マーケットの最前線で活躍中のプロが注目する日経225証拠金取引の魅力とは 日経225証拠金取引には投資の初級者にもおすすめできる4つのメリットがあります。フィスコリサーチレポーター三井智映子

初級者が忘れてしまいがちな「株の上昇要因」

「いよいよ投資はマスト(MUST)という時代になってきたのかも」
2016年2月、日銀のマイナス金利導入などを受けて金融マーケットが波乱の展開となる中で、私はふとそんなことを考えました。

ほとんどもらえない日本の利息。
今の日本では、たとえ1,000万円の預金でも、もらえる利息は年2,000円ほど…。
なのにマイナス金利の影響で「預金利率をさらに引き下げる」と、大手銀行やゆうちょが相次いで発表。
これだけで十分投資を考える理由になりますよね。お金がある人ほどそう考えるのではと思います。

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ところで、私が「投資はマスト」と考えるもうひとつの理由。
それは、日本にインフレ時代が到来する可能性が現実味を帯びてきたのではないか、ということです。

「何を言っているんだ。本当にマーケットを見ているのか」と思われた方もいるかもしれませんね。
私自身も"今は"インフレ時代の到来に確信を持っているワケではありません。
ですが、ひとつだけ確かなことがあります。
それは、今の日本政府がインフレ時代の到来を目指している、ということです。

インフレ局面で株が上がる!?

実は見出しに掲げた"初級者が忘れてしまいがちな「株の上昇要因」"とは、このインフレのこと。
日銀のWEBサイトには「デフレ脱却」の文字が明記され、具体的な施策としていわゆる「黒田バズーカ」と評される量的・質的緩和がこれまで3度にわたって実施されたことは周知の事実です。
中でも3度目の緩和と位置付けられるマイナス金利導入は日銀が史上初の領域に踏み込んだ施策だったことから、これまで日本のデフレ脱却に懐疑的だった私も、そのときばかりは"日銀の本気"を感じた気がしました。

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ではここで改めて"インフレ"とは何なのか?

ひと言で言えば「物価が上がること」ですが、一般的にインフレ局面では"持っているお金の価値が目減りしやすく"また"株が上昇しやすい"とされています。
ちょっと極端な例で、インフレ局面におけるお金と株価の関係を考えてみましょう。

あなたに100万円のお金があれば、100円のジュースを1万本買うことができます。
しかしそのジュースが120円に値上がりする(インフレになる)と、100万円で買える本数は8333本となってしまいます。
つまり100万円という金額自体は変わらずとも、結果としてお金の価値が目減りした、ということになります。

一方、株価はどうでしょうか。
たとえば100円のジュースを売っている飲料メーカーで、そのジュースを作る原価が50円だった場合、1本あたりの利益は(100円−50円で)50円になります。
その状況ですべてのモノやサービス、会社員の給与、ボーナスなどが一律20%アップとなるインフレが日本中で起こったと仮定した場合、飲料メーカーも100円のジュースを120円に値上げします。
原価もインフレの影響で50円から20%上がって60円になりますが、1本あたりの利益は(120円−60円で)60円となって、インフレ前より10円(20%)アップ。
売り上げ、利益ともに20%増となるので、株価も理論上1.2倍になる、という図式です。

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これがインフレ局面で"持っているお金の価値が目減りしやすく"また"株が上昇しやすい"とされる理論です。
日本がそう遠くない将来、本当にインフレになるかどうかはわかりませんが、2020年には東京オリンピック(オリンピックは一般的に"景気浮揚"のイベント)が開催されるなど、インフレにならないと言い切ることもむずかしいと思います。

もし将来的に、政府が目指すインフレ時代が本当に実現したら…。
株に投資していた人はお金の目減り分を株価の上昇で補うことができるかもしれませんが、していなかった人はただお金の価値が目減りする。そんな経済格差の拡大が起きる可能性が高い。私はそんなふうに考えているのです。

「将来のことは誰もわからないが、将来に備えることは誰でもできる」
つまり目先すぐに儲けるというよりも、日本のインフレ時代到来に備える投資
そんな長期目線の投資こそ、私がマストだと考えているものなのです。

株式市場にどう投資すればいいのか

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「インフレ時代の到来に備えて、お金の目減りを補うべく、長期目線で日本株に投資しておく」

