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最新の主要中銀金融政策見通し

2024/05/08 08:00

5月中に9日BOE(英中銀)、22日RBNZ(NZ中銀)は残っているものの、主要中銀の多くが今年3回目の政策会合を終えました。政策変更の可能性が高いとみられている6月以降の市場の金融政策見通し(OIS=翌日物金利スワップに基づく)を概観しておきましょう。

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金融政策見通し

BOJ(日銀)は7月と10月に0.10%ずつの利上げが予想されています(メインシナリオ=確率50%超、以下同じ)。BOJ以外の中銀はいずれも利下げ方向。

次回6月の会合で、ECB(6日)、BOC(カナダ中銀、5日)が利下げ予想。とりわけ、ECBの利下げはほぼ確実視されています。ECBは年内計3回の利下げ予想。確率はやや低いものの、BOCも年3回の利下げ予想。

8月にはBOE(1日)が利下げを開始、25年3月までには計3回の利下げが確実視されています。

9月にはFRB(18日)、RBA(豪中銀、24日)、10月RBNZ(9日)が利下げ予想。FRBは12月に追加利下げが予想されています。他方、RBAは単発、RBNZは25年にかけて追加利下げが予想されているものの、市場参加者が少ないためか、両者に関する予想には歪みがあり(とくにRBAは政策会合の直後であり、乱れが大きくなった可能性大)、市場のコンセンサスとするのにはやや無理があるかもしれません。

以上の市場予想はあくまで5月7日時点のOISに基づくもの。予想が5割前後で揺れているものもあり、今後の状況次第では予想が変わり得ることに留意する必要があります。
西田明弘

執筆者プロフィール

西田明弘(ニシダアキヒロ)

チーフエコノミスト

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