トルコリラの特徴や変動の傾向
トルコリラの特徴
トルコは若い人口が多く、将来にかけて労働力人口の増加が予想されます。また、地理的に欧州とアジアにまたがり、中東にも隣接した要衝にある新興国です。トルコは、東西文化の融合するイスタンブールや奇観で有名なカッパドキアを抱える観光立国でもあり、親日国として知られています。
トルコリラの最大の魅力は、政策金利の高さです。一方で、政策金利が高いということは、インフレ率が高いことの裏返しでもあり、それは購買力平価の観点からみれば、トルコリラに不利に働きます。また、エルドアン大統領はTCMB(トルコ中銀)の金融政策に対して強い影響力を持っており、中銀の独立性が懸念されています。
トルコは慢性的な経常赤字国であり、国内の資金需要を満たすために、外国からの資金流入に依存しています。そのため、先進国の金融政策の変化など、グローバルな資金流れに影響を与える要因によって、相場変動が大きくなる傾向があります。
トルコリラの為替動向
トルコリラ/円の月足チャート
トルコリラの変動要因
主な上昇要因
国際情勢 | 中東の緊張緩和など地政学リスクの後退、欧米諸国との関係改善 |
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政治 | 政局の安定 |
金融政策 | TCMBの金融引き締め(観測の高まり) |
経済指標 | 外国人観光客や経常収支などトルコの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合 |
主な下落要因
国際情勢 | 地政学リスクの高まり、欧米諸国との対立 |
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政治 | 大統領など要人の発言 |
金融政策 | TCMBの金融緩和(観測の高まり) |
経済指標 | トルコの指標が市場予想を下回る悪い数字の場合 |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
トルコの概要
国・地域名 | トルコ共和国(Republic of Turkey) |
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首都 | アンカラ |
位置 | 北緯39度52分 東経32度52分(アンカラ) |
面積 | 78万0,576km² |
人口 | 8,468万人(2021年 IMF) |
主要言語 | トルコ語 |
トルコの主な祝祭日
2023年 | |
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1月1日 | 新年 (New Year’s Day) |
4月23日 | 国民主権と子供の日(Day of National Assembly and Children) |
4月21~23日 | 砂糖祭(Sugar Holiday) |
5月1日 | 労働と統一の日(Labor and Solidarity Day) |
5月19日 | 青年とスポーツの日(Youth and Sports Day) |
6月3日 | ラマダン明け前夜(Sugar Holiday) |
6月28日 | 犠牲祭前夜(Kurban Bayramı Arifesi) |
6月29日~7月2日 | 犠牲祭(Kurban Bayramı) |
7月15日 | 民主主義と国民の結束の日(Democracy and National Unity Day) |
8月30日 | 戦勝記念日(Day of Victory) |
10月29日 | 共和国宣言記念日(Republic Day) |
(データ出所:リフィニティブ)
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