マネースクエア マーケット情報

スウェーデン中銀は据え置き、「クローナは先行きにいくらか強含む・・」

2025/11/06 07:49

【ポイント】
・リクスバンクは政策金利を1.75%に据え置き
・少なくとも26年秋まで据え置くとの9月見通しを追認
・リクスバンクは「クローナは先行きにいくらか強含む」と予想

リクスバンク(スウェーデン中銀)は5日、政策金利を1.75%に据え置きました。リクスバンクは24年5月以降8回計2.25%の利下げを実施しており、前回9月は0.25%利下げでした。

リクスバンクは声明で、「経済はほぼ予想通りの展開となっており、総合的なリスクバランスも9月時点からほとんど変化していない」と指摘。そのうえで、「政策金利はしばらくの間、この水準にとどまると予想される」と表明しました。

9月に公表されたリクスバンクの予想では、政策金利は少なくとも26年7-9月期までは1.75%となっています。そして、27年7-9月期に1.88%へと上昇しているので、おそらくこのまま利下げを打ち止めて、27年夏~秋ごろに利上げ開始との想定なのでしょう。

リクス政策金利見通し

リクスバンクは同時に発表した「金融政策アップデート」のなかでスウェーデンクローナに言及。「クローナの為替相場は9月とほぼ同じ水準だが、年初に比べれば大いに強い水準にある。リクスバンクは、クローナが先行きにいくらか強含み続けて、インフレの抑制に寄与すると評価している」とあります。

ここでのクローナは主に対ユーロを想定しているとみられます。ただ、ノルウェークローネの対ユーロ相場が上下に振れながらも年初から横ばいで推移しているため、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナについても「下方向」を想定しているのかもしれません。

ノルゲバンクの決定は?
本日6日(日本時間18:00)、ノルゲバンク(ノルウェー中銀)の政策会合の結果が判明します。市場では据え置き予想が支配的です。

ノルゲバンクは前回9月の会合で6月に続いて0.25%利下げを決定。政策金利を4.00%としました。バーチェ総裁は会見で「夏前に想定していたほど早いペースで利下げすることはなさそうだ」とし、現在の経済見通しを前提とすれば「今後3年間で毎年1回の利下げが適切だ」と述べました。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