【重要】トルコリラ/円の証拠金率の引き上げについて

2023年6月29日

平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

トルコリラ/円相場は、本年5月末のエルドアン大統領再選以降、下げ足を速めています。また、6月に開催されたトルコ中銀の政策会合において政策金利が2年3カ月ぶりに引き上げられるなど、伝統的な金融政策(高インフレに対し利上げで対処するなど)への転換が期待される一方で、その継続性に対する不確実性やトルコ経済への影響(副作用)を懸念する声が高まっています。

このような政策転換等の行方を見極めるためには、相応の時間が必要となり、その間、トルコリラを取り巻く環境はリスクが高い状態(流動性の急低下や相場の急変動の頻発等)が続く可能性があります。

こういった状況を鑑み、トルコリラ/円の証拠金率を以下のとおり引き上げることといたしましたので、何卒ご理解賜りますようお願いいたします。
なお、トルコリラ/円を除く当社取扱通貨ペアの証拠金率は、従前どおり4%(レバレッジ25倍)で変更ございません。

◆トルコリラ/円の証拠金率の変更内容および適用スケジュール

※変更後の証拠金率(6%)でのロスカット判定は、あくまで2023年7月17日(月・祝)午前7時20分から行われますが、7月15日(土)に実施予定の週次メンテナンス(午後4時から午後10時まで実施予定、作業状況によって前後する場合があります)が終了次第、変更後の証拠金率を加味した口座状況が表示されることになります。
※証拠金率は、市場動向等によって再度見直しが行われる可能性があります。
※法人のお客様に係る証拠金率は、当社が定める証拠金率(変更後の6%)と金融先物取引業協会が公表している証拠金率を比較して、大きい方の証拠金率を適用します。

◆ご留意事項
・証拠金率の引き上げによって、トルコリラ/円の新規注文に要する「発注証拠金」や、保有ポジションに要する「必要証拠金」が増加することになります。
・「必要証拠金」の増加は、「証拠金維持率」(有効証拠金÷必要証拠金×100%にて算出)を低下させる方向に作用します。
・ロスカットは、口座全体(お取引通貨ペア全体)の「証拠金維持率」が100%を下回った段階で自動的に執行されます。このため、今回の証拠金率引き上げ(「必要証拠金」の増加)をご勘案のうえ、ご入金(「有効証拠金」が増加します)や、保有ポジションの決済(「必要証拠金」が減少します)を事前にご検討いただくなど、口座のリスク管理にご留意くださいますようお願いいたします。

〈ご参考〉トルコリラ/円の証拠金率引き上げに伴う必要証拠金等への影響イメージ
トルコリラ/円の証拠金率が4%から6%に引き上げられることで、トルコリラ/円の保有ポジションに要する必要証拠金は1.5倍に増加することになります。
(例)
・証拠金率変更前後でトルコリラ/円のポジションのみ10万通貨保有
・証拠金率変更前の口座の有効証拠金は25,000円(証拠金維持率は125%)
・トルコリラ/円の現在レートを5円と仮定
この例において証拠金率が4%から6%に変更された場合、トルコリラ/円の保有ポジションに要する必要証拠金は、下表のとおり20,000円から30,000円に増加します。 このため、有効証拠金が25,000円のままで証拠金率引き上げを迎えますと、証拠金維持率が100%を下回ることとなり(25,000円÷30,000円×100(%)<100(%))、自動的にロスカットが執行されることになります。
このロスカットを回避いただくためには、必要証拠金の増額に備えて、ご入金(有効証拠金の増額)や、保有ポジションの決済(必要証拠金の減額)を事前にご検討いただく必要があります。

※上記例は、証拠金率の引き上げが必要証拠金や証拠金維持率に与える影響をイメージいただくために簡易的に試算したものです。必要証拠金および有効証拠金の算出に際して適用される現在レートは、実際は上記例のように固定ではなく、時々刻々と変動しますのでご留意くださいますようお願いいたします。

・「証拠金維持率」「有効証拠金」「必要証拠金」などの定義等は、下記Q&Aにてご案内しておりますのであわせてご参照ください。
>ロスカットを回避するためにはどうしたらよいですか?
>口座状況の見方について教えてください(口座状況の用語解説)

本件につきましてご不明な点などございましたら、カスタマーデスクまでお問い合わせください。

カスタマーデスク
0120-455-512(FX) (9:00~17:00 土日祝除く)


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