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米FOMCに注目!

2024/05/01 08:50

【ポイント】
・パウエル議長の会見で市場のFRBの金融政策見通しが変化するか
NZの雇用統計の弱い結果を受けNZドルが軟調

(欧米市場レビュー)

4月30日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は157.798円、米ドル/カナダドルは1.37696カナダドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.06667ドル、英ポンド/米ドルは1.24911ドルへと下落しました。米国の1-3月期の雇用コスト指数が前期比1.2%と、市場予想の1.0%を上回ったことが、米ドルの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

本日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれます。FOMCの結果は日本時間2日午前3時に発表され、同3時30分からパウエル議長が会見します。

FRBは、前回3月19-20日のFOMCまで5会合連続で政策金利を5.25~5.50%に据え置きました。政策金利は今回も据え置かれそうです。

パウエル議長の会見やFOMCの声明にも注目です。市場ではFRBは9月か11月に利下げを行うとの見方が有力です。

パウエル議長の会見などがタカ派的な内容になれば、FRBの利下げ観測が一段と後退するとともに、米ドルが堅調に推移すると考えられます。米ドル/円や米ドル/カナダドルは上昇し、一方でユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルは下落しそうです。米ドル/カナダドルの上値メドとして、1.38942カナダドル(23/11/1高値)が挙げられます。

米ドル/に関しては、上昇に弾みがついた場合の本邦当局による対応に注目です。

本日の『ファンダメ・ポイント』は、[為替介入の有効期間 160円再トライは??]です。

***

日本時間午前7時45分にNZの1-3月期の雇用統計が発表されました。

雇用統計の結果は以下の通り。( )は市場予想です。
・失業率:4.3%(4.2%)
・就業者数(前期比):マイナス0.3%(プラス0.2%)
・就業者数(前年比):1.2%(1.6%)
・労働参加率:71.5%(71.9%)
・労働コスト指数(前期比):0.8%(0.8%)
・労働コスト指数(前年比):3.8%(3.8%)

失業率は前四半期(23年10-12月期)の4.0%から市場予想以上に悪化し、21年1-3月期以来の高い水準となりました。就業者数は市場予想を下回りました。

NZの雇用統計の弱い結果を受けてNZドルが軟化し、NZドル/円やNZドル/米ドルは弱含み、豪ドル/NZドルは上昇しました。NZドルは引き続き上値が重い展開になる可能性があります。

八代和也

執筆者プロフィール

八代和也(ヤシロカズヤ)

シニアアナリスト

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