離は是正されつつあります。

投機筋の円売り持ち高は2週連続で縮小(11月26日時点)
IMM通貨先物市場では、投機筋(非商業部門)による円売り持ちは、前週の37.9億ドルから18.9億ドルへ2週連続で減少しました。
ドル/円は26週MA(150.88円)を今や明確に割り込んでいます。投機筋は今後さらにドル売り・円買いを強める可能性があります。
[ドルインデックス(ドル指数)]

【週足 エリオット波動分析】
22年9月高値(114.778)以来、ドルインデックス(ドル指数)はⒷ波(A-B-C)による下落局面にあります。
23年7月安値(99.578)以来続いてきた、「[フラット](ⓐ-ⓑ-ⓒ)によるB波は、108.071(11/22)を以て完成した可能性が高い、とみています。
例年12月はドル安傾向が強い月として知られ、今年も年末に向けドル安が強まる可能性があります。
C波によるドル安が始まった、とすれば25年には23年安値[99.578]を大きく下回るでしょう。
Ⓑ波は最終的に、[90.930]、[89.209]を試す可能性があります。前者はA波とC波が等しく下がる水準、後者は21年1月に付けた、Ⓐ波のレッサー・ディグリー(4)波安値です。
エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。
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