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日銀、1.00%に利上げへ⁉ 31年前は・・・・

2026/06/16 07:57

【ポイント】
・中東情勢に変化も、政策金利は31年ぶりに1.00%へ⁉
・31年前は長く続くデフレの初期段階
・その後も政策金利は一部の例外を除きインフレ率を上回ってきた
・17年以降は「政策金利<インフレ率」で、現在はキャッチアップの段階!?
・2%のインフレ目標達成なら日銀利上げは道半ば!?

米国とイランの協議が合意に達し、WTI原油先物価格は一時1バレル=80ドルを割り込みました。主要中銀の利上げ観測がやや後退するなか、本日16日の日銀の金融政策決定会合では引き続き0.25%の利上げがほぼ確実視されています。

利上げが行われて政策金利(無担保コール翌日物)が1.00%になるとすれば、95年9月以来31年ぶりのことです。95年9月は、90年代初頭の平成バブル崩壊を受けて、最高6.00%まで引き上げられた政策金利が急速に引き下げられた局面の終盤でした。

日本のCPI・政策金利・長期金利

95年8月のCPI(生鮮食品を除く)は前年比マイナス0.3%と、その後に長く続くデフレの初期段階でした。それ以前から政策金利はインフレ率を上回る水準に誘導されていました。例外は、97年4月消費税引き上げ(3%⇒5%)、08年リーマンショック前夜の米住宅ブーム期でWTI原油先物価格が過去最高の147.27ドルをつけた影響を受けたもの、そして14年4月消費税引き上げ(5%⇒8%)でインフレ率が一時的に高騰した場面だけでした。

しかし、17年以降はコロナショックでCPI前年比がマイナスになった短い場面を除いて政策金利はインフレ率を大きく下回ってきました。24年3月のマイナス金利解除以降、複数回の利上げによってようやく政策金利はインフレ率に追いつこうとしています。

コロナショック後に大きく上昇したインフレ率は徐々に伸びが鈍化してきました。26年4月のCPI(生鮮食品を除く)は前年比1.4%。このまま原油価格が下落を続ければ、政策金利がインフレ率を上回る場面が早くに到来し、日銀の利上げ打ち止め感が生じるかもしれません。一方で、日銀が2%のインフレ目標を安定的に達成するとすれば、日銀の利上げはまだ道半ばの可能性もあります。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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