米CPIは2カ月連続で強め、利下げ観測はわずかに後退
2024/03/13 06:40
※日本時間12日22:25に配信した速報レポートをアップデートしました。
【ポイント】
・米CPIはコアが2カ月連続で前月比0.4%となるなど強め
・FRBの利下げ観測は後退も、引き続き6月利下げがメインシナリオ
・米長期金利は5営業日ぶりに一時4.17%まで上昇
・米ドル/円は一時148円台乗せ
米国の2月CPI(消費者物価指数)は食料とエネルギーを除くコアが2カ月連続で強め。FRBの利下げ観測はやや後退しましたが、市場は引き続き6月の利下げを8割近い確率で織り込んでいます。
CPI発表後に米長期金利(10年物国債利回り)はやや動きの荒い展開で、一時4.17%まで上昇。米ドル/円は一時148円台を示現しました。
12日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、CPI発表後に市場が織り込む利下げの確率は3月が1%未満、5月が14%、6月が78%です。6月の利下げ開始が引き続き市場のメインシナリオです。
*******
2月CPIは総合が前年比3.2%と、市場予想および前月(いずれも3.1%)を上回りました。食料とエネルギーを除くコアは前年比3.8%と前月(3.9%)から伸びは鈍化したものの、市場予想(3.7%)を上回りました。CPIコアは前月比0.4%と、前月同様に昨年5月に並ぶ高い伸びとなりました。

また、CPIコアは3カ月前比年率でみれば、昨年8月の2.6%を底にジリジリと伸びが高まっています。6カ月前比年率でみても、昨年11月の3.1%から伸びが高まっているように見えます。3カ月前比年率や6カ月前比年率は月々のブレが大きいとはいえ、トレンドの変化を早めに捉えることもできるので(その分ダマシも多くなりますが)、インフレ再加速の可能性には要注意かもしれません。

労働コストを強く反映するとしてFRBが注目しているコアサービス(住居費を除く)は前年比4.5%と、昨年9月の3.7%から伸びが高まっています。19-20日のFOMCや直後のパウエル議長の会見などで、物価動向に関してどのような判断が示されるか注目です。
【ポイント】
・米CPIはコアが2カ月連続で前月比0.4%となるなど強め
・FRBの利下げ観測は後退も、引き続き6月利下げがメインシナリオ
・米長期金利は5営業日ぶりに一時4.17%まで上昇
・米ドル/円は一時148円台乗せ
米国の2月CPI(消費者物価指数)は食料とエネルギーを除くコアが2カ月連続で強め。FRBの利下げ観測はやや後退しましたが、市場は引き続き6月の利下げを8割近い確率で織り込んでいます。
CPI発表後に米長期金利(10年物国債利回り)はやや動きの荒い展開で、一時4.17%まで上昇。米ドル/円は一時148円台を示現しました。
12日のOIS(翌日物金利スワップ)に基づけば、CPI発表後に市場が織り込む利下げの確率は3月が1%未満、5月が14%、6月が78%です。6月の利下げ開始が引き続き市場のメインシナリオです。
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2月CPIは総合が前年比3.2%と、市場予想および前月(いずれも3.1%)を上回りました。食料とエネルギーを除くコアは前年比3.8%と前月(3.9%)から伸びは鈍化したものの、市場予想(3.7%)を上回りました。CPIコアは前月比0.4%と、前月同様に昨年5月に並ぶ高い伸びとなりました。

また、CPIコアは3カ月前比年率でみれば、昨年8月の2.6%を底にジリジリと伸びが高まっています。6カ月前比年率でみても、昨年11月の3.1%から伸びが高まっているように見えます。3カ月前比年率や6カ月前比年率は月々のブレが大きいとはいえ、トレンドの変化を早めに捉えることもできるので(その分ダマシも多くなりますが)、インフレ再加速の可能性には要注意かもしれません。

労働コストを強く反映するとしてFRBが注目しているコアサービス(住居費を除く)は前年比4.5%と、昨年9月の3.7%から伸びが高まっています。19-20日のFOMCや直後のパウエル議長の会見などで、物価動向に関してどのような判断が示されるか注目です。

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