米FOMCやBOC会合、RBNZ会合に市場が反応しそう
2026/10/28 08:05
【ポイント】
・FRB議長会見で市場の米金融政策見通しがどのように変化するか
・RBNZ(NZ中銀)は今後の利上げペースに関するヒントを提供するか
・BOC(カナダ中銀)は利上げを行うか、先行きの金融政策についてのヒントは?
・豪7-9月期CPIの結果を受けてRBAの追加利上げ観測が強まるか
(欧米市場レビュー)
27日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は157.941円、米ドル/カナダドルは1.40499カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28139シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.11235ドル、英ポンド/米ドルは1.33052ドルへと下落しました。前日と同じく、日米欧の中銀会合を前にしたポジション調整が主体とみられます。
ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは軟調に推移し、一時1.06315スウェーデンクローナへと下落。原油価格が下落したことが、ノルウェークローネにとってのマイナス材料となりました。
WTI原油先物の期近12月物は27日、前日比1.86ドル安(-1.8%)の1バレル=99.90ドル、北海ブレント先物の12月物は同1.93ドル安(-1.7%)の113.88ドルでそれぞれ取引を終えました。
サウジアラビア・パキスタン・トルコの高官が26日、イランの首都テヘランでペゼシュキアン大統領などと会談。イランの国営メディアは同日、4カ国は会談で今後も対話を継続することで合意したと報じました。中東の緊張が緩和するとの期待が引き続き原油価格への下押し圧力となりました。
(本日の相場見通し)
本日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)、BOC(カナダ中銀)とRBNZ(NZ中銀)の政策会合がそれぞれ開催されます。それらの結果に市場が反応しそうです。
<FOMC>
日本時間29日午前3時に結果判明
午前3時30分からウォーシュFRB(米連邦準備制度理事会)議長が会見
FRBは前回9月15-16日のFOMCで0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を3.50~3.75%から3.75~4.00%へと引き上げました。
本日のFOMCに関しては、政策金利は据え置かれるとの見方が市場では有力。CMEのFedWatchツールに基づくと、27日時点で市場が織り込む据え置きの確率は9割強です。
そのとおりの結果になれば、FOMCの声明やウォーシュFRB議長の会見が相場材料になりそうです。同じくCMEのFedWatchツールに基づけば、市場は次回12月8-9日のFOMCでの利上げを8割強織り込んでいます。
ウォーシュ議長の会見などがタカ派的な内容になれば、12月の追加利上げ観測が強まると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/シンガポールドルには上昇圧力が、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルには下落圧力が加わりそうです。
※FOMCの注目点に関しては、本日の『ファンダメ・ポイント』[米FOMCのチェックポイント(+イスラエル総選挙速報)]をご覧ください。
<BOC会合>
日本時間28日午後10時45分に結果判明
午後11時30分からマックレムBOC総裁が会見
BOCは25年10月に利下げを実施した後、前回26年9月まで7会合連続で政策金利を2.25%に据え置いています。
BOCのマックレム総裁のタカ派的な発言や四半期調査の内容を受けて、市場では本日の会合で0.25%の利上げが行われるとの見方が強まっています。
マックレム総裁は17日、「28日に公表する金融政策報告ではインフレ見通しを大幅に引き上げる見込みだ」、「インフレが幅広い分野に波及して長期化するリスクが高まっている」などと述べました。
BOCは19日、国内企業や消費者を対象にした四半期調査をそれぞれ公表。消費者の5年先のインフレ期待は前回調査の3.39%から3.91%へと上昇しました。また、国内企業の約半数が今後、中東での紛争や関税引き上げに関連するコスト増の一部または全てを顧客に転嫁する計画だと回答しました。
BOCの声明や会合後のマックレム総裁の会見、四半期ごとの金融政策報告が相場材料になりそう。それらでは次回12月9日の会合以降の金融政策についてどのようなヒントが提供されるかに注目です。本日の会合で0.25%の利上げが行われたとしても、次回以降の追加利上げ観測が後退するようであれば、カナダドルは上値が重い展開になる可能性があります。
※カナダドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[カナダドル/円、上値抵抗帯ブレークとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
<RBNZ会合>
日本時間28日午前10時に結果判明
午前11時からブレマンRBNZ総裁が会見
RBNZは7月・9月と2会合連続でそれぞれ0.25%の利上げを実施。現在の政策金利は2.75%です。
原油価格が高止まりしていることやNZドル安を受け、市場は本日の会合で0.25%の追加利上げが決定されると予想しています。
そのとおりの結果になれば、RBNZの声明や会合の議事要旨、会合後のブレマン総裁の会見が相場材料になりそう。それらにおける注目点は、今後の利上げペースについてのヒントが提供されるかです。市場では、次回12月8日の会合でも利上げが行われるとの観測があります。
ブレマン総裁の会見などで追加利上げに慎重な姿勢が示されれば、同中銀の追加利上げ観測が後退するとともに、NZドルが軟調に推移しそうです。
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豪州の7-9月期CPIが28日午前9時30分(日本時間)に発表されます。
同時刻には9月(月次)CPIも発表されますが、RBA(豪中銀)は今のところインフレ統計において四半期CPIをより重視する姿勢を示しています。その理由として、月次CPIは月ごとの変動が激しく、また歴史が浅く(データの蓄積が少ない)季節調整が難しいためとRBAは説明しています。
7-9月期CPIの市場予想は、総合が前年比3.9%、RBAがコアインフレとして注視するトリム平均値が同3.6%。総合の上昇率は4-6月期の4.0%から鈍化し、トリム平均値は4-6月期と同じになるとみられています。RBAのインフレ目標レンジは2~3%です。
RBAは前回9月28-29日の政策会合で0.25%の利上げを行うことを決定。政策金利を4.35%から4.60%へと引き上げました。利上げは3会合ぶりで、26年に入ってから4回目です。
市場では、次回11月2-3日の会合で追加利上げが行われるとの観測があります。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)に基づくと、27日時点で市場は11月に利上げが行われる確率を約7割織り込んでいます。
7-9月期CPIが市場予想を上回る結果になれば、RBAの追加利上げ観測が強まるとともに、豪ドルにとってのプラス材料になりそうです。
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