米国の7月CPIは弱め、9月の米利下げは確実!?
2024/08/15 07:19
【ポイント】
・米CPIは市場予想を下回り、市場は9月の利下げを確実視
・0.25%だけでなく、0.50%の利下げも3割近く織り込み
・年内に計1.00%の利下げ、25年6月までに計2.00%の利下げ予想は正当化できるか
米国の7月CPI(消費者物価指数)は市場予想よりやや弱め。9月のFOMCでの利下げが確実視されています。14日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、0.25%の利下げだけでなく、0.50%の利下げも3割近く市場に織り込まれています。
OISに基づけば、市場が予想する年内の利下げ幅は1.00%程度。FOMCは残り3回なので、いずれか1回は0.50%の利下げアリとの見方です。また、25年6月までに計2.00%近い利下げが織り込まれています。
足もとで米景気に対する懸念が強まって、FRBの利下げ観測が高まっていますが、それがデータで裏付けられるか。本日の7月小売売上高や鉱工業生産、8月のNY連銀およびフィラ連銀の製造業景況指数なども大いに注目です。
*******
7月CPIは、総合が前年比2.9%と、前月(3.0%)から減速し、市場予想(3.0%)も下回りました。エネルギーと食料を除くコアは3.2%と、前月(3.3%)から減速し、市場予想と同じでした。コアの3カ月前比年率は1.6%で、FRBの物価目標である2%を下回りました。


雇用コストを強く反映するとして、FRBが注目するコアサービス(住居費を除く)は前年比4.7%と、前月(4.9%)から鈍化したものの、依然として高め。コアサービス(住居費を除く)の伸びが減速を続けるためには、労働市場の一層の軟化が必要かもしれません。
・米CPIは市場予想を下回り、市場は9月の利下げを確実視
・0.25%だけでなく、0.50%の利下げも3割近く織り込み
・年内に計1.00%の利下げ、25年6月までに計2.00%の利下げ予想は正当化できるか
米国の7月CPI(消費者物価指数)は市場予想よりやや弱め。9月のFOMCでの利下げが確実視されています。14日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、0.25%の利下げだけでなく、0.50%の利下げも3割近く市場に織り込まれています。
OISに基づけば、市場が予想する年内の利下げ幅は1.00%程度。FOMCは残り3回なので、いずれか1回は0.50%の利下げアリとの見方です。また、25年6月までに計2.00%近い利下げが織り込まれています。
足もとで米景気に対する懸念が強まって、FRBの利下げ観測が高まっていますが、それがデータで裏付けられるか。本日の7月小売売上高や鉱工業生産、8月のNY連銀およびフィラ連銀の製造業景況指数なども大いに注目です。
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7月CPIは、総合が前年比2.9%と、前月(3.0%)から減速し、市場予想(3.0%)も下回りました。エネルギーと食料を除くコアは3.2%と、前月(3.3%)から減速し、市場予想と同じでした。コアの3カ月前比年率は1.6%で、FRBの物価目標である2%を下回りました。


雇用コストを強く反映するとして、FRBが注目するコアサービス(住居費を除く)は前年比4.7%と、前月(4.9%)から鈍化したものの、依然として高め。コアサービス(住居費を除く)の伸びが減速を続けるためには、労働市場の一層の軟化が必要かもしれません。

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