マネースクエア マーケット情報

エリオット波動・宮田レポート(短期アップデート) ※10月2日更新

2026/10/02 09:37

宮田レポート(短期アップデート) 2601002_miyata.pdf

[日経平均・TOPIX]
【当面の想定レンジ】 (日経平均) 49,500~70,000円
                                    (TOPIX) 3400~4200
[NYダウ・S&P500] 
【当面の想定レンジ】 (NYダウ) 45,000~54,000ドル
           (S&P500) 6300~7800
[ナスダック100]
【当面の想定レンジ】 (ナスダック100) 23,500~30,800
                                   (ナスダック総合) 20,700~27,300
[米ドル/円]
【当面の想定レンジ】 140.000~161.000円

[ドルインデックス(ドル指数)]
【当面の想定レンジ】 98.000~103.650


[日経平均・TOPIX]

【週足 エリオット波動分析】
72,831円(6/22高値)以来、プライマリー第➃波の弱気相場が進行中とみています。

3月末(50,558円)から始まった現行週次サイクルは、弱気相場に特有の「レフト・トランスレーション(右肩下がり)」になる公算が大きいでしょう(上昇期間よりも下げ期間が長くなります)。

現行サイクルの上昇期間はフィボナッチ13週(両端入れ)の長さでした。サイクル全体が37週~53週(※1)ということから、6月22日(サイクルトップ)からの通算下げ期間は、24週~40週(5カ月~8カ月)と推定されます。

換言すると、日経平均は今年11月~来年3月まで下値模索の展開が予想されます。

「レフト・トランスレーション」のパターンでは、サイクル終点の安値がサイクル始点安値を通常は下回ります。つまり、少なくとも50,558円を下回るまで(※2)現行週次サイクルは終わらないでしょう。

(※1)週次サイクル期間(2020年以降の補正後)は45週±8週(37週~53週)。
(※2)サイクルの高値から安値まで、下げ率は10%~26%(平均17%)。今サイクル安値が50,558円未満であると仮定すると、現行サイクルの下げ率は30%を超えることになる。

[TOPIX]
日経平均のプライマリー➂波のピークは6月22日ですが、そこからTOPIXはおよそ2カ月遅れ、8月14日に4220でピークを付けました(未確認による天井打ち)。

8月天井からプライマリー➃波による調整が始まったとみられます。その調整規模は、プライマリー第➁波(2018年1月~20年3月)の下げ率(37.2%)と同等か、それ以上の大きさになると思われます。

10月1日は一時4140まで上昇しました。仮に8月高値から「One-two, one-two」で下げているなら、目先的にもマルiii波における第ⅲ波(サード・オブ・サード)の強い下げがスタートするでしょう。それは3880(8/3安値)を早々に打診することでしょう。

反面4153(9/28高値)を抜くと、短期的な波動パターン解釈を見直す必要があります。

[日経平均・120分足]
AI・半導体関連株への集中的な買いにより、日経平均は9月29日安値~10月1日高値まで、僅か2日半で4200円超の上昇となりました。想定と異なる動きであり、短期的な波動カウントを見直します。

62,704円(7/17安値)からのマルii波は「ダブル・スリー(W-X-Y)」パターンを描き、今はその完成を見極める局面です。

62,726円(9/14安値)からは上昇Y波に相当し、Y波自体はジグザグ(a)-(b)-(c)です。
10月1日高値は68,995円ですが、それは(a)波と(c)波が等しく上げる水準[69,007円]に近いものです。
さらにマルi波の下げに対する61.8%戻り[68,963円]に達しています。

こうみると目先でマルiii波スタートとなっておかしくありません。ひとたびマルiii波の下げとなれば、それは早々に60,448円を割り込むでしょう。

[予想PER別の日経平均水準]
10月1日の日経平均予想PERは17.55倍、予想EPSは3929円(過去最高)。



[裁定買い残と信用買い残] (9月18日時点)



[NYダウ・S&P500] 

