オーストラリアドルの特徴や変動の傾向

オーストラリアドルの特徴

資源国通貨の代表格

オーストラリアは鉄鉱石や石炭など豊富な資源を持ち、全輸出の5割以上を鉱物資源が占めていることから、オーストラリアドル(以下、豪ドル)は資源国通貨という側面を持っています。
また、オーストラリアは中国を最大の貿易相手としており、輸出全体の30%以上が中国向けです。そのため、豪ドルは原油・金・鉄鉱石などの商品価格や、中国の要因の影響を受けやすいという特徴があります。
中国の経済指標が良ければ豪ドルにプラス、景気鈍化が示唆されれば豪ドルにとってマイナス材料となります。他には、RBAのインフレ目標の対象となるCPIやCDP、雇用統計、小売売上高などは押えておきたい指標です。加えて、豪ドル自体が中国の経済指標に反応するためアジア・オセアニア時間に動きやすいという特徴があります。

かつて、豪ドルは高金利通貨とされ、2008年3月には政策金利が一時7.25%まで引き上げられましたが、2018年12月時点では1.50%まで金利が下落しています。とはいえ、オーストラリアは経済的・政治的にも不安要素も比較的少なく、輸出取引も活発で天然資源にも恵まれているため、FXでも依然人気の通貨と言えます。
オーストラリアは大手格付け会社3社から比較的安定的な格付けを付与されており、健全な財政状況にあると言えるでしょう。
RBA(オーストラリア準備銀行)の政策決定会合は、1月を除く毎月第1火曜日に実施されています。RBAはインフレ目標を採用しており、消費者物価指数(CPI)が前年比で中期的に+2~+3%の範囲内に収まるように政策運営を行っています。

また、豪ドルは市場のリスクオン、リスクオフの影響を受けやすい傾向があり、投資家がリスク選好を強める(リスクオン)場合は上昇しやすく、逆に投資家がリスク選好を弱める(リスクオフ)場合は下落しやすい通貨です。その他には、各国の株価動向や、地政学リスクなど国際情勢に注意が必要でしょう。

オーストラリアドルの為替動向

オーストラリアドル/円の月足チャート

オーストラリアドルの変動要因

主な上昇要因

国際情勢 地政学リスクや金融不安の後退
金融政策 金融引き締め(観測の高まり)
経済指標 豪州の雇用統計、小売売上高、CPIなどの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合や中国の経済指標が良い場合
その他 農産物や鉄鉱石などの商品価格の上昇

主な下落要因

国際情勢 地政学リスクや金融不安の高まり
金融政策 金融緩和(観測の高まり)
経済指標 豪州や中国の経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合
その他 農産物や鉄鉱石などの商品価格の下落、中銀総裁など要人による豪ドル高けん制発言など

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

オーストラリアの概要

国・地域名 オーストラリア連邦(Australia)
首都 キャンベラ
位置 南緯35度18分、東経149度07分(キャンベラ)
面積 769万2,024km²
人口 2,477万人(2017年 IMF)
主要言語 英語

オーストラリアの経済・貿易データ

経済データ

名目GDP額 1兆3,795億米ドル(2017年 IMF)
実質GDP成長率 2.22%(2017年 IMF)
1人当りGDP 55,692米ドル(2017年 IMF)
鉱工業生産指数伸び率 0.67%(2017年 JETRO)
消費者物価上昇率 1.95%(2017年 JETRO)
失業率 5.60%(2017年 IMF)
経常収支(国際収支ベース) -343億4,100万米ドル(2017年 JETRO)
貿易収支(国際収支ベース、財) 105億3,400万米ドル(2017年 JETRO)
外貨準備高(金を除く) 635億6,100万米ドル(2017年 JETRO)

貿易データ

輸出額(通関ベース) 2,292億9,100万米ドル(2017年 JETRO)
輸入額(通関ベース) 2,275億1,800万米ドル(2017年 JETRO)
輸出品目(上位品目) 鉱物・燃料(鉄鉱石、石炭、天然ガス)、製造品(コンピューター・通信機器、乗用車、自動車部品)(2017年 JETRO)
輸入品目(上位品目) 製造品(乗用車、コンピューター・通信機器)、鉱物・燃料(化学製品、製油)(2017年 JETRO)
輸出相手国(上位国・地域) 中国、日本、韓国、インド、米国(2017年 JETRO)
輸入相手国(上位国・地域) 中国、米国、日本、韓国、タイ、ドイツ(2017年 JETRO)

オーストラリアの主な祝祭日

★:銀行休業日(JETRO、Bloomberg)

2019年
1月1日 ニューイヤーズ・デー(New Year’s Day) ★
1月26日 建国記念日(Australia Day)★
4月19日 聖金曜日(Good Friday)★
4月22日 復活祭月曜日(Easter Monday)★
4月25日 アンザック・デー(ANZAC Day)★
6月13日 女王誕生日(Queen’s Birthday)★
10月7日 労働者の日(Labor Day)★
12月25日 クリスマス(Christmas)★
12月26日 ボクシング・デー(Boxing Day)★

(データ出所:IMF、外務省、JETRO、Bloomberg)

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