トルコリラ/円、下落警戒シグナル発動中!

2022/06/23 09:09

テクニカル・ポイント

【注目ポイント】BB・-2σライン(≒7.640円)を割り込むか否か
【シナリオ①】同ライン下値サポートなら、「7.910円」付近までの戻りも
【シナリオ②】同ライン割れなら、「7.500円」以下水準までの下落も想定
【注目イベント】TCMB(トルコ中銀)会合(日本時間本日20時)

トルコリラ/円・日足チャート

ここもと往って来いの相場付きが継続しているトルコリラ/円ですが、足もとでは下落警戒シグナルが出現しています。

上図の各メルクマールを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態になっていること、3) ローソク足の上方に分厚い赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がりになりつつある(上図青色点線丸印)ことから、トルコリラ/円・日足チャートは、上方硬直性を伴うレンジ相場を示すチャート形状であると判断します。

また、BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが収縮する“スクイーズ”となっていることから、現在のトルコリラ/円相場の力を溜め込む時間帯であると捉えて良いでしょう。

足もとの注目ポイントは・・・BB・-2σライン(≒7.640円、上図黄色矢印および黒色線)を割り込むか否か。

筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)


[シナリオ①]
これからの時間にかけて、BB・-2σラインで下値サポートされた場合は、「一旦下値固め」→「戻りフロー」となりそうです。当該ケースでは、「SARの買いサインへの転換」や「-DI>+DIの乖離縮小」も伴いながら、BB・+2σライン(≒7.910円、上図Ⓐ赤色線)付近までの戻りを想定すべきでしょう。ただし、現時点では赤色雲が分厚い状態(=強い上値抵抗帯)となっていることから、その戻りは限定的かつ一時的なものとなりそうです。

[シナリオ②]
一方で、BB・-2σラインを終値ベースで下回った場合は、「下値支持線割れ」→「下落フロー」のトリガーとなり得そうです。当該ケースでは、「遅行スパンの逆転(=ローソク足下放れ)」や「-DI>+DIの乖離拡大」、さらには「BB・±2σラインの拡張(=エクスパンション)」も伴いながら、心理的節目である「7.500円」(上図Ⓑ水色線)付近、ないしはそれ以下の水準までの下落も想定すべきでしょう。この場合、10日に付けた直近安値である「7.568円」を下回ることで、買い方の投げ売りや狼狽(ろうばい)売りも伴いながら、下降モメンタムが強まる可能性もあるため、注意・警戒が必要でしょう。


上記シナリオ①および②を概括すると、今後のトルコリラ/円は引き続き上値の重い相場付きとなることが予想されるため、戻り売り主体のトレード方針が奏功しそうです。他方、主観的な値頃感に基づく安易な買いエントリーについては、「安物買いの銭失い」になりかねないことから、極力回避することが得策と言えるでしょう。

足もとでは、日本時間本日20時に予定されているTCMB(トルコ中銀)会合結果がトルコリラ/円の動意となりそうです。

■ファンダメンタルズ材料詳細については、本日の『デイリーフラッシュ』([トルコ中銀とメキシコ中銀の政策会合に注目!!])をご覧ください。


執筆者プロフィール
津田 隆光(つだ たかみつ)
チーフマーケットアドバイザー
日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やラジオ番組コメンテーターなどを務める。毎週木曜日、M2TV「マーケットView虎視眈眈」を担当。
【プロフィール】大阪府出身。元高校球児。
【趣味】読書(歴史小説)、ドライブ、温泉旅行
【好きな言葉】「Simplicity is the ultimate sophistication.」(単純は究極の洗練) 「不激、不躁、不競、不随」(激せず、躁がず、競わず、随わず


topへ