英ポンドの特徴や変動の傾向
英ポンドの特徴
世界で4番目に取引量の多い、かつての基軸通貨
イギリスの通貨。エジプトでも通貨単位としてポンドが使われていますが、単にポンドといえば、通常はイギリスのポンドを指します。スターリング・ポンドやケーブルという呼び方もあります。
大英帝国時代から第二次世界大戦前後までは世界の基軸通貨でしたが、その後の英国経済の衰退とともに、基軸通貨の地位を米ドルに取って代わられました。それでも、世界で4番目に取引量の多い国際通貨として取引されています。
EU(欧州連合)に加盟していたイギリスでは、ヨーロッパ共通通貨であるユーロ導入も検討されましたが、国内に反対が多く、通貨統合への参加は見送られました。
そのため、BOE(イングランド銀行、英中銀)が紙幣を発券、政策金利のコントロールを行っており、多数の国々の中銀の集合体であるECB(欧州中央銀行)に比べて、機動的な金融政策を採れるといわれています。
イギリスは2016年6月の国民投票でブレグジット(イギリスのEU離脱)を決定。EUとの交渉は難航しましたが、数度の延期の後に2020年1月31日をもって正式に離脱しました。ただし、アイルランド(EU加盟国)と北アイルランド(英国の一部)の国境の扱いなどの課題は残りました。
なお、英ポンドは米ドルやユーロに比べて投機の対象になりやすく、1単位あたりの円価格も大きいため、値動きが激しくなり易いといわれています。
英ポンドの為替動向
英ポンド/円の月足チャート
英ポンドの変動要因
主な上昇要因
国際情勢 | 軍事衝突など地政学リスクや世界的な金融不安の後退 |
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政治 | 特になし |
金融政策 | 金融引き締め(観測の高まり) |
経済指標 | GDP、CPI、PMIなど経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合 |
主な下落要因
国際情勢 | 軍事衝突など地政学リスクの高まりや世界的な金融不安の台頭 |
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政治 | スコットランド独立機運の再燃 |
金融政策 | 金融引き締め観測の後退 |
経済指標 | 経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合 |
※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。
イギリスの概要
国・地域名 | グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国
(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland) |
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首都 | ロンドン |
位置 | 北緯51度30分、西経0度07分(ロンドン) |
面積 | 24万2,514km² |
人口 | 6,733万人(2021年 世界銀行) |
主要言語 | 英語 |
イギリスの主な祝祭日
2023年 | |
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1月1日 | ニューイヤーズ・デー(New Year’s Day) |
1月2日 | (銀行休業日) |
4月7日 | 聖金曜日(Good Friday) |
4月10日 | 復活祭月曜日(Easter Monday) |
5月1日 | メイ・デー(May Day) |
5月29日 | スプリング・バンク・ホリデー(Spring Bank Holiday) |
8月28日 | サマー・バンク・ホリデー(SummerBank Holiday) |
12月25日 | クリスマス(Christmas Day) |
12月26日 | ボクシング・デー(Boxing Day) |
※地方によっては、表記と異なる場合があります。
(データ出所:Bloomberg)
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