とは言うものの、これまで投資をしたことがない方には株を買う企業を選ぶ作業、いわゆる銘柄選択はとてもむずかしい。勉強すること、覚える専門用語も多いですから、とにかく時間と労力がかかります。
しかも、苦労して選んだ銘柄が伸びるとは限らない。たとえば建設業界の1社の株を買ったとしても、建設が今後伸びるとは限りませんし、また建設が伸びたとしもその会社の株価は下げることだってあり得ます。

そこで初級者におすすめなのは、日経平均株価(日経225)を買うこと。
日経225とは、東証一部上場企業の中から選定された225社の株価が"全体的に上がっているのか下がっているのか"を示す指数で、日本株全体の流れを読み取る指標として有名です(ニュースなどで「今日の日経平均株価は…」と伝えられるアレです)。

日経225を買うということは、225社もの企業の株を少しずつ買うこととほぼ同等の効果があります。
つまり日経225は買った時点で、日本の株式市場における分散投資の効果を有しています。これなら初級者でもラクですよね。

今回ご紹介する日経225証拠金取引はその名が示すとおり、日経225を売買することが可能です。
これが、投資の初級者にも日経225証拠金取引をおすすめできる1つめのメリットです。

「いいトコ取り」な日経225証拠金取引

日経225証拠金取引のほかにも、日経225を売買することができる金融商品はいくつかあります。
どのような違いがあるのでしょうか。以下の表をご覧ください。

日経225証拠金取引の優位性をまとめてみましょう。

①取引期限がない
買ってすぐに売ることもできますし、買ってからずっと保有し続けることもできます(ETFも同じ)。
長期投資を行う上では必須条件です。

②配当を受け取れる
通常の株と同じように、買っていれば配当がもらえます(ETFも同じ)。

③夜間も取引可能 ④祝日も取引可能
土日や元日を除いて、日経225をほぼ24時間取引できます。
海外市場の動きを受けて「取引したい」というときなどでもストレスがありません。

⑤売りから入る取引も可能
日経225が値下がりの局面でも利益をねらうことができます(ちょっと上級者向き)。

⑥信託報酬を支払う必要がない
信託報酬とは、信じて託したとき、簡単に言うと"誰かに運用を任せたとき"に発生する費用です。
支払いが定期的(だいたい年1回)で一度限りではないこと、運用成績がマイナスだったとしても支払わなければいけないことがネックです。
日経225証拠金取引は自分で運用するので、信託報酬という概念自体がありません。

このように日経225証拠金取引は、日経225miniと日経225連動型ETFの「いいとこ取り」な金融商品と言えるでしょう。
この条件面の優位性が、投資の初級者にも日経225証拠金取引をおすすめできる2つめのメリットです。

使い方によってメリットにもデメリットにもなる「レバレッジ」

投資の初級者にも日経225証拠金取引をおすすめできるメリットの3つめ。
それは「投資資金を少なめに抑えることも可能」という点です。

ここで少し“日経225の取引例”を見ておきましょう。
日経225証拠金取引では、1枚、2枚、といった「枚数」を単位として売買が行われます。
取引者の間では、たとえば“日経225が15,000円のときに1枚買った”とか、“保有している5枚を20,000円で売った”などのように表現されます。

では、この1枚とはどのくらいの取引なのでしょうか。
「日経225の価格×100倍」、これが1枚の取引です。

もっと具体的に考えてみましょう。
たとえば日経225の現在の価格が15,000円だった場合、1枚は「15,000円×100倍」なので、計算すると150万円分の取引を行っていることになります。

しかし日経225証拠金取引では、その1枚を買うのに150万円を用意しなければいけないワケではありません。
2016年2月現在、1枚買うための金額は10万円未満です。この1枚を買うために必要な金額のことを証拠金と呼んでいます。

証拠金は一週間ごとに取引所(東京金融取引所)から1枚あたりの基準額が提示され、各証券会社がその基準額をもとにそれぞれ独自のルールで決定しています。

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レバレッジとは

ここで言うレバレッジとは、取引の総額÷資金(元本)で算出される倍率のこと。
たとえば、150万円分の取引を資金10万円で行っている場合は(150万円÷10万円で)15倍のレバレッジがかかっている、あるいはレバレッジ15倍の取引をしている、と表現されます。

