【速報】トランプ減税成立へ
2025/07/04 06:43
【ポイント】
・下院が予算調整法案、OBBBAを僅差で可決、大統領へ送付
・財政赤字は10年間で約4兆ドル拡大⁉
・米ドル/円は雇用統計後に上昇したものの、減税法案には反応薄
・独立記念日前でもあり、本格的な反応は週明け?
3日(日本時間4日午前3時半ごろ)、米議会の下院はトランプ減税を実現させるためのOBBBA(予算調整法案「一つの大きな美しい法案」)を218対214で可決しました。トランプ大統領の署名を得て成立する見通しです。
同法案は財政赤字(24年度実績1.8兆ドル)を10年間で約4兆ドル拡大させると試算されています。そのほとんどが25年末に期限切れとなる17年トランプ減税(所得税や法人税減税など)の延長に伴うもの。
ただし、議会は通常の会計手法である「現行法ベース(減税は25年末に失効)」ではなく、異例の「現行政策ベース(減税はそのまま)」を使って赤字拡大効果を小さく見積もって(17年減税延長のコストはゼロ)、法案を成立しやすくしていました。
市場は減税法案の成立をある程度織り込んでいたとみられます。ただ、実際に可決された時点で、株式は独立記念日前日の短縮取引を終了しており、債券市場もほぼ取引はなくなっていたようです(為替市場はほぼ無反応)。そのため、週明け7日に株価や市場金利が反応する可能性はあります。
※3日発表の6月雇用統計については後ほど配信する予定です。
・下院が予算調整法案、OBBBAを僅差で可決、大統領へ送付
・財政赤字は10年間で約4兆ドル拡大⁉
・米ドル/円は雇用統計後に上昇したものの、減税法案には反応薄
・独立記念日前でもあり、本格的な反応は週明け?
3日(日本時間4日午前3時半ごろ)、米議会の下院はトランプ減税を実現させるためのOBBBA(予算調整法案「一つの大きな美しい法案」)を218対214で可決しました。トランプ大統領の署名を得て成立する見通しです。
同法案は財政赤字(24年度実績1.8兆ドル)を10年間で約4兆ドル拡大させると試算されています。そのほとんどが25年末に期限切れとなる17年トランプ減税(所得税や法人税減税など)の延長に伴うもの。
ただし、議会は通常の会計手法である「現行法ベース(減税は25年末に失効)」ではなく、異例の「現行政策ベース(減税はそのまま)」を使って赤字拡大効果を小さく見積もって(17年減税延長のコストはゼロ)、法案を成立しやすくしていました。
市場は減税法案の成立をある程度織り込んでいたとみられます。ただ、実際に可決された時点で、株式は独立記念日前日の短縮取引を終了しており、債券市場もほぼ取引はなくなっていたようです(為替市場はほぼ無反応)。そのため、週明け7日に株価や市場金利が反応する可能性はあります。
※3日発表の6月雇用統計については後ほど配信する予定です。
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