ニュージーランドドルの特徴や変動の傾向

ニュージーランドドルの特徴

オーストラリアと中国経済の影響を受けやすい

ニュージーランド経済は貿易依存度(輸出+輸入)が高く、GDPの約70%を占めています。
最大の輸出先は2013年にオーストラリアから中国へと変わり、輸出全体の2割強が中国向けとなっています。そのため、ニュージーランド経済は中国経済の動向に大きな影響を受けます。
NZドルは資源国通貨と言われていますが、オーストラリアドル(豪ドル)などとは少し性質が異なります。ニュージーランドは原油や鉱物などの資源を産出しません。酪農業が主要輸出産業であり、全輸出の3割弱を酪農製品が占めています。 そのため、NZドルは原油や金よりも乳製品といった農産物価格の影響をより受けやすいという特徴があり、NZドルをみる際にはそれらの動向に注意する必要があります。

乳製品価格の下落などを背景に、ニュージーランドでは2015年以降、利下げが繰り返し行われてきました。現在の政策金利は1.75%となっており、さらなる追加緩和の可能性も示唆されています。(2019年1月現在)

その他、NZドルに影響を与えるものとして、RBNZ(ニュージーランド準備銀行)の金融政策があります。RBNZは年8回(6週間毎)政策会合を行っています。RBNZはインフレ目標を採用しており、消費者物価指数(CPI)が前年比で中期的に+1~+3%の範囲内に収まるように政策運営を行っています。

また、NZドルは投資家リスク意識の変化を反映しやすいという特徴もあります。
株高などでリスクオンになればNZドルにとってプラス材料になる一方、リスクオフはNZドルにとってマイナス材料になりますので、注意が必要です。

ニュージーランドドルの為替動向

ニュージーランドドル/円の月足チャート

ニュージーランドドルの変動要因

主な上昇要因

国際情勢 地政学リスクや金融不安の後退
金融政策 金融引き締め(観測の高まり)
経済指標 雇用統計、小売売上高、CPIなどの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合
その他 乳製品や商品価格の上昇

主な下落要因

国際情勢 地政学リスクや金融不安の高まり
金融政策 金融緩和(観測の高まり)
経済指標 経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合
その他 乳製品など農産物価格や商品価格の下落、中銀総裁など要人のNZドル高けん制発言など

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります

ニュージーランドの概要

国・地域名 ニュージーランド(New Zealand)
首都 ウェリントン
位置 南緯41度17分、東経174度46分(ウェリントン)
面積 26万7,707km²
人口 484万人(2017年IMF)
主要言語 英語、マオリ語(公用語)

ニュージーランドの経済・貿易データ

経済データ

名目GDP額 2,014億米ドル(2017年 IMF)
実質GDP成長率 3.04%(2017年 IMF)
1人当りGDP 41,572米ドル(2017年 IMF)
鉱工業生産指数伸び率 N.A.(2017年 JETRO)
消費者物価上昇率 1.85%(2017年 IMF)
失業率 4.70%(2017年 IMF)
経常収支(国際収支ベース) -55億4,000万米ドル(2017年 JETRO)
貿易収支(国際収支ベース、財) -15億5,600万米ドル(2017年 JETRO)
外貨準備高(金を除く) 206億8,400万米ドル(2017年 JETRO)

貿易データ

輸出額(通関ベース) 380億9,500万米ドル(2017年 JETRO)
輸入額(通関ベース) 398億9,500万米ドル(2017年 JETRO)
輸出品目(上位品目) 酪農製品、肉類、木材・同製品、果実・ナッツ類、飲料(2017年 JETRO)
輸入品目(上位品目) 輸送用機器・部品、一般機械、鉱物性燃料、電気・電子機器(2017年 JETRO)
輸出相手国(上位国・地域) 中国、オーストラリア、米国、日本(2017年 JETRO)
輸入相手国(上位国・地域) 中国、オーストラリア、米国、日本(2017年 JETRO)

ニュージーランドの主な祝祭日

★:銀行休業日(JETRO、Bloomberg)

2019年
1月1日 ニューイヤーズ・デー(New Year’s Day)★
2月6日 ワイタンギ条約記念日(Waitangi Day)★
4月19日 聖金曜日(Good Friday)★
4月22日 復活祭月曜日(Easter Monday)★
4月25日 アンザック・デー(ANZAC Day)★
6月3日 女王誕生日(Queen’s Birthday)★
10月24日 労働者の日(Labor Day)★
12月25日 クリスマス・デー(Christmas Day)★
12月26日 ボクシング・デー(Boxing Day)★

(データ出所:IMF、外務省、JETRO、Bloomberg)

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