【PM】RBAは政策金利を据え置き、総裁会見で豪ドルが堅調
2024/06/18 16:15
【ポイント】
・RBA(豪中銀)会合では利上げも議論
・総裁会見によって市場ではRBAの利下げ観測が後退
本日、RBA(豪中銀)は政策会合を開き、政策金利を4.35%に据え置くことを決定しました。据え置きは5会合連続です。
RBAの政策金利据え置きや声明の内容にサプライズはなく、豪ドルに大きな反応はみられませんでした。その後、ブロック総裁の会見が始まると、豪ドルは上値を試す展開になりました。市場ではRBAの次の一手は「利下げ」との見方が大勢です。ブロック総裁の会見によって市場の利下げ観測が後退したことが、豪ドルの上昇要因と考えられます。
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RBA声明における最終段落は、主に以下の通りでした。前回5月の会合時から大きな変化はありませんでした。
・「(豪州の)インフレ率は鈍化しつつあるものの、その動きは従来の予想よりも緩やかで、依然として高水準」
・「インフレ率が持続的に(RBAの)目標レンジに戻るまでには、まだしばらく時間がかかる」
・「最近のデータはまちまちだが、インフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要がある」
・「インフレ率を合理的な時間枠内で目標に戻す最も確実な(政策)金利の道筋は依然として不透明」
・「(RBA)理事会は何も決定しておらず、何も排除していない」
ブロックRBA総裁は会合後の会見で、「インフレの上振れリスクを“警戒”している」と強調。会合では利上げも議論され、利下げは検討されませんでした。ブロック総裁はまた、「利上げの根拠が増しているとは言えない」とし、(インフレの上振れリスクを)“警戒”という言葉については「利上げを予告するものではない」と述べました。
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