マネースクエア マーケット情報

米CPIとFOMC直前プレビュー

2026/09/16 08:04

【ポイント】
・8月CPIは市場予想通りで、インフレの明確な鈍化を示さず
・市場は16日のFOMCでの利上げを確実視
・金融政策の先行きについて何らかのヒントが示されるか

15日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、市場は16日にFOMCが利上げを決定する確率を93%とみています。Bloombergによれば、08年以降でそれだけ高い確率で市場が利上げを予想した時は必ず利上げが実施されていたとのこと。ただ、トランプ大統領が利下げ圧力をかけ続けていることもあり、政策金利が据え置かれた場合には大きなサプライズとなりそうです。その場合は5.00%台を示現して約19年ぶりの高値をつけた長期金利(10年物国債利回り)が一段と上昇する可能性もあるでしょう。

同じOISによると、追加利上げの確率が10月で41%、年内では100%を超えています。市場のメインシナリオ(5割超)は、「FOMCが9月、12月、27年3月、6月に0.25%ずつの利上げ」というものです。

OIS FOMC

果たして、ウォーシュ議長が率いるFOMCは利上げを実施したうえで、市場に追加利上げを予想させる材料を提供するでしょうか。ウォーシュ議長はフォワードガイダンスを廃止しましたが、記者会見で経済や物価の現状に対してどんな判断を示すでしょうか。また、3カ月に1度公表されるFOMCの経済・物価見通しや「ドット・プロット(参加者各個人の政策金利予想を点で表したもの)」なども注目されます。

*******
利上げ観測が高まったのは、4日発表の8月雇用統計が堅調だったことや11日発表の8月CPIがインフレの鈍化を明確に示さなかったことが直接の背景です。

■9月5日付け「8月雇用統計は堅調、FOMCの利上げは?

8月CPIは、総合が前年比3.4%と前月と変わらず、食料とエネルギーを除くコアが同2.4%と、前月(2.5%)からわずかに伸びが鈍化しました。いずれも市場予想通りでした。

米CPI

また、インフレ圧力の広がりを示すものとしてFRBが重視しているCPIコアサービス(住居費を除く)は8月に前年比2.96%と、前月(2.78%)から伸びがやや高まりました。

米CPIコアサービス 住居費除く
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