トラリピを仕掛ける範囲の目安は?

トラリピって「上がりそう」「下がりそう」じゃなくて、これからレートが上下しそうな範囲を予想するんですよね?

はい。なので、相場を予想する頻度を大幅に減らすことができます。

「忙しい人のためのFX」なんて言い方をされる所以(ゆえん)ですね。

その仕掛ける範囲のことを「レンジ」って呼ぶんですか?

そのとおりです。
英語で“範囲”を意味する「range」ですね。
英語で“範囲”を意味する「range」ですね。

そのレンジをどう決めればいいかわからないんですけど。

「中長期のトラリピで」という前置きをさせていただいた上で…。

目安としていただきたいのは年間平均高低差です。

何ですか?それ。

こちら↓をご覧ください。


高低差って、その年の「高値-安値」がいくらだったかってこと?


そのとおりです。上記の表にはご参考として、過去5年間の平均高低差が表示されています。

米ドル/円だと約12円か。

はい、これはつまり「米ドル/円は1年間に12円くらい上下してもおかしくない」ということを示しています。

ということは、米ドル/円ならトラリピのレンジも12円幅にしろ、ってこと?

「しろ」と言うことはありませんが、目安とするには悪くないデータだと考えています。

じゃあ、現在レートを中心にして12円幅に仕掛ければ悪くないってことですかね。

今が106円だとしたら、まあ「100~112円」の12円幅って感じかな。

悪くないと思いますが、そのあたりにつきまして、ちょっとしたアドバイスがあります。

ほう?
何でしょうか?
何でしょうか?

はい、トラリピのリスク管理に関するアドバイスでして…。

米ドル/円でトラリピを10円幅に仕掛ける場合を例としてみました。
こちら↓をご覧ください。
こちら↓をご覧ください。


何ですか?これは。

買・トラリピの場合は下落がリスクです。なので、現在レートよりも下のレンジを深くするとリスクの軽減につながります。

つまり上記の例の場合、①~③の中では③が最もリスクの低い仕掛け方と申し上げることができます。

あの、当たり前のこと言ってますよね。

…。
「大切なことは何度でも言うこと。一度じゃ相手が聞いてくれたか、相手に響いたかどうかわからないから」と、あるお客様から教わりましたので。
「大切なことは何度でも言うこと。一度じゃ相手が聞いてくれたか、相手に響いたかどうかわからないから」と、あるお客様から教わりましたので。

それに、ご存じないお客様もきっとおられると推測しますので、解説させていただきました。

なるほどね。じゃあ、売りトラリピの場合は?

このようなイメージ↓となります。


売・トラリピの場合は上昇がリスクなので、現在レートよりも上のレンジを深くすることでリスクの軽減につながります。

平均高低差を目安にしながらリスクサイドを深めにすることでリスクを軽減ってことですね。
参考にしてみます。
参考にしてみます。