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日本の長期金利はどこまで上がる⁉

2025/08/29 07:53

【ポイント】
・日銀が物価目標を持続的に達成するなら長期金利は2%を超える?
・日本の長期金利は今年大きく上昇したが、実質金利はマイナス
・日銀の利上げ観測、国債購入の減額も長期金利上昇要因
・ただし、財政悪化懸念から長期金利が上昇すれば、円にはプラスにならない⁉

日本の長期金利(10年物国債利回り)が26日に1.630%をつけ、08年9月のリーマンショック以来の高値を更新しました。次の大きな節目は2.000%ですが、長期金利が明確にこれを超えていたのは90年代まで遡らなければなりません。

日本の長期金利とCPIコアコア

もっとも、日銀が2%の物価目標を達成し、それを維持できるのであれば、長期金利が2.000%を超えても不思議ではないでしょう。実質金利が長くマイナスを続けるのは難しいと考えられるからです。

主要国の長期金利のなかで、今年初めからの上昇幅は日本が最大です。それでも、日本の実質金利はマイナス。他の国の実質金利は0.8~1.5%のプラス(※)。

※ドイツはユーロ圏内で最も実質長期金利が低く、ほぼゼロ。それでも、比較的長期金利が低いフランスの場合で実質金利は0.8%。

主要国の長期金利

主要国実質金利

日銀が次の利上げに向けて準備しているとみられること、さらに日銀が国債購入額を減らしていることは長期金利の上昇圧力となりそうです。ただし、財政収支の悪化懸念から長期金利が上昇するようであれば(現時点でその意味合いも強い)、円にはプラスにならないかもしれません。

日銀の国債購入
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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