マネースクエア マーケット情報

最新の主要中銀の金融政策見通し

2024/04/19 08:10

18日時点のOIS(翌日物金利スワップ)に基づいて、市場が織り込む、主要中銀の金融政策見通しを確認しておきます。FRB、ECB、BOEについては政策変更を1回につき0.25%と想定。BOJについては同0.10%と想定。

主要中銀の金融政策見通し

FRB:
7月の利下げ確率が5割をわずかに下回っています。したがって、市場のメインシナリオは「9月18日利下げ、12月18日利下げ」の年内2回。ただし、12月については追加利下げが6割弱しか織り込まれておらず、今後の状況次第では「据え置き」(=利下げは年内1回)になるかもしれません。

ECB:
6月の利下げ確率が8割を超えています。9月の利下げ、12月の利下げもほぼ100%織り込まれています。市場のメインシナリオは「6月6日利下げ、9月12日利下げ、12月12日利下げ」の年内3回。

BOE(英中銀):
市場のメインシナリオは「8月1日利下げ、12月19日利下げ、25年は最初の2回で利下げなし」

BOJ(日銀):
市場のメインシナリオは「7月31日利上げ、9月19日利上げ」の年内2回。これは1回につき0.10%と想定しているためで、「(7月か)9月に0.20%程度の利上げ」と読み替えてもいいかもしれません。もっとも、日本のOISは市場参加者が少なく、「市場が織り込む」と言えるほど信頼はできないとの指摘もあります。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

  • 当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • 当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • 相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。
topへ