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米CPIはほぼ市場予想の通り、来週のFOMCは据え置き予想が支配的

2023/09/14 07:44

【ポイント】
・8月CPIはほぼ市場予想の通り、総合指数の伸びはやや強め
・次回FOMCでの利上げ確率は5%未満!?
・本日14日の小売売上高やPPIなどで金融政策見通しに変化は?

米国の8月CPI(消費者物価指数)は、総合指数の伸びが高まったものの、コアは前月から鈍化しました。そのため、来週のFOMCでは政策金利が据え置かれるとの見方が支配的となりました。

13日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、19-20日のFOMCについて市場が織り込む利上げ確率は4%。23年中でみても利上げ確率は46%なので、市場では「今年7月で利上げ打ち止め」がメインシナリオになっています。

今後の経済データや、FOMCで公表される経済見通し(ドット・プロットを含む)などを受けて金融政策見通しがどう変化するか、興味深いところでしょう。

米CPI

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8月CPI総合は前年比3.7%と、前月の3.2%から伸びが高まり、市場予想の3.6%も上回りました。一方で、食料とエネルギーを除くCPIコアは前月比4.3%と、市場予想の通りに前月の4.7%から鈍化。ただ、労働コストを強く反映するとしてFRBが注目を高めているCPIコアサービス(住居費を除く)は前年比4.1%と、前月の4.0%から上昇。小幅ながら2カ月連続の上昇となりました。

CPIコアサービス
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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