マネースクエア マーケット情報

ブラック・フライデー&サイバー・マンデーの結果は??

2024/12/04 07:50

【ポイント】
・クリスマス商戦の滑り出しは「そこそこ」?
・ショッピングモールへの客足は低調ながら、オンライン売上は好調
・暦の関係で、11月の消費関連データは弱めとなるかも

米国で感謝祭翌日のブラック・フライデーからサイバー・マンデーまでの4日間(11月29日-12月2日)は、クリスマス商戦序盤の重要なイベントです。この期間の小売売上高に関して、いくつかの断片的な情報が入手できます。それらは対象期間や結果もマチマチですが、実店舗への客足は低調ながらオンライン売上は好調だったようです。総じて「すごく良いわけではないけれど、悪くはない」と言えるかもしれません。

ただし、今年の感謝祭は11月28日で暦上の最も遅いタイミングです。サイバー・マンデーが12月にあたることもあって、11月の消費関連データ(とりわけ速報値)は実態以上に弱くなるかもしれません(その場合は11月分の改定値や12月分が上振れ)。

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NRF(全米小売連盟)によれば、4日間の買い物客は、実店舗とオンラインを合わせて1億9,700万人で、前年比1.7%減とのこと。ただ、実店舗の買い物客が1億2,600万人と前年比3.8%増えたことは良い兆候だとしています。対して、オンライン客は1億2,430万人と前年比7.4%減でした(両者の合計が1億9,700万人を上回るのは、実店舗とオンラインの両方で買い物をした人がいるためと推察されます)。

Adobe(アドビ)によれば、サイバー・マンデーのオンライン売上高は133億ドルで、前年比7.3%増。感謝祭を含む5日間の売上高は411億ドルで、同8.2%増とのこと。

マスターカードによれば、ブラック・フライデーの売上高(自動車を除く)は前年比3.4%増。オンラインの売上高は前年比14.6%増、実店舗では同0.7%増。

RetailNextによれば、ブラック・フライデーにおけるショッピングモールへの客足は前年比3.2%減。翌土曜日の客足は同0.8%減とのこと。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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