ECBとカナダ中銀が利下げサイクルの口火!?
2024/06/05 07:33
【ポイント】
・5日の政策会合でBOCは利下げしそう
・6日の理事会でECBは利下げがほぼ確実
・FRBやBOEは9月に利下げ開始?
・日銀は14日に利上げの地ならしや国債買入れ減額を発表するか
本日5日の政策会合でBOC(カナダ中銀)は利下げを決定する可能性が高そうです。そして、6日の理事会ではECBの利下げが確実視されています。
金融政策のサイクルでECBがFRBより先に動くケースは珍しいとの指摘があります。FRBは15-18年に利上げをした後、19年7月に利下げに転じました。一方、ECBは利上げには追随しませんでしたが、FRBに2カ月遅れる形で19年9月にマイナス金利を深掘りしました(-0.4%⇒-0.5%)。
4日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、FRBやBOE(英中銀)が利下げを開始するのは今年9月。OISの通りとなれば、FRBやBOEはECBやBOCに3カ月遅れる形となります。ただ、今後の状況次第ではFRBやBOEの利下げ開始は10月以降にズレ込む可能性もなきにしもあらず。

ECBに関しては、追加利下げのタイミングやペースが相場材料となりそうです。ECB内のハト派、ビルロワドガロー・フランス中銀総裁は「7月の追加利下げも排除すべきでない」と述べました。一方、最もタカ派の1人であるナーゲル・ドイツ連銀総裁も、「(追加利下げは)9月まで待つべきだ」と指摘。ただ、タカ派ですら追加利下げを排除していないので、ECBのコンセンサスとして追加利下げも視野に入れているのでしょう。
もっとも、ユーロ圏の今年1-3月期交渉賃金が予想外に再加速、4月CPIが上振れるなど、利下げに慎重になる材料も散見されます。ECB理事会の声明やラガルド総裁の会見でどのようなメッセージが発せられるか、要注目でしょう。

・5日の政策会合でBOCは利下げしそう
・6日の理事会でECBは利下げがほぼ確実
・FRBやBOEは9月に利下げ開始?
・日銀は14日に利上げの地ならしや国債買入れ減額を発表するか
本日5日の政策会合でBOC(カナダ中銀)は利下げを決定する可能性が高そうです。そして、6日の理事会ではECBの利下げが確実視されています。
金融政策のサイクルでECBがFRBより先に動くケースは珍しいとの指摘があります。FRBは15-18年に利上げをした後、19年7月に利下げに転じました。一方、ECBは利上げには追随しませんでしたが、FRBに2カ月遅れる形で19年9月にマイナス金利を深掘りしました(-0.4%⇒-0.5%)。
4日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、FRBやBOE(英中銀)が利下げを開始するのは今年9月。OISの通りとなれば、FRBやBOEはECBやBOCに3カ月遅れる形となります。ただ、今後の状況次第ではFRBやBOEの利下げ開始は10月以降にズレ込む可能性もなきにしもあらず。

ECBに関しては、追加利下げのタイミングやペースが相場材料となりそうです。ECB内のハト派、ビルロワドガロー・フランス中銀総裁は「7月の追加利下げも排除すべきでない」と述べました。一方、最もタカ派の1人であるナーゲル・ドイツ連銀総裁も、「(追加利下げは)9月まで待つべきだ」と指摘。ただ、タカ派ですら追加利下げを排除していないので、ECBのコンセンサスとして追加利下げも視野に入れているのでしょう。
もっとも、ユーロ圏の今年1-3月期交渉賃金が予想外に再加速、4月CPIが上振れるなど、利下げに慎重になる材料も散見されます。ECB理事会の声明やラガルド総裁の会見でどのようなメッセージが発せられるか、要注目でしょう。


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