日銀会合に市場が反応しそう
2026/04/28 08:47
【ポイント】
・イラン情勢で新たなニュースが出てくるか
・総裁会見などで日銀の追加利上げのタイミングについてのヒントが提供されるか
(欧米市場レビュー)
27日、欧米時間の外為市場では米ドルが軟調に推移。一時米ドル/円は159.295円、米ドル/カナダドルは1.35968カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.27244シンガポールドルへと下落し、ユーロ/米ドルは1.17498ドル、豪ドル/米ドルは0.71949米ドルへと上昇しました。
米ニュースサイトのアクシオスは26日、イランがパキスタンを通じて戦闘終結についての新たな提案を米国に行ったと報道。まずはホルムズ海峡の開放と米軍による海上封鎖の解除を行い、その後に核問題を協議するという内容とのこと。米国とイランの和平協議再開への期待が市場で高まり、そのことが安全資産とされる米ドルにとっての重石となりました。
米WTI原油先物の中心限月6月物は、前営業日比1.97ドル高(2.1%)の1バレル=96.37ドルで取引を終えました。
(本日の相場見通し)
イラン情勢について新たなニュースが出てくれば、相場材料になりそうです。米国とイランの和平協議再開への期待が一段と高まれば、米ドルや原油価格が軟調に推移するとみられます。原油価格が下落した場合、ノルウェークローネ/スウェーデンクローナは下値を試す展開になると考えられます。
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日銀の金融政策決定会合が本日開かれます。会合の結果は通常正午前後に判明し、15時30分から植田日銀総裁が会見します。また、今回は3カ月に一度の展望レポート(経済・物価情勢の展望)も公表されます。
日銀は25年12月に0.25%の利上げを実施した後、26年1月・3月と2会合連続で政策金利を据え置きました。現在の政策金利は0.75%です。
政策金利は今回も据え置かれると市場は予想しています。そのとおりの結果になれば、会合における9人の政策委員の投票行動(※)や展望レポート、植田総裁の会見が相場材料になりそうです。
(※)前回3月19日の会合では、8人が政策金利の据え置きに賛成し、高田審議委員は1月に続いて0.25%の利上げを主張して反対票を投じました。
日銀はこれまで「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」との方針を示していました。
注目点は、植田総裁の会見などで追加利上げのタイミングについてのヒントが提供されるかどうか。市場では、日銀は早ければ次回6月16日の会合で追加利上げを行うとの観測があります。植田総裁の会見などを受けてその観測が後退する場合、米ドル/円やユーロ/円、豪ドル/円など対円の通貨ペアが堅調に推移する可能性があります。
※日銀会合については、本日の『ファンダメ・ポイント』[日銀金融政策決定会合の注目ポイント]もご覧ください。
米ドル高・円安に振れた場合、本邦当局の対応にも注目です。片山財務相は24日、足もとの為替の動向について「非常に投機的な動きもみられる」と述べ、「投機的な動きに対しては、断固として強い措置を取れる」と強調。大型連休中も代理ベースで米国側と連絡を取るとしました。
本邦当局が米ドル売り・円買い介入を実施する、あるいは介入をしなくてもその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落するとみられます。その場合、対円の通貨ペアもそれに引きずられそうです。
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