本日午前、米ドルが軟調に推移して原油価格が下落
2026/05/25 09:15
【ポイント】
・米国とイランの交渉の行方
・米英祝日で外為市場では流動性が低下、値動きが増幅される可能性も
(欧米市場レビュー)
22日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.189円、米ドル/カナダドルは1.38179カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28007シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15877ドル、豪ドル/米ドルは0.70984米ドルへと下落しました。ウォラーFRB(米連邦準備制度理事会)理事のタカ派的な発言を受け、FRBの利上げ観測が強まったことが、米ドルにとってプラスになりました。
ウォラー理事はフランクフルトでの講演で、「(米国の)インフレは正しい方向に向かってない」と述べ、「(FRBの)声明から緩和(利下げ)バイアスを示す文言を削除することを支持する」と発言。「(米国の)インフレが早期に鈍化せず、インフレ期待が揺らぎ始めた場合には、将来的な利上げの可能性を排除できなくなる」と語りました。
(本日の相場見通し)
日本時間本日午前は、米ドルや原油価格が軟調に推移しています。22日に1バレル=96.60ドルで取引を終えた米WTI原油先物(中心限月7月物)は時間外取引で一時91ドル台前半へと下落しました。トランプ大統領のSNS投稿を受け、米国とイランが戦闘終結に向けた交渉で合意するとの期待が強まったためと考えられます。
トランプ米大統領は23日、イランと戦闘終結に向けた覚書について「大部分の交渉がまとまった」とし、「合意の最終的な部分と詳細について現在協議しており、間もなく発表する」と自身のSNSに投稿。「合意にはホルムズ海峡の開放も含まれる」としました。
ただ、イランのファルス通信は24日、「ホルムズ海峡は引き続きイランの管理下に置かれる」とし、また大部分の交渉がまとまったとするトランプ大統領の主張は「現実からかけ離れている」と報道。ロイター通信は同日、「イランの高官は、イラン政府が高濃縮ウランの備蓄の引き渡しに合意した事実はないと述べた」と伝えました。
イラン情勢に引き続き注目です。新たなニュースによって米国とイランの交渉合意への期待が後退すれば、安全資産とされる米ドルが堅調に推移し、原油価格には上昇圧力が加わると考えられます。原油価格が上昇した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナ(ノックセック)は上値を試す展開になりそう。目先の上値メドとして、ノックセックは5月13日高値の1.01789スウェーデンクローナ、米ドル/カナダドルは3月31日高値の1.39624カナダドルが挙げられます。
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本日は米国(メモリアルデー)や英国(スプリングバンクホリデー)などが祝日のため、外為市場では流動性が低下します。イラン情勢など突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性があり、注意は必要です。米国の株式市場や債券市場は休場です。
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