米ドル安・カナダドル高進むか、0.75%利上げリスク

2022/05/24 07:21

松島新の週刊2分でわかるカナダ

「米ドル安」

23日の欧米の外国為替市場の米ドルは軟調でした。主要6通貨に対する米ドルの動きを示すドル指数(DXY)は1%低下しました。株式相場の大幅上昇を受け逃避の買いが後退、米ドル高は一服しました。円は小動き。欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派発言が相次いだことでユーロは大幅高。英ポンドも上昇。豪ドルとNZドルは高く推移しました。

カナダドルは底堅く推移。米ドル/カナダドルは0.5%米ドル安・カナダドル高水準。クロス取引のカナダドル/円は100円10銭台のカナダドル高水準で取引されました。原油先物相場はほぼ横ばい。アメリカ株式相場が大幅上昇したことを受けたリスク選好ムード、市場全体の米ドル安地合いがカナダドルの支援材料。23日はビクトリアデーでカナダは祝日でした。

カナダ南東部で21日、激しい雷雨の被害が拡大しました。首都オタワがあるオンタリオ州で5人死亡、数人が負傷。中部のケベック州も暴風雨に見舞われ、50万軒以上で停電が発生しました。

「米ドル買い越し減」

アメリカの商品先物取引委員会(CFTC)のIMM通貨先物の非商業(投機)部門の17日時点の統計によりますと、米ドルの買い越しが昨年11月下旬以来の高水準から減少しました。円のショート(売り)は減少。ユーロのロング(買い)は増加。英ポンドのショートは小幅減。カナダドルのトレンドの変化はありませんでした。

「カナダ銀行」

カナダドルは金融市場全体の心理、原油相場、米国債利回りと米ドル地合いの影響を引き続き受けるとみられます。今週の国内材料では、26日発表の小売売上高が唯一注目されています。CIBCのアナリストは、賃金統計(26日)は注目されないが、カナダ中銀がみている4つの賃金指数の1つであるため確認する価値はありそうだとコメントしました。カナダ銀行(中央銀行)は6月1日に金融政策を決める会合を予定しています。

バンク・オブ・アメリカ証券のアナリストは、18日付けレポートで、カナダ中銀が6月会合で0.50%利上げすると予想、0.75%利上げリスクは高まったとコメントしました。スコシアバンクのアナリストも、カナダ中銀が6月会合で利上げ幅を0.75%に拡大する可能性が高まったとコメントしました。相場は0.75%利上げ確率を65%織り込んだとしています。

スコシアバンクのアナリストは、第2四半期(4~6月)末の米ドル/カナダドルは1.25に米ドル安・カナダドル高が進むと予想。チャートは米ドル下振れの可能性を示唆しているとしています。BMOは、20日付け見通しで、第3四半期(7~9月)の米ドル/カナダドルは平均1.261カナダドル、クロス取引のカナダドル/円の平均は103円80銭と予想しました。

[MAY 23 2022 C106]

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