【NYダウ30日足 エリオット波動分析】 
半導体株とAI関連株への集中投資により、ナスダック総合指数とナスダック100は9月22日に最高値を更新しました。しかしハイテク株の上昇にNYダウ30はまったく追随できていませんし、ダウ輸送株は足元で4カ月ぶり安値を付けています。

NYダウは、4月下旬からの「メガホントップ」天井パターンから下放れが続いています。
10月1日は一時50,546ドルまで下げました。200日MA(50,260ドル)、3月からの上昇の半値押し[49,900ドル]など、重要なサポートレベルに近づいています。

49,900ドルを割り込むと、3月からの上昇に対する61.8%押し[48,757ドル]を目指すことが想定されますが、より大きな弱気の可能性があります。

【S&P500日足 エリオット波動分析】 
10月1日、長期金利(10年)は一時約24年ぶりの水準に上昇し、実質金利は3%に接近しています。
そのような環境でも株価は最高値付近で推移し、VIX指数(恐怖指数)は依然、異例の低水準にあります。

多くの株式投資家が金利高を軽んじており、株式相場に関しては過剰に楽観していますが、そんな状態はもう間もなく解消されるでしょう。

7816(8/13高値)を以て、25年4月安値(4835)以来の一連の5波動構成は、すべて完了したとみられます。この見方通りなら、今後の下落リスクは─おそらく一般に思われている以上に─高いでしょう。

9月22日には一時7782まで上昇し、8/13~9/16の下げ幅の88.8%(≒89%、89はフィボナッチ数)を戻しました。8月高値に次ぐ二番天井を付けたとみられます。

7507(9/16安値)を下回るとダブル・トップが確認され、その後は下げ基調が強まるでしょう。次はレッサーディグリー第4波安値の7313(7/29安値)への下押しの動きが想定されます。


SOX指数
7月29日安値(10,445)からの上昇は、第(ii)波リバウンドとみられます。
足元では3カ月ぶり水準に上昇してきましたが、それと共に第(i)波(6/22~7/29)の下げに対する61.8%戻りレジスタンスに接近しています。

第(ii)波は終わりつつあるとみられます。そうであれば、第(iii)波の下落トレンドが近々スタートするでしょう。第(iii)波の下落スケールは、第(i)波(28.7%下げ)を遥かに凌駕するものになるでしょう。


Bloombergマグニフィセント7インデックス
ナスダック、ナスダック100と同じ秋分(9月22日)に、マグ7も最高値を付けました。
もっとも、高値更新は強気見通しへの変更を意味しません。

25年4月安値からの上昇は「ウェッジ」天井パターンです。9月の高値はパターン上限に達し、その後は反落に転じています。マグ7は天井を付けた可能性があります。

[ダウ輸送株平均] 



[ナスダック100]

【ナスダック100 時間足 エリオット波動分析】
25年4月安値(16,542)から展開している上昇波は、インターミディエイト第(5)波に位置付けられ、そのうち6月高値からのマイナー第4波は、28,753(9/16安値)で完了したと思われます。
マイナー第2波の「ダブル・ジグザグ」に対し、マイナー4波は「ダブル・スリー」を形成しました。

28,753からの上昇はマイナー5波であり、その完成を以てインターミディエイト(5)波も完成します。
29,647まで下げると9月18日-21日のマドを埋めますが、それはナスダック100天井打ちの合図です。

(オルタナティブカウント、Alt)
マイナー第4波は「フラット」であり、27,176(7/29安値)からの上昇はマルb波に相当します。
次のマルc波による下落は2万7000処で底入れし、それを以て第4波は完成します。
その後、第5波による上昇が続くことになります。


[米ドル/円]

【月足・エリオット波動分析】 
日米実質金利差から導かれる米ドル/円の水準は、現在1ドル=148円程度です。
さらに、購買力平価からの妥当な円相場はOECD算出のGDPベースで1ドル=97円~103円です。
短期的にも長期的にも、日本円の過小評価が続いています。

