方向決めるFOMC、カナダ中銀も積極利上げか

2022/05/03 07:29

松島新の週刊2分でわかるカナダ

「米ドル高地合い」

2日の欧米の外国為替市場は米ドル高地合いでした。連邦準備理事会(FRB)の会合(FOMC)を3~4日に控え、積極的な金融引き締め政策が意識されました。円は軟調。ユーロと英ポンドは下落しました。資源国通貨ドルブロックの豪ドルとNZドルは対米ドルで軟調でした。

カナダドルも豪ドルやNZドルと類似した動き。カナダドルの対米ドル相場は0.3%安。クロス取引のカナダドル/円は1カナダドル=101円ちょうど近辺のほぼ横ばい水準でした。

市場全体の米ドル高地合いが影響。原油先物相場は0.5%上昇。カナダドルの支援材料でした。FOMCを控え、積極的な売買が控えられました。

カナダ統計局は29日、カナダの第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)成長率が前期比年率換算でプラス5.6%になったとの推計値を発表しました。2月の実質GDPは前月比1.1%増、予想の0.8%増を上振れました。

「ほぼ横ばい」

アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の統計によりますと、4月26日までの1週間のカナダドルは2万0881枚の買い越し(1枚は10万カナダドル)。前週の2万1226枚から買い越し幅が小幅縮小しました。ほぼ横ばい。カナダドルのバイアスはブル(強気)で変わらず。

「金融政策」

カナダドルは引き続き金融市場の心理、原油相場、米ドル地合いの影響を受けそう。3日のカナダ銀行(中央銀行)のロジャーズ首席副総裁の講演と5日のシェンブリ副総裁の講演、6日発表のカナダの4月雇用統計がカナダドルの材料になる可能性があります。

パウエル議長の発言を手掛かりにFRBは今週の会合で0.50%利上げを決めると確実視されています。バランスシートの縮小、いわゆる量的引き締め(QT)の開始を決めるとも予想されています。カナダドルを含めた幅広い通貨に影響する可能性があります。カナダ中銀の次回会合は6月1日。労働市場は引き締まり、カナダ経済は堅調。高インフレを抑制するため次回会合で0.50%利上げに動くと幅広く予想。その後も積極的な引き締めに動くとみられています。タカ派な姿勢がカナダドルの下値を支えることが予想されますが、FRBもタカ派姿勢を続ける見通しで上値を抑える可能性があります。

スコシアバンクのアナリストは、株式市場のボラティリティ(変動)といった外部要因が影響、環境はカナダドルより米ドルに優勢に働く可能性があると2日のメモでコメントしました。BMOは29日付け見通しで、カナダドルの対米ドル相場の緩やかな下落を予想。4~6月のカナダドル/円の平均は100円20銭とみています。ナショナルバンク・オブ・カナダ(NBC)の月間見通しの4~6月予想は100円でした。

[MAY 02 2022 C103]

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