
トラリピ設定

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気後退が懸念されるなか、北米3カ国は、米国を中心に迅速かつ柔軟な金融・財政政策が実施されやすい経済圏です。また、米ドルに関しては、その他の経済圏の通貨と比較して、世界の基軸通貨として流動性が担保されやすい通貨であるということが言えます。
北米3カ国はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の成立に伴う地政学的な一体感や今後の経済連携が見込まれることから、カナダドルやメキシコペソに関しても比較的安定した相場推移が想定されます。
直近の値動きにおける安値圏からの買いエントリー(=バーゲンハント)をベースとした戦略を検討するのにふさわしいタイミングであると考えられます。
※バーゲンハントとは、一般には掘り出し物探しなどの意味で使われますが、外国為替市場においても割安な通貨を買うという意味の専門用語として使われます。
・米ドル/円
はじめての方にもなじみやすい通貨で、リピートもトレンドも狙える
・カナダドル/円
たくさんリピート!トラリピをたくさん活躍させるなら
・メキシコペソ/円
ゆっくり、じっくり、コツコツと、スワップも狙うなら
あなたはどのタイプ?
リピート&トレンド両軸派
「米ドル/円」
2019年1年間の「米ドル/円」の1円あたり総推移は40.269円と、対円通貨ペアの中で第1位を記録、リピート効率が高い通貨ペアでした。
・※メキシコペソ/円は、2019年5月~12月の値で算出した数値です。
・総推移とは、期間内における4時間足の高低差を合計した数値です。
・1円あたり総推移とは、総推移÷高低差で算出し、1円の値幅内でどの程度総推移があったかを表します。この1円あたり総推移の値が高いほど、トラリピを仕掛けたレンジ内で効率よくリピートする可能性が高いことを意味します。
また、外国為替と言えば、米ドル/円は一番なじみのある通貨ペア。日々の一般ニュースでも米ドル/円相場の情報が伝えられ、普段の生活の中で値ごろ感をつかみやすいということで、特にはじめてトラリピを仕掛ける場合は選択肢になりやすい通貨ペアでしょう。
さらに、今年は米大統領選挙を控え、その進捗、結果次第で現在のレンジゾーンが変わる、つまりトレンドが出る可能性もあり、レンジ相場を得意とするトラリピのほかに、トレンド狙いのポジションを複合戦略のオプションとして検討できます。
2016年の安値レベル100.000円から、約2年間における市場参加者の平均コストを示す200週MA(移動平均線)を基準とする110.000円のレンジに買いトラリピ。
ストップロスは、レンジ下限から0.500円下の99.500円に設定します。
※本設定例は2020年3月18日時点に作成したものです。
例えば、レートがトラリピレンジ上限の110.000円を上抜けた時に、同方向へトレンドが発生すると想定できる場合、トラリピではなくトレンドフォローの買いポジションを取るという戦略です。こちらは1クリックボタンはありませんが、逆指値注文等、適宜ご検討ください。
リピートワーク重視派
「カナダドル/円」
2019年1年間の「カナダドル/円」の1円あたり総推移は39.708円と、対円通貨ペアの中で米ドル/円に次ぐ第2位を記録、こちらもリピート効率がよい通貨ペアです。
米国の北隣に位置するカナダ。米国と経済的な結びつきが強く、また政治的にも比較的安定しています。トラリピをより積極的に仕掛けていきたい方にピッタリの通貨ペアとして「カナダドル/円」に注目しました。
2011年10月の安値を基準とする72.000円から、約2年間における市場参加者の平均コストを示す200週MA(移動平均線)を基準とする84.000円のレンジに買いトラリピ。
ストップロスは、レンジ下限から0.500円下の71.500円に設定します。
※本設定例は2020年3月18日時点に作成したものです。
じっくりスワップ派
「メキシコペソ/円」
米国の南隣に国境を接するメキシコ。USMCAの成立でその恩恵を受けられることもあり、経済の安定が見込めます。また、新興国の中では国債の格付けが高いのが特徴。さらには、IMFの後ろ盾、いわゆるFCL(弾力的融資信用枠)が設定されていることも新興国の中でも信頼が高い証。
何より、新興国であるがゆえの金利の高さはスワップポイントに直結します。トラリピを仕掛けつつ、さらにスワップポイントもねらいたい方には、「メキシコペソ/円」がオススメです。
※高金利通貨ペアをお取引の際は、下記「高金利通貨の取引に関するご注意」をご参照ください。