163.944円(7/23)を以て通算5年間の円安Ⓨ波[ウェッジ]は完了した、とみられます。ウェッジ内の副次波は、次のように相互に美しい比率を示しています。

(C)波の長さ÷(A)波の長さ=0.703、(E)波の長さ÷(C)波の長さ=0.703

この先は数年間にわたる円高になるでしょう。上記のように、長らく日本円はその実力に比べ過小評価されてきましたが、今後は実力に見合った適正な水準が模索されていくと思われます。

7月末の日米協調円買い介入は、円安の限界水準(160円台前半)を明示しており、もはや積極的な円売りの動機は失われたといえます。今後は次第に円高傾向が強まっていくでしょう。

筆者は今後数年内(2028年?)に、1ドル=120円-125円を付けてもおかしくない、とみています。それは歴史的なレンジ[80円-160円]の中値に相当し、かつて「黒田シーリング」と言われた水準でもあります。

【日足 エリオット波動分析】 
155.156円(8/3)からの第2波「ランニング・フラット(マルa-マルb-マルc)」は、158.989円(9/25)で完了した可能性があります。
そうであれば、強いドル安・円高波動(第3波)が近々到来すると想定されます。

第3波は152.854円を早々に下回り、152円処を試すでしょう。152円処は、25年4月(139.577円)からのドル/円上昇の半値戻り[151.910円]に相当する上、今年1月27日の安値151.994円でもあります。また、7月高値からの計算値[151.557円]にも近いものです。

心理的節目の150円も視野に入り、その直下には61.8%戻り水準[149.070円]が控えています。

なお155円処のネックラインに次いで、新たなネックライン(152円処)が形成され、ヘッド・アンド・ショルダーズは「複合型」になっています。この複合パターンに基づくターゲットは、➀145円-146円、➁141円であり、これらターゲットが、10月末にかけて達成される可能性に注目しています。

金利差からのドル/円推計値
足元、日米実質金利差からのドル/円推計値は[147.491円]です。


円買い越しが縮小 (2026年9月22日時点)
IMM通貨先物市場で、投機筋(非商業部門)の円買い持ち高は、前週の95.90億ドルから57.20億ドルに縮小しました。



[ドルインデックス(ドル指数)]


【エリオット波動分析】 
10月1日には一時102.207まで上昇、6カ月ぶりドル高となりました。前回高値の101.800(6/24)を上回っており、短期的な波動カウントを見直します。

今年1月からのドル高(X)波はA-B-C編成ですが、そのうちB波が98.557(8/21)で完成し、以降のドル高はC波に位置付けられます。

今週は200週MAに届いており、C波は終わってもおかしくありません。
そうなると1月からの(X)波も完成し、ドル安トレンドが近々再開すると思われます。

一方でドル高基調が続く場合は、(Y)波(25年1月~26年1月)の半値戻り[102.864]、さらに[103.654](A波とC波が等しく上がる水準)への上昇余地があります


投機筋のドル合成ポジションが買い持ちに(2026年9月22日時点)
投機筋によるドル合成ポジションは、前週2万7480枚のドル売り持ちから、12万5909枚のドル買い持ちに転じました。買い持ちとなるのは2週ぶりです。



エリオット波動とは
株式・為替動向を予想する心強いテクニカル手法
米国人ラルフ・ネルソン・エリオットが提唱した、今後の株式や為替など市場価格の動向を予想する手法です。相場は5つの上昇波と3つの下降波(合計8つの波)で一つの周期を作るパターンに従って展開するとされます。
このパターンは集団心理によるもので、数分から数十年といった様々な時間軸において観察されます。
フィボナッチ数列、黄金分割比率をチャート分析に初めて導入したのもエリオットです。

宮田直彦

執筆者プロフィール

宮田直彦(ミヤタナオヒコ)

チーフ・テクニカルアナリスト、マネースクエアアカデミア学長

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