米ドル/円は「円」の材料次第⁉
2025/07/22 08:09
【ポイント】
・参院選後の米ドル/円の下落は「材料出尽くし」?
・5月以降、米ドル実効レートの下落が続くなかで米ドル/円は堅調
・今後も、「日本の政治」が米ドル/円の材料に⁉
参院選で連立与党が過半数割れとなり、政治の不透明感が強まっています。米ドル/円は先週までは上昇基調でしたが、21日は反落しました。これは市場が参院選の結果を円高材料と考えたというよりは、結果判明前に与党の苦戦を織り込んで円安が進んでいたため、いったん材料出尽くしで円が買い戻されたと解釈するべきかもしれません。
そうであれば、今後の政治情勢次第ではあるものの、再び円が売られる展開になっても不思議ではなさそうです。
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米ドル/円とBloombergが算出する米ドル実効レートを比べると、今年1月から4月まではほぼ完全な正の相関がありました(相関係数は0.98)。しかし、5月以降でみると両者の方向が異なっています。米ドル/円は上昇基調だった一方で、米ドル実効レートは下落基調でした。両者はほぼ無相関でした(相関係数は0.08)。

今年1月から4月は、米ドル/円の下落は米ドル実効レートの下落と軌を一にしており、「米ドル安」でした。しかし、5月以降は「米ドル安」が続くなかで、それ以上に「円安」が進みました。米ドル/円が上昇基調だったのは、円の材料が大きかったと判断できます。今後も「日本の政治」が米ドル/円の材料になる状況は続くかもしれません。
■米ドル/円については、18日配信のM2TVグローバルView(YouTube)「米ドル/円 中長期見通し」もご覧ください。
・参院選後の米ドル/円の下落は「材料出尽くし」?
・5月以降、米ドル実効レートの下落が続くなかで米ドル/円は堅調
・今後も、「日本の政治」が米ドル/円の材料に⁉
参院選で連立与党が過半数割れとなり、政治の不透明感が強まっています。米ドル/円は先週までは上昇基調でしたが、21日は反落しました。これは市場が参院選の結果を円高材料と考えたというよりは、結果判明前に与党の苦戦を織り込んで円安が進んでいたため、いったん材料出尽くしで円が買い戻されたと解釈するべきかもしれません。
そうであれば、今後の政治情勢次第ではあるものの、再び円が売られる展開になっても不思議ではなさそうです。
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米ドル/円とBloombergが算出する米ドル実効レートを比べると、今年1月から4月まではほぼ完全な正の相関がありました(相関係数は0.98)。しかし、5月以降でみると両者の方向が異なっています。米ドル/円は上昇基調だった一方で、米ドル実効レートは下落基調でした。両者はほぼ無相関でした(相関係数は0.08)。

今年1月から4月は、米ドル/円の下落は米ドル実効レートの下落と軌を一にしており、「米ドル安」でした。しかし、5月以降は「米ドル安」が続くなかで、それ以上に「円安」が進みました。米ドル/円が上昇基調だったのは、円の材料が大きかったと判断できます。今後も「日本の政治」が米ドル/円の材料になる状況は続くかもしれません。
■米ドル/円については、18日配信のM2TVグローバルView(YouTube)「米ドル/円 中長期見通し」もご覧ください。
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- 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
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