※スワップポイントは各国の金利動向や市場の需給等により日々変動します。また、同じポジションを保有していても、スワップポイントが受け取りから支払いへ転じる可能性があります。
ここでご提案する「メキシコペソ/円」のトラリピ設定は、便宜上2回に分けてトラリピを発注していただくことになります。どちらか片方での運用も可能です。
直近3月に付けた史上最安値を基準とする4.470円から、約2年間における市場参加者の平均コストを示す200週MA(移動平均線)を基準とする5.800円をレンジとする買いトラリピ。
ストップロスは、Buy&Hold用の発注レンジ下限4.000円から0.1円下の3.900円に設定します。
※本設定例は2020年3月18日時点に作成したものです。
①のトラリピレンジの下方向となる4.000円から4.400円にBuy&Holdポジション用の買い指値を設定。ストップロスは①と同様、3.900円に設定します。
※ご注意:本指値ポジションは、便宜上利益幅を2.000円としたトラリピ設定の発注となります。
※ご注意:取引システムの仕様上、ストップロスは3.899円で発注設定されます。
※本設定例は2020年3月18日時点に作成したものです。
高金利通貨をお取引する際は、以下の注意点について特にご留意いただきますようお願いいたします。
政策金利が高い国では、一般にインフレ率が高いケースがほとんどです。
インフレ率が高いということは、通貨の価値が低下していることを意味し、中長期的に当該通貨は主要通貨に対して減価する、つまり当該通貨に下落圧力が加わりやすくなります。
当該通貨の買いポジションを保有する場合、中長期的には評価損が拡大しやすくなりますので、ご注意ください。
高金利通貨は主要通貨に比べて取引量が少なく、流動性が低いという傾向があります。流動性が低いと相場変動が大きくなりやすいという特徴があり、とりわけ世界の投資家がリスク回避の姿勢を強めるような場合、高金利通貨は大きく下落する可能性があります。
高金利通貨でもある新興国通貨は、国内の政治情勢や主要国との外交問題、あるいは独自の地政学リスクによって相場が大きく下落する局面が散見されました。
今後についても、トルコリラは中東情勢や米国との関係、メキシコペソは米国による移民規制や貿易摩擦、南アフリカランドは汚職問題などの国内政治や電力不足、格付けの引き下げなどが材料になる可能性があります。
取引開始にあたっては契約締結前書面をよくお読みになり、リスク・取引等の内容をご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願いいたします。
当社の店頭外国為替証拠金取引および取引所株価指数証拠金取引は、元本および収益が保証されているものではありません。また、取引総代金に比較して少額の資金で取引を行うため、取引の対象となる金融商品の価格変動により、多額の利益となることもありますが、お客様が差し入れた証拠金を上回る損失が生じるおそれもあります。また、各金融市場の閉鎖等、不可抗力と認められる事由により店頭外国為替証拠金取引や取引所株価指数証拠金取引が不能となるおそれがあります。
店頭外国為替証拠金取引における取引手数料は無料です。
取引所株価指数証拠金取引における委託手数料は注文が成立した日の取引終了後の値洗い処理終了時に証拠金預託額より、新規および決済取引のそれぞれに徴収いたします。手数料額は、通常1枚あたり片道303円(税込)、NYダウリセット付証拠金取引およびNASDAQ-100リセット付証拠金取引は1枚あたり片道33円(税込)です(ただし、建玉整理における委託手数料は無料です)。
当社が提示するレートには、買値と売値に差(スプレッド)があります。流動性が低くなる場合や、天変地異または戦争等による相場の急激な変動が生じた場合、スプレッドが広がることがあります。
店頭外国為替証拠金取引に必要な証拠金額は、個人のお客様の場合、取引総代金の4%以上です。法人のお客様の場合、取引総代金に、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの証拠金率(為替リスク想定比率)を基に当社が算出した証拠金率を乗じた金額となります。為替リスク想定比率は、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。なお、証拠金率(為替リスク想定比率)は変動いたします。取引所株価指数証拠金取引に必要な証拠金額は、商品ごとに当社が定める1枚あたりの必要証拠金の額に建玉数量を乗じる一律方式により計算されますが、1枚あたりの必要証拠金額は変動いたします。
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