FXの損益について

FXには大きく分けて2つの利益を得るための方法があります。

FXで利益を出す2つの方法

FXでは2つ、利益を上げる方法があります。
それは「為替差益」と「スワップ(金利差)利益」と呼ばれるものです。

FXでの具体的な取引例を見ながら説明しましょう。

その1「為替差益」

FXにおける取引の例

上記の例でAさんは、80円で1万豪ドルを買って、その後90円のときにすべて売って(⇒決済して)円に戻したので、 10万円の利益が生まれています。

このように、レートが上がったり下がったりすることで生まれる利益を“為替差益”と呼びます。

その2「スワップ利益」

FXは通貨を取引するもの。
そして通貨の取引には金利が発生します(ex. 銀行預金の利息など)。

FXではその金利相当分が“毎日”発生するのです。
これは通貨を交換する2国間の金利の差から生まれるものなので、金利差利益とも称されることもあります。

2019年2月現在の政策金利

具体的なイメージとしては、0.10%という金利の日本円で1.50%という金利の豪ドルを買うので、その金利差(1.40%)に相当する分を日々受け取っている、というものです。
2019年2月現在、1万豪ドルを買っていると毎日おおよそ10円ずつもらうことができました。

再び、FXの取引例に戻りましょう。

FXにおける取引の例

上記の例でAさんは1万豪ドルを100日間買っていましたので、10円×100日で1000円のスワップ利益があった、ということになります。

銀行の定期預金などでは、6ヵ月や1年といった決まった期間を預けておかないと当初の利息を受け取ることができないケースが 多くありますが、スワップなら原則として預けた日数分を受け取ることができます。

これもFXが選ばれる大きな理由のひとつです。

値下がりでも利益を上げる?

FXでは、「高いうちに売っておいて、安くなったら買い戻す」ことで、値下がりでも利益を上げることも可能です。

高く売っておいて安く買い戻すことで利益を上げるイメージ

1ドル=100円。
現物のドルを1万ドル持っているAさんと、ドルを持っていないが「これからドルは下がる」と予想しているBさんがいたと仮定します。

AさんとBさんの予想図

Bさんは「1万ドル貸してほしい」とAさんにお願いします。
するとAさんは「必ずドルのまま返してね」という条件を付けながらも、こころよく1万ドルを貸してくれました。

BさんがAさんに1万ドルを借りる図

ドルはこれから下がると考えているBさんは、すぐに銀行に行ってAさんから借りたドルを売ります。
当然、その対価として(100円×1万ドル⇒)100万円が手元に入ってきます。

Bさんが1万ドルを売る図

しばらくすると、Bさんの読みどおりドルは値を下げて1ドル=90円になりました。

1ドル=90円になった図

Bさんは再び銀行へ行き、Aさんに返すための1万ドルを買います。
このときの支払いは(90円×1万ドル⇒)90万円で済みますので、手元には1万ドルと10万円が残ることになります。

Bさんが1万ドルを買う図

BさんはすぐにAさんのもとへ。借りていた1万ドルをAさんに返します。

BさんがAさんに1万ドルを返す図

結果、Aさんの手元には10万円が利益として残りました。

Aさんの手元に10万円残った図

これが値下がりのときに利益が上がるイメージです。

(上記の例は、あくまでご理解いただくための説例であり、お勧めするものではございません。実際のお取引とは異なりますのでご注意ください。また、実際にお取引いただく際は、ご自身の資産内容等を考慮し、余裕のあるお取引をお願いいたします)

こちらの例ではBさんの予想どおりドルが下がったので利益を上げることができました。
しかし、もし逆にドルが110円へと値上がりした場合、BさんはAさんに返すための1万ドルを買うのに110万円が必要となり、結果として10万円の損失となってしまいます。

マネースクエアFXでは実際にドルやユーロなどを借りることはありませんが、証拠金を損失時の担保として扱うことで、上記の例と同じような値下がりをねらう取引を行うことが可能です。

また、このように値下がりをねらって事前にある通貨を売っておくことを、FXの世界では「売りから入る」などと言い、その後に買って損益を確定させることを「買い戻す」などと言います。


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