カナダドル、中銀会合後にどう動く

2021/10/26 07:30

松島新の週刊2分でわかるカナダ

「材料待ち」

25日の欧米の外国為替市場は全体的にまちまちの動き。アメリカのインフレ指標、欧州中央銀行(ECB)や日銀の会合を控え様子見ムードが強い展開でした。円とユーロは軟調。英ポンドは小幅高。豪ドルとNZドルはそれぞれ堅調に推移しました。

カナダドルは対米ドルで0.2%安で取引されました。クロス取引のカナダドル/円は91円80銭台の0.1%カナダドル高・円安水準でした。

60セカンド・インベスターのアナリストは、原油相場が一時7年ぶり高値をつけ、株式相場が上昇した日の取引でカナダドルが対米ドルで軟調だったのは、投資家がカナダ銀行(中央銀行)のテーパリング(量的緩和の縮小)とタカ派スタンスに驚かないことを示唆しているとコメントしました。

「売り越し幅大幅縮小」

アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の統計によりますと、19日に終了した週のカナダドルは1万0924枚の売り越しでした(1枚は10万カナダドル)。前週の2万7860枚から売り越し幅が大幅に縮小しました。カナダドルのバイアスはベア(弱気)で変わらず。

最新統計で、円のショート(売り)ポジションが急増したことが注目されました。カナダドルのショートの大幅減はそれに次ぐ大きな変化でした。

「カナダ銀行」

カナダドルは今週、カナダ中銀の会合の影響を大きく受ける可能性があります。カナダ中銀は27日に金融政策を決める会合を予定。高インフレと労働市場の堅調な回復を背景に、中銀がタカ派色を強めるかが焦点です。

ロイターのエコノミストを対象にした調査では、カナダ中銀が来年第3四半期(7~9月)に利上げするという予想が中央値。ロイターによりますと、マネー・マーケットは、カナダ中銀は来年4月に最初の利上げを決め、来年の利上げ幅は1%近いことを織り込みつつあります。

スコシアバンクのアナリストは、25日付けメモで、カナダ中銀は、豪中銀(RBA)、ECB、日銀よりタカ派だが、アメリカの連邦準備理事会(FRB)がタカ派に転じたことからカナダドルの対米ドル相場の上昇は限定的だとコメントしました。27日の会合を受け来年第1四半期(1~3月)の利上げ期待が後退し、カナダドルは米ドルと資源国通貨に対して軟調になる可能性があるとしています。

INGのアナリストは、カナダ中銀は追加のテーパリングを決め、12月に完了すると予想。ただ、カナダ中銀は市場期待ほど積極的な引き締めスタンスを示さないかもしれないとしています。市場は来年の利上げを期待しているとした上で、カナダドルは近く調整局面に直面する可能性があるとコメントしました。

BMOは、22日付け見通しで、カナダ中銀の利上げは来年第4四半期(10~12月)と慎重な予想を示しました。カナダドル/円の年末は90円30銭、来年末は92円20銭とみています。

[OCTOBER 25,2021 C076]

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