ノルウェー中銀は政策金利の据え置き決定、ノルウェークローネは軟調
2026/08/14 09:02
【ポイント】
・ノルウェー中銀のタカ派的な姿勢は弱まる!?
・米小売売上高などでFRB利上げ観測が一段と後退するか
・米国とカナダの貿易協議のゆくえ、米国は19日に新たに対カナダ関税を発動する予定
(欧米市場レビュー)
13日、欧米時間の外為市場ではノルウェークローネが軟調に推移し、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは一時1.00257スウェーデンクローナへと下落しました。ノルゲバンク(ノルウェー中銀)は政策金利を4.25%に据え置くことを決定。それは市場予想どおりだったものの、市場はノルゲバンクの声明内容をみて同中銀のタカ派的な姿勢が弱まったと受け止め、ノルウェークローネに対する下押し圧力となりました。
ノルゲバンクは声明で、「(ノルウェーの)インフレ率は鈍化し、(ノルゲバンクの)予想を下回った」と指摘。「インフレ率の鈍化は喜ばしいニュース」とする一方、「インフレ率は依然として高すぎであり、インフレ見通しが大きく変化したと結論付けるのは時期尚早だ。したがって政策金利の引き上げが必要になる可能性は依然としてある」としました。
前回6月18日の会合では、先行きの金融政策について「現在の見通しどおりに今後展開すれば、政策金利は今後の会合のいずれかで(さらに)引き上げられるだろう」とされていました。
米国の7月PPI(生産者物価指数)や先週分の新規失業保険申請件数が市場予想よりも弱い結果だったことを受け、米ドル/円は一時159.023円へと下落。その後、米国の長期金利(10年物国債利回り)が低下幅を縮小するなか、米ドル/円は159.500円近辺へと反発しました。
PPIの結果は前年比4.7%、新規失業保険申請件数は20.9万件。市場予想はそれぞれ4.9%と20.2万件でした。
(本日の相場見通し)
本日は、米国の7月小売売上高や8月ミシガン大学消費者態度指数(速報値)が発表されます(それぞれ日本時間21:30と23:00)。それらの結果が相場材料になる可能性があります。
市場予想は以下のとおり。( )は前月の実績です。
・小売売上高(前月比):0.1%(0.2%)
・小売売上高(自動車を除く、前月比):0.2%(マイナス0.2%)
・ミシガン大学消費者態度指数:54.9(55.2)
ミシガン大学消費者態度指数に関しては、ヘッドラインの数値のほか、1年先と5年先のインフレ期待の結果にも注目です。7月のインフレ期待は1年先が4.2%、5年先が3.3%でした(8月分の市場予想なし)。
7日に発表された米国の7月雇用統計は軟調な結果でした。それ以降、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が後退しており、CMEのFedWatchツールに基づくと、13日時点で市場が織り込む次回9月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ確率は約35%。雇用統計発表前日の6日時点の利上げ確率は約55%でした。
※米雇用統計の結果について詳しくは、8日の『ファンダメ・ポイント』[7月米雇用統計は軟調、利上げ観測は後退⁉]をご覧ください。
本日発表の米経済指標が軟調な結果になれば、FRBによる利上げ観測は一段と後退すると考えられます。その場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは上値が重い展開となり、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルは底堅く推移しそうです。
※米ドル/カナダドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』ドルカナダ、もう一段の下値切り下げとなるか]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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米国のトランプ政権は19日に、カナダからの輸入品の一部を対象に50%の追加関税を新たに発動する予定です。これまでの追加関税では適用対象外だったUSMCA(米国・カナダ・メキシコ協定)準拠品にも今回は適用されます。
USTR(米通商代表部)によると、新たな関税の対象となるカナダ製品は約200億米ドル相当。200億米ドルは、25年の米国の対カナダ輸入総額3820億米ドルの5.2%にあたります。
米国とカナダは貿易協議を続けています。グリアUSTR代表とカナダのルブラン対米貿易担当相は今週、11日と13日に会談しました。
トランプ政権による対カナダ関税の発動が近づくなか、両国の貿易協議がどうなるのかに注目です。両国が協議で合意して関税の発動が見送られることになれば、カナダドルにとってプラスになりそうです。
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