レバレッジのイメージは以下のとおり。

今回、私からのご提案は長期目線で将来に備える投資なので、高いリスクは禁物です。
ですが、私は個人的な見解として「長期投資でもレバレッジ1.2〜1.5倍くらいは許容範囲ではないか」と考えています。

実はこちらは、投資対象が日経225だからこそ申し上げることができる見解です。
というのも、通常の個別株(企業の株)は倒産リスクや不祥事による急落リスクが存在しますが、日経225はそれがない。つまり価格がゼロにはならないということです。

レバレッジの仕組みを利用すると、たとえば「今すぐ150万円は用意できない。でも100万円なら用意できるのでレバレッジの仕組みを利用して1枚買っておいて、足りない50万円は毎月少しずつ追加していこう」といった計画だって可能になるのです。

金融商品だけに限った話ではありませんが、モノやサービスは何でも使い方次第だと考えています。

私たちの普段の暮らしに欠かせない便利なモノだって、使い方によってはケガや事故などの惨事を招いてしまいます。

レバレッジは一見「怖いもの」「触れてはいけないもの」と敬遠されがちなのですが、仕組みをしっかりと理解してうまく活用すれば、初級者から上級者まであらゆる投資家層にとって様々な恩恵をもたらす仕組みです。
だから私は、投資の初級者にも日経225証拠金取引をおすすめできる3つめのメリットとして、このレバレッジの仕組みをお伝えしたいと思います。

M2Jよりリスクのご説明 ※赤枠内は三井氏の文章ではありません。

日経225証拠金取引では「値動き × 100倍 × 枚数」で算出される損益が発生します。
(手数料、配当や金利の相当額を除きます)

たとえば、日経225の価格がお取引の思惑(予想)と逆方向に1,000円動いたときは、

1枚のお取引なら
-1,000円 × 100倍 × 1枚 = 10万円の損失

3枚のお取引なら
-1,000円 × 100倍 × 3枚 = 30万円の損失

5枚のお取引なら
-1,000円 × 100倍 × 5枚 = 50万円の損失

上記のように損失が発生することになります。変動や枚数が大きくなれば損失も比例して大きくなります。
そのため、レバレッジの仕組みを利用した取引の場合は価格変動により多額の損失、あるいはお客様の資金を上回る損失が生じる恐れもありますのでご注意ください。

長期投資を始めるタイミングの目安

「長期投資とはいえ、やっぱりなるべく安いときに買っておきたい」
始めどきがいつなのか、初級者であるほど悩んでしまうと思います。

そこで、始めるタイミングの目安として私がご提案したいのは「ニュースで連日、株安が報道されるようになったとき」。
一日とか二日とかではなく「ここ最近、株安のニュースをよく耳にするなあ」と感じるときは、だいたい金融市場では数カ月ぶり、あるいは数年ぶりの安値を付けているときでしょう。

投資スタンスが長期目線であれば、仕込みどき(買いどき)を焦る必要はありません。
早く始めるよりも安く買ったほうが有利ですから、そんな場面をじっくりと待つのも戦略の一つです。

その下準備として、明日から日経平均株価を1日1回チェックすることをおすすめします。
慣れてきたら1週間先の日経平均株価を予想してみたりして、当たりはずれを楽しめるようになったら、あなたは立派な投資家予備軍です。

(三井 智映子)

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【筆者プロフィール】

フィスコリサーチレポーター 北海道小樽市出身。NHK教育「イタリア語会話」でデビューし、2011年東京モーターショーにてMCデビュー。現在はテレビ、CM、舞台などで活動。2013年11月大阪新歌舞伎座、2014年1月「五木ひろし特別公演」で八重次役として出演。また2013年テレビ朝日「白虎隊」「濃姫2」、2014年テレビ大阪「たかじんNOマネーBLACK」に出演。2012年10月からフィスコリサーチレポーターとしてYahoo!ファイナンスで株価予想などを行うほか、テレビ、雑誌、Webなど活動の場を広げている。2013年講談社より『最強アナリスト軍団に学ぶゼロからはじめる株式投資入門』を出版し、「美人すぎる金融アナリスト」として話題に。女性らしい銘柄選びと、わかりやすい初心者向けの説明やセミナーを得意とする。
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