歴代の米大統領と米ドル/円の歴史
2024/09/03 08:23
【ポイント】
・72年以降の米大統領と米ドル/円の動きを概観
・共和党政権より民主党政権の方が米ドル/円が上昇した
・同じ政権でも1期目と2期目で明確に方向感が変わることがあった
レイバーデー明けの本日3日から2カ月後の投票日まで、米大統領選挙は最終ストレッチに入ります。ハリス氏とトランプ氏のどちらが勝つか、そして新大統領の経済政策はどうなるか、などに関する思惑で為替相場が動くケースもありそうです。もちろん、為替相場は大統領の経済政策だけで決まるわけではありませんが、過去には小さくない影響があった局面もありました。
73年以降の米大統領と米ドル/円の動きを概観しておきましょう(便宜上、政権の期間を就任年の初めからの4年間とします)。
大統領の任期と米ドル/円に明確な法則性はありませんが、大雑把に以下の指摘ができるかもしれません。
・米ドル/円の上昇が目立ったのは、レーガン政権1期目を除けば、クリントン政権1期目の後半から2期目前半、オバマ政権2期目、バイデン政権など民主党政権時が多い。
・共和党政権で、期初より期末の米ドル/円の方がはっきりと高かったのは、レーガン政権1期目のみ。
・大統領が2期務めた場合、1期目と2期目で方向性が明確に変わるケースがある。
73-76年ニクソン/フォード(共) 変動相場制へ移行し米ドル安
77-80年カーター(民)ボルカーFRB議長登場、インフレ退治の高金利政策
81-88年レーガン(共)1期目レーガノミクスで米ドル高、2期目プラザ合意で米ドル急落
89-92年ブッシュ父(共)湾岸戦争⇒景気後退
93-00年クリントン(民)1期目貿易摩擦で円高、2期目ルービン財務長官の「強いドル」
01-08年ブッシュ子(共)1期目ITバブル崩壊、2期目住宅バブル⇒リーマンショック
09-16年オバマ(民)1期目リーマンショック後、2期目(日銀の異次元緩和)
17-20年トランプ(共)トランプラリー⇒対外強硬姿勢で米ドル安
21年- バイデン(民)コロナショック⇒日米金融政策の差
・72年以降の米大統領と米ドル/円の動きを概観
・共和党政権より民主党政権の方が米ドル/円が上昇した
・同じ政権でも1期目と2期目で明確に方向感が変わることがあった
レイバーデー明けの本日3日から2カ月後の投票日まで、米大統領選挙は最終ストレッチに入ります。ハリス氏とトランプ氏のどちらが勝つか、そして新大統領の経済政策はどうなるか、などに関する思惑で為替相場が動くケースもありそうです。もちろん、為替相場は大統領の経済政策だけで決まるわけではありませんが、過去には小さくない影響があった局面もありました。
73年以降の米大統領と米ドル/円の動きを概観しておきましょう(便宜上、政権の期間を就任年の初めからの4年間とします)。
大統領の任期と米ドル/円に明確な法則性はありませんが、大雑把に以下の指摘ができるかもしれません。
・米ドル/円の上昇が目立ったのは、レーガン政権1期目を除けば、クリントン政権1期目の後半から2期目前半、オバマ政権2期目、バイデン政権など民主党政権時が多い。
・共和党政権で、期初より期末の米ドル/円の方がはっきりと高かったのは、レーガン政権1期目のみ。
・大統領が2期務めた場合、1期目と2期目で方向性が明確に変わるケースがある。
73-76年ニクソン/フォード(共) 変動相場制へ移行し米ドル安
77-80年カーター(民)ボルカーFRB議長登場、インフレ退治の高金利政策
81-88年レーガン(共)1期目レーガノミクスで米ドル高、2期目プラザ合意で米ドル急落
89-92年ブッシュ父(共)湾岸戦争⇒景気後退
93-00年クリントン(民)1期目貿易摩擦で円高、2期目ルービン財務長官の「強いドル」
01-08年ブッシュ子(共)1期目ITバブル崩壊、2期目住宅バブル⇒リーマンショック
09-16年オバマ(民)1期目リーマンショック後、2期目(日銀の異次元緩和)
17-20年トランプ(共)トランプラリー⇒対外強硬姿勢で米ドル安
21年- バイデン(民)コロナショック⇒日米金融政策の差

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