米ドルが堅調、米ドル/円は4月30日以来の高値
2026/05/20 09:03
【ポイント】
・米国の長期金利が一段と上昇するか
・片山財務相は為替について「断固たる措置を取るときは取る」と発言
・CPIでBOEとSARBの金融政策に関する市場の見方が変化するか
(欧米市場レビュー)
19日、欧米時間の外為市場では米ドルが堅調に推移。一時米ドル/円は159.204円、米ドル/カナダドルは1.37695カナダドル、米ドル/シンガポールドルは1.28310シンガポールドルへと上昇し、ユーロ/米ドルは1.15906ドル、英ポンド/米ドルは1.33782ドル、豪ドル/米ドルは0.70786米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年物国債利回り)が上昇したことが、米ドル高材料となりました。
米国のベッセント財務長官がSNSに「日本経済のファンダメンタルズは強固であり、為替相場の過度な変動は望ましくない」と投稿。その後、片山財務相はパリでのG7財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で為替について「断固たる措置を取るときは取る」と述べ、必要なら為替介入も辞さないとの姿勢を示しました。それらを受け、それぞれ159.100円近辺で推移していた米ドル円は158.700円近辺へと下落する場面がありました。
(本日の相場見通し)
米国の長期金利(10年物国債利回り)は19日に一時4.68%へと上昇し、25年1月以来およそ1年4カ月ぶりの高い水準をつけました。原油価格が高止まりするなか、インフレが加速するとの懸念やFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が、米長期金利の上昇要因となりました。
CMEのFedWatchツールに基づくと、19日時点で市場が織り込む12月末までにFRBが利上げを行う確率は約6割。1週間前の12日時点の利上げ確率は4割弱でした。
米長期金利が一段と上昇した場合、米ドル/円や米ドル/カナダドル、米ドル/シンガポールドルは上値を試し、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルは下値を試す展開になりそう。米ドル/カナダドルは、200日移動平均線(本日時点で1.38107カナダドル)が目先の上値メドです。
※米長期金利については、本日の『ファンダメ・ポイント』[“ウォーシュ議長”は金利上昇にどう対応? 歴代FRB議長の試練]をご覧ください。
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米ドル/円は159円台と、本邦当局による米ドル売り・円買い介入(為替介入)が実施されたとみられる4月30日以来の高値へと上昇しています。米ドル高・円安が再び進行するなか、本邦当局の対応に引き続き注目です。
本邦当局がさらなる為替介入を行う、あるいはその準備とされるレートチェックがあれば、米ドル/円は大きく下落しそうです。その場合、ユーロ/円や豪ドル/円などは米ドル/円の下落に引きずられると考えられます。
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本日は、英国の4月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間15:00)。その結果に英ポンドが反応しそうです。
CPIの市場予想は、総合が前年比3.0%、食品・エネルギー・酒類・たばこを除いたコアが同2.6%。BOE(英中銀)のインフレ目標の2%は引き続き上回るものの、上昇率は前月(それぞれ3.3%と3.1%)から鈍化するとみられています。
市場では、BOEは次々回7月30日の政策会合で0.25%の利上げを行うとの観測があります。CPIが市場予想を下回る結果になれば、その観測が後退するとともに、英ポンドが軟調に推移する可能性があります。
※ユーロ/英ポンドのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』[ユーロ/英ポンド、レンジワーク主体の相場付き]をご覧ください(お客様専用ページへのログインが必要です)。
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南アフリカの4月CPIが本日発表されます(日本時間17:00)。
南アフリカのCPIの市場予想は、総合が前年比4.0%、食品とエネルギーを除いたコアが同3.5%。上昇率はいずれも前月(それぞれ3.1%と3.2%)から高まり、SARB(南アフリカ中銀)のインフレ目標の3%(2~4%が許容レンジ)を上振れるとみられています。
市場では、SARBは次回5月28日の政策会合で0.25%の利上げを行うとの観測があります。南アフリカのCPIが市場予想を上回る結果になれば、その観測が強まりそう。その場合、南アフリカランドにとってプラスになりそうです。
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