【PM】豪中銀の政策会合後、豪ドルが軟調

【ポイント】
・RBA（豪中銀）の声明では利上げに言及した文言がなくなる
・市場では利下げ観測が強まりそう

本日、RBA（豪中銀）は政策会合を開き、政策金利を4.35％に据え置くことを決定しました。据え置きは3会合連続です。

RBAの政策会合の結果発表後、豪ドル/米ドルや豪ドル/NZドルは軟調に推移しています。RBAは次の一手として利上げに言及していましたが、それがなくなりました。市場ではすでに浮上していたRBAの利下げ観測が一段と強まりそうです。

豪ドル/円については、米ドル/円の上昇に支えられて底堅い展開です。

＊＊＊

RBAは声明で先行きの金融政策について、「何も決定しておらず、何も排除していない」と表明。追加利上げの可能性に言及した前回2月5-6日会合時の「さらなる（政策）金利の上昇を排除できない」から変更しました。

ブロックRBA総裁は会合後の会見で、この変更について「データに対応したもの」と説明しました。前回会合以降に発表された豪州の経済指標は、弱めの結果が目立っていました。

ブロック総裁は「インフレとの闘いで前進している」との見方を示し、「最近のデータは、われわれが正しい軌道に乗っていることを示唆している」と指摘。金融政策に関しては「双方のリスクがあり、そのリスクは微妙にバランスが取れている」と述べ、「利下げを検討するには、インフレ率鈍化への一層の確信が必要だ」と語りました。