日本円の特徴や変動の傾向

日本円の特徴

「安全資産」としての日本円

現在流通しているのは、第二次世界大戦以後に発行された「新円」で、当初1ドル=360円と定められ、1971年のニクソン・ショック(ドルと金の兌換を一時停止した)まで続きました。1973年以降は変動相場制に移行し、その後は概ね円高・ドル安が進みました。そして、2011年には一時75円台まで円高・ドル安が進みました。

2012年12月に誕生した安倍政権が打ち出した経済政策「アベノミクス」のもと、日本銀行が大胆な金融緩和を行って円安が進行。その後も円安基調が継続しました。

日銀が非伝統的金融緩和を続けているため、日本円は、円を借り入れるための調達コストが安く済むことから「低金利で借りた円を売り、外貨資産を買う」ことで収益を得ようとする、いわゆる「キャリートレード」の代表通貨でもあります。

以前は戦争・紛争や金融危機などの「有事」の際にはドルが買われ易いという「有事のドル買い」が一般常識として定着していましたが、近ごろは「有事の円買い」が頻繁にみられます。米国が戦争・紛争の当事者または関係者となる場合や、米国の金融政策に絡む思惑先行で不透明感が高まった場合などは、ドルを避けて、リスク回避として円が買われる傾向があります。

日本円の為替動向

米ドル/円の月足チャート

日本円の変動要因

主な上昇要因

国際情勢 事衝突など地政学リスクの高まり、世界的な金融不安の台頭、世界的な株安など
政治 要人の円安けん制発言 (「円安のマイナスの影響が行き過ぎないよう注視」など)
金融政策 金融引締め(観測の高まり)
経済指標 国際収支、GDP、CPI、日銀短観などの経済指標が市場予想を上回る良い数字の場合
その他 「円キャリー取引」の「巻き戻し(決済)」でドル円ほかクロス円が下落する場面もある

主な下落要因

国際情勢 地政学リスクや金融不安の後退、世界的な株高など
政治 要人の円安誘導・容認発言(「円安は日本経済にとってプラス」など)
金融政策 金融緩和(観測の高まり)
経済指標 経済指標が市場予想を下回る悪い数字の場合
その他 「円キャリー取引」でドル円ほかクロス円がしばしば上昇する

※上昇要因・下落要因は現在の環境による一般的な目安であり、市場の注目度や見方により真逆の値動きになることがあります。

日本の概要

国・地域名 日本(Nippon/Nihon)
首都 東京
位置 北緯:35度41分22秒 東経:139度41分31秒(東京)
面積 37万7,950km²
人口 1億2,568万人(2021年 世界銀行)
主要言語 日本語

日本の主な祝祭日

2023年
1月1日 元日
1月2日 (銀行休業日)
1月3日 (銀行休業日)
1月9日 成人の日
2月11日 建国記念の日
2月23日 天皇誕生日
3月21日 春分の日
4月29日 昭和の日
5月3日 憲法記念日
5月4日 みどりの日
5月5日 こどもの日
7月17日 海の日
8月11日 山の日
9月18日 敬老の日
9月23日 秋分の日
10月9日 スポーツの日
11月3日 文化の日
11月23日 勤労感謝の日
12月31日 (銀行休業日)

(データ出所:Bloomberg)

